熱海の街歩きで人材育成 企業向け体験プログラム 中日本高速など
中日本高速道路と熱海市のまちづくり会社「マチモリ」は6日、企業向け人材育成研修「チャレンジ・ザ・ミッション」を市内で開いた。チームワークを生かして、熱海の名所旧跡を探訪する体験プログラムを企業関係者に提供した。
電力会社や旅行業者、電機メーカーなど主に首都圏の9社から10人が参加し、3班に分かれて体験した。ミッションは「熱海名物の干物を購入」「元熱海芸妓(げいぎ)を探せ」「貫一・お宮の像前で記念撮影」など30種類以上で、3時間半の制限時間内で達成ポイントを競い合った。
スマートフォンの使用は禁止とし、参加者は地図を広げて戦略を練ったり、地元住民に目的地への道順を尋ねたりした。「大湯間欠泉」で動画撮影のミッションに臨んだ旅行会社社員の五嶋陸人さん(29)は「アナログの街歩きは新鮮で面白い。子どもにも体験させたい」と語り、旅行商品づくりに生かすとした。
中日本高速道路は各地のパートナー企業と共同で研修を実施している。マチモリの担当者は企業研修の受け入れを通じ「熱海のまちづくりに関わる人を増やしたい。ビジネス利用の拡大にもつながる」と話した。
(熱海支局・鈴木文之)