あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 熱海市

熱海土石流復興へ、住民説明会始まる 市と静岡県 全7地区で順次開催

 熱海市伊豆山で2021年7月に発生した大規模土石流で、市と県は17日、被災地の逢初(あいぞめ)川流域で復旧復興事業の地区別説明会を開始した。河川・道路整備や宅地復旧、ライフライン復旧など懸案事項を題材に、12月までに全7地区で順次開催する。

土石流被災地の復旧復興事業に関し、熱海市と県が開始した地区別説明会=17日午後、同市伊豆山
土石流被災地の復旧復興事業に関し、熱海市と県が開始した地区別説明会=17日午後、同市伊豆山

 初日は逢初川最下流にある浜地区の8世帯12人(帰還済み)を対象とした。このうち出席した2世帯3人に対して、市と県熱海土木事務所の担当者が復旧復興事業の概要を説明し、意見交換と個別相談に応じた。
 斉藤栄市長は説明会の冒頭、これまでに意見聴取や合意形成が不十分だと指摘された経緯を振り返り「膝をつき合わせて説明し、意見交換する。ご理解をいただき、事業を進める」と述べた。出席した被災者の一人は今回の地区別説明会に一定の理解を示しつつ「今更だと感じる」などと行政対応の遅れを指摘した。
 復旧復興事業は24年度中に県が河川拡幅、市が両岸への市道整備を完了する計画。ただ、用地買収が途上のため、完工時期がずれ込む恐れがある。市は被災者による宅地復旧費の90%を補助する制度を創設し、ライフラインについては12月1日までに全棟で復旧する見通しだと説明している。
 地区別説明会は10月中にもう1地区で開催し、11月中に3地区、12月中に2地区で予定している。
 (熱海支局・鈴木文之)

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

熱海市の記事一覧

他の追っかけを読む