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テーマ : 熱海市

熱海富士 相乗効果へ 尊富快挙に同世代発奮【大相撲 110年ぶりの衝撃㊦】

 24歳の尊富士が110年ぶりの新入幕優勝という快挙を成し遂げ、同世代の力士たちには大きな発奮材料となりそうだ。幕内2場所目で千秋楽まで優勝を争った23歳の大の里は「先場所とは違った気持ち。うれしさより悔しさの方が勝っている」と率直に語った。

大相撲春場所5日目に大関貴景勝(左)を破った熱海富士=14日、エディオンアリーナ大阪
大相撲春場所5日目に大関貴景勝(左)を破った熱海富士=14日、エディオンアリーナ大阪

 前相撲からスタートした日大出身の尊富士に対し、1学年下で日体大出身の大の里は2年連続アマチュア横綱として幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏んだ。初対戦となった春場所10日目は一方的に押し出され「今場所で一番駄目な負け方だった」と顔をしかめた。
 21歳の熱海富士(熱海市出身)は、尊富士と同じ伊勢ケ浜部屋で切磋琢磨(せっさたくま)する間柄だ。支度部屋のテレビで快進撃を眺めながら「勝っても負けても悔しいな」とぽつり。自身は昨年の秋場所から2場所続けて賜杯にあと一歩届かなかった。今場所は霧島と貴景勝の2大関を破って8勝7敗と勝ち越したが、現状には決して満足していない。
 初土俵から所要10場所の尊富士と、同6場所の大の里の優勝争いは角界を驚かせた。大の里の師匠でもある二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「大関陣もうかうかしていられない状況になってきた。そうなると全体的にもレベルが上がってくる」と相乗効果に期待する。新鋭が中心となる出世争いからは目が離せなくなってきた。

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