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テーマ : 熱海市

手作り竹とんぼ 五感で楽しんで 全国で手ほどき熱海の出口さん 沼津・愛鷹小全校児童630人分寄贈

 全国の小学校で竹細工や昔の遊びを伝えるボランティアを20年以上続ける熱海市の出口尚さん(86)はこのほど、沼津市の愛鷹小に、全校児童630人分の手作り竹とんぼとぶんぶんごまを寄贈した。「デジタルの時代だからこそ、体を使った遊びで五感を感じてほしい」と期待した。

竹とんぼを飛ばすこつを教える出口さん=沼津市の愛鷹小
竹とんぼを飛ばすこつを教える出口さん=沼津市の愛鷹小

 同校体育館に1月中旬、出口さんが手作りした色とりどりの竹とんぼが飛び交った。「竹の種類や切り方、力加減で飛び方が変わる」。4年生91人は出口さんから真上に飛ばす方法を教わり、高さを競い合った。笹原湊君は「こつを覚えれば本当に飛ばせるんだと思った。知恵をいただいて良かった」と話した。
 30年近く前から竹細工を趣味で作っていた出口さん。23年前に孫の希望で初めて同校で昔の遊びを教えたのを機に、地元熱海市や全国の学校で講座を開くようになった。飛び込みで講座を持ちかけることも多く、「ほとんどの学校がOKしてくれた」と振り返る。
 近年はコロナ禍の拡大で開けなかったが、竹とんぼは作り続けていた。「高齢者は昔の遊びの良さを伝える義務がある。元気な限り続けていきたい」と話した。
 (東部総局・菊地真生)

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