保育士配置基準 静岡県に見直し要請 労働組合評議会
昨年、牧之原市の認定こども園で発生した送迎バスへの園児置き去り事件や裾野市の私立保育園で起きた園児への暴行事件を受け、県労働組合評議会は11日、保育士の配置基準見直しや増員を求める要請書を県に提出した。
提出後に県庁で記者会見し、上野力事務局長は「保育行政の在り方を変えなければ、また大きな事故が起きてしまう」と訴えた。送迎バスへの置き去りを防止する安全装置の設置や、不適切保育を防ぐ手引きといった対策は根本的な解決にはつながらず、保育現場の労働条件などの改善が不可欠だとした。静岡市内の民間保育園に勤める保育士の50代女性も出席し、ゆとりある保育士の配置を強く要望した。
同日は他に看護師や介護士らケア労働者の賃上げを求める要請書も提出した。