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テーマ : 牧之原市

静岡人インタビュー「この人」 県内のまちづくり会議でファシリテーターを務める 原口佐知子さん(牧之原市)

 牧之原市や磐田市、掛川市などで行われるまちづくり会議に話し合いを円滑化する「ファシリテーター」として参加する。2月末に終了した焼津市のやいづ未来まちづくり研修会では、市民からふるさとの将来像についての議論を導き出した。市民ファシリテーターでつくる団体代表。東京都出身。56歳。

原口佐知子さん
原口佐知子さん

 ―ファシリテーターとして気をつけていることは。
 「主催する自治体に実際に出向いて、歩いて、自分の目でまちの課題を確認する。話し合いの場では、各テーブルをくまなく回り、意見が交わし合えるような場に持っていくようにする。行政側、市民側どちらにも偏りすぎない中立な立場でいることも心がけている」
 ―焼津市の研修会の様子はどうだったか。
 「他の市町と比べて、出席者にまちづくりへの強い熱意を感じた。個人が持つ力を話し合いの場を通じて、面の力となるように全体の構成を考えた。幅広い世代が参加する会だったので、若い人が意見を言いやすいように工夫を凝らした。最終的に参加者全員が聞く力を持つようになれたのは成果だった。最後に10年後の焼津について、各グループが絵で表現した。それぞれが考える将来像は非常に興味深かった」
 ―会議が市民にもたらす効果は。
 「幅広い世代が参加することで、まちづくりに関するさまざまな考え方を聞くことができる。祖父と孫の世代が対面で意見を述べ合う場はめったにない。まちづくりに市民が積極的に参画することでさまざまな課題について当事者意識が芽生える。若い世代は相手を納得させる話し方が身につく。ほかの場面でも通用するスキルだと思う」

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