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静岡県議会各会派「建設的議論が不足」「突破力あった」【川勝知事辞職届提出】

 川勝平太知事が辞職届を提出した10日、静岡県議会各会派からは、15年にわたる川勝県政について「建設的な議論が不足した」「突破力があった」などの声が交錯した。

報道陣に囲まれながら辞職届の提出に向かう川勝平太知事=10日午前、静岡県庁
報道陣に囲まれながら辞職届の提出に向かう川勝平太知事=10日午前、静岡県庁

 最大会派自民改革会議の増田享大代表は記者団に「知事の言動ばかりがクローズアップされ、その対応に追われた。もう少し前向きな議論や政策的な話し合いをしたかった」と所感を語った。辞職届提出までの一連の経過を「県外の人を含めてお騒がせした。県政の停滞は許されない」と断じる一方、「人口減少はどの自治体も苦労している。本県はリーマン・ショック後の経済回復が遅れるなど難しいかじ取りだった」とも述べた。
 これまで知事を支えてきた第2会派ふじのくに県民クラブ。田口章会長は記者会見で「批判を受けるような発言を慎むよう申し上げてきたが、誠に残念」と任期途中での辞職に無念さをにじませた。防災・減災対策や次世代産業創出などを挙げ、「他県に先駆けていろいろなことに突破力を持って取り組んできた」と実績を評価した。
 公明党県議団の蓮池章平団長は「記者会見を聞いても辞める理由がはっきりしなかった」と指摘。「県民のためにということを掲げてやってきたが、後半は国や議会と対立し、自分の権威や権力を誇示した。県政そのものが硬直してしまった」と振り返り、県政の立て直しが必要だとした。

出馬表明した元副知事大村氏「大きな区切り」
 川勝知事の辞職届提出を受け、知事選への立候補を表明している元総務官僚で静岡県副知事を務めた大村慎一氏(60)は10日、静岡市内で記者団の取材に応じた。「大きな区切り。新しい知事を速やかに選び、新しい県政をつくっていくことが大事だ」と改めて知事選への意欲を示した。

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