テーマ : 議会しずおか

駐車場設置義務を緩和へ 条例改正案提出 静岡市

 静岡市の望月克彦交通政策課長は11日の市議会2月定例会都市建設委員会で、一定規模以上の建築物に駐車場の設置を義務付ける条例について規制を緩和する方向で改正し、既存駐車場の活用や大規模な開発事業の促進を図る考えを明らかにした。市によると、同条例を改正するのは2003年の制定以来初めて。高木強氏(自民)への答弁。

 改正するのは「建築物付置駐車施設条例」で、商業地域と近隣商業地域に建設するホテルや飲食店、アパートなどについて、規制の対象になる建築物の規模や、延べ床面積当たりで設置すべき駐車場台数を定めている。
 2月定例会に提出した改正案では、現行条例で「延べ床面積千平方メートル超を対象に、延べ床面積150平方メートルごと駐車場1台」と定めている箇所を「1500平方メートル超を対象に300平方メートルごと1台」に変更し、建物の敷地外への駐車場設置を認める距離も「敷地から200メートル以内」から「300メートル以内」に広げる。例えば、延べ床面積2千平方メートルのホテルを建設する場合、必要な駐車場は8台から3台に減少する。
 市が22年1月に実施したJR静岡駅周辺のコインパーキングの利用実態調査で、同駅周辺地区に9400台分が整備されている一方、日中のピーク時の利用は5400台と、全体の57%にとどまった。望月課長は調査結果から、「駐車場供給は十分な余力がある状態」だと指摘し、条例を改正することで「既存の駐車場や土地の有効活用が図られることが期待できる」と強調した。
 (政治部・尾原崇也)

いい茶0

議会しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞