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J―クレジット登録支援、普及に向け後押し 副知事答弁【静岡県議会2月定例会】

 森貴志副知事は、流通の加速が予想される「カーボンクレジット」の各業界での普及に向けて、国の認証制度「J―クレジット」への登録や認証取得の支援を強化する方針を示した。牧野氏への答弁。
 カーボンクレジットは、温室効果ガス削減量を売買取引できる仕組み。2023年10月に東京証券取引所にカーボン・クレジット市場が開設され、取引の活発化が見込まれている。
 県は22年度から海洋分野で、23年度は農林業でクレジットの原資となる炭素量把握の手法を検討してきた。24年度は、海洋分野では藻場の面積を簡易的に測定する方法、林業分野では3次元点群データの解析で二酸化炭素吸収量を簡易算定するノウハウの普及を目指す。農業分野は県西部の茶園で植物性の炭を使った炭素貯留効果を実証する。
 金融機関などが参画して23年末に発足したコンソーシアムを活用し、太陽光発電などを行う中小企業のクレジット化も支援する。森副知事は「審査費用助成も継続し、カーボンクレジット創出のハードルを下げ、ビジネスチャンスを生み出す」などと述べた。

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