テーマ : 議会しずおか

議員の資質、倫理を確認 富士宮市議会 条例制定後、初研修

 2021年に不祥事が相次いで発覚した富士宮市議会は12日、政治倫理研修を受講した。市議会議員政治倫理条例を22年に制定して以降初めての開催で、議員22人中16人が議員に求められる資質や禁止事項に理解を深めた。
 広瀬行政研究所(東京都)の広瀬和彦代表が、議員活動に関わる法令や他自治体の倫理条例を紹介した。立場を利用して不適切な利益を得る贈収賄や、行政職員の人事に介入してはならないなどと説明した。機密情報をSNSで発信して問題になった最近の事例も挙げ、情報の扱い方に注意を促した。
 市議会は21年5月に県迷惑防止条例違反容疑で1人が逮捕され、同年9月は議長選に絡む贈賄申し込み事件で2人が摘発された。3人とも有罪判決が下されている。諏訪部孝敏議長は「まずは条例順守を徹底する。議員各自に自覚を促して市民の信頼回復に努める」と話した。広瀬さんは、条例が機能しているか時間をおいて検証することを勧めた。
 研修会には21年の不祥事に関わった議員の姿はなかった。
 (富士宮支局・国本啓志郎)

いい茶0

議会しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞