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アリーナ防災拠点に 東静岡整備で市方針 静岡市議会定例会

 静岡市議会は30日、11月定例会の総括質問を行い、7氏が登壇した。大長義之副市長はJR東静岡駅北口市有地に整備を目指しているアリーナについて、災害時の防災拠点に位置づける方針を示し、「アリーナ整備により市全体の防災力向上や市民の安全・安心につながるよう検討する」と述べた。児嶋喜彦氏(志政会)の質問に答えた。

 市が2023年3月にまとめた誘致方針では、アリーナを「防災拠点をサポート」する施設にするとしているが、アリーナ自体を災害時の防災拠点と位置づけることを初めて明言した。
 大長副市長は、近年整備された他都市のアリーナでは、大規模な屋内空間やコンクリートの床などの特性を生かし、災害時に大型車両が乗り入れることを想定して建設されている事例があると説明。静岡市でも大規模災害時には日常的に使用するトイレやキッチンを活用するとともに、物資の集積場所や自衛隊の宿泊場所、観客や帰宅困難者の受け入れなどの役割を担うことが想定されるとした。
 アリーナの持続可能な運営には高い収益性の確保が不可欠との認識も示し、「民間事業者の意見を参考に、高い稼働率と多様な収入源を確保できる方法を引き続き検討する」と述べた。
 (政治部・池谷遥子)

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