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川勝知事に「発言撤回と早期辞任を」 静岡県議会自公会派が申し入れ 不信任決議案は見送り

 川勝平太知事による突然の辞意表明を巡り、静岡県議会会派の自民改革会議と公明党県議団は4日、職業差別と受け取れる発言の明確な謝罪と撤回を知事に申し入れた。県政の停滞や政治空白を生じさせるべきではないとして、一刻も早い辞任も求めた。自民会派内には不信任決議案の提出を求める声もあったが、可決が見込めないとして見送った。

申し入れ後に取材に応じる増田享大代表(右)と蓮池章平団長=4日午後、静岡県庁
申し入れ後に取材に応じる増田享大代表(右)と蓮池章平団長=4日午後、静岡県庁

 自民会派の増田享大代表と公明会派の蓮池章平団長が知事室を訪れ、口頭で申し入れた。面会は非公開。両氏によると、川勝知事は「しっかりと受け止めます」と答えたという。
 増田代表は記者団に「発言で傷つけられた皆さんの思いは収まっていない。これからもできる限りの謝罪をしてほしい。地元の気持ち、思いを代弁した」と説明。蓮池団長は「発言を撤回した方が職員にとっても意が伝わる。危機管理の面からも一日も早く新しい人にバトンタッチしてほしい」と述べた。
 自民会派内には当初、「許されない発言で、議会として辞職に追い込むべき」と不信任決議案の提出を求める声が相次いだ。執行部は全会一致での可決を目指して調整を進めたが、知事に近い第2会派ふじのくに県民クラブの賛同を得られず断念。会派内の意見集約を図った上で知事本人に伝える形をとった。
 申し入れは3会派そろって実施することも検討したが、ふじのくに会派から「辞職するという本人の決断を尊重して同席しない」との返答があったという。
 自民会派は申し入れに先立ち議員総会を緊急開催。出席者から「辞任理由を問いただす機会はないのか」「賞与を返上させるべき」など厳しい対応を求める声が上がった。

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