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知事のリニア対応や危機管理姿勢 自民追及もかみ合わず ふじ議員は異例の忠告 静岡県議会

 5日の静岡県議会2月定例会一般質問の最終日は、リニア中央新幹線県内工区に関する川勝平太知事の対応や危機管理姿勢について、対立を深める最大会派自民改革会議の議員だけでなく、知事に近いふじのくに県民クラブの議員が忠告する異例の場面もあった。
 自民会派は質問が行われた6日間、毎日必ず1人が、能登半島地震の対応を協議した1月4日の中部9県1市首長連絡会議への欠席や県庁組織の在り方をただしたが、質疑がかみ合わないやりとりが目立った。
 5日に登壇した自民の相坂氏は「知事が軽井沢で過ごした元日から3日間で震度5以上の地震が9回発生した。(県内に)戻れるうちに、部下や県民の元へ帰らなければと思わなかったか」と、発災後も長野県の自宅にとどまった知事の危機管理姿勢を糾弾した。知事は「いざという時には県民を守るため全庁を束ね、全身全霊を懸けて災害対応に取り組む」と答弁した。
 ふじの阿部氏は、知事の粘り強い対応でリニア問題の議論が深まったと評価しつつ、「課題が鮮明になり大詰めに差しかかっている。無用な混乱を招かないためにも他県の問題への言及を控えるべき」といさめた。「副知事以下、沈思黙考して対策を」とも加え、議員からの助言や苦言を表面的な議場答弁でやり過ごさないよう県幹部にもくぎを刺した。

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