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川勝知事のレガシー発言訂正 決議案可決 全議員が提出 静岡県議会

 静岡県議会12月定例会が6日再開した。川勝平太知事が東アジア文化都市事業のレガシー(遺産)拠点を三島市内の国有地に置きたいとした発言を巡り、全67議員が連名で発言の訂正を求める決議案を提出、上程され、全会一致で可決された。決議に法的拘束力はないが、知事が同日から始まる代表質問への答弁などでどう対応するかが注目される。
 決議は、知事発言を「不用意」とした上で、「何も決まってないことを『詰めの段階』などとした発言が県議会や関係する多方面に混乱をもたらした」と指摘した。「東アジア文化都市の発展的継承センター」「詰めの段階」の2点の速やかな訂正と、今後は軽率、不用意な発言をしないよう求めた。
 決議の文面は、県議会総務委員会が全会派の総意として11月29日に知事に手渡した申し入れ書の内容とほぼ同じ。総務委は閉会中審査を行った結果、発言内容と事実に乖離(かいり)があるとして訂正を求めたが、知事はその場で否定し、12月1日の12月定例会開会日の所信でも「訂正しない」と明言した。知事の対応に態度を硬化させた自民会派が、他2会派と無所属を含む全議員が賛同する形での決議案提出を調整していた。
 問題とされたレガシー発言は、10月12日の県内商工会議所会頭との懇談で知事が三島市内の国有地の活用を「詰めの段階」などと述べた内容。自民会派は「議会軽視」などと批判し、翌13日の9月定例会最終本会議の緊急質疑で知事は「何も決まってない」と説明した。
 知事に対する決議は、コシヒカリ発言を巡る知事給与減額条例案を可決した9月定例会でも、「不適切な発言があった場合は辞職するとの発言に責任を持つ」との付帯決議がなされた。

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