テーマ : 教育・子育て

湖西・北部地区小中再編 検討委が初会合 市教委

 湖西市教委は26日、北部地区の小中学校再編を巡り、基本計画の策定を行う検討委員会の初会合を市役所で開いた。市教委が5月に示した基本方針は、東小と知波田小を湖西中所在地に統合した上で、湖西中を小中一体型とするか、岡崎中に統合するかの2案。委員からは、基本方針が決まった過程や他の選択肢の有無などについて質問が上がった。
 住民代表の委員が「保護者アンケートで『現状維持』の選択肢がなかった」と指摘すると、市教委側は、「1学年の児童数が10人や15人になるため、教育環境は変えなければならない」と再編の必要性を強調した。保護者代表の委員が「岡崎小や鷲津小の学区も変更して、市全体で学校規模のバランスを取るべきでは」と意見を述べると、市教委側は「行政区域と通学区域が一致してきた歴史がある。他の学区を割るとより大きな議論が必要になる」と答え、委員に基本方針に沿った議論を求めた。
 市教委側は、中学校再編の2案について利点と懸念点を説明した。小中一体型の場合は、小中一貫教育による異学年の交流を利点とした一方、少子化で近い将来に再び1学年1学級の状況になることを課題とした。岡崎中に統合する場合は、クラス替えが可能になる点を利点としつつ、通学距離が最長7キロ程度に伸びることを課題に挙げた。
 (湖西支局・杉崎素子)

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