テーマ : 教育・子育て

掛川倉真小の山村留学第1号小島君 特訓した太鼓 祭りで披露

 掛川市倉真地区の祭典が6日夜、始まり、名古屋市から山村留学している倉真小2年小島渓人君(8)も地域の子どもたちと共に山車の上で太鼓のばちを握った。「正座で足が痛くなったけど楽しかった」と声を弾ませ、山あいの素朴な祭りを楽しんだ。

地区の祭りで山車に乗り、太鼓をたたく小島君=掛川市倉真
地区の祭りで山車に乗り、太鼓をたたく小島君=掛川市倉真

 地区では2021年から、地元まちづくり協議会が中心になって「くらみ里山留学」と銘打った山村留学の枠組みづくりを進めてきた。小島君は第1号。今春から通学する倉真小で友達を増やして地元野球チームでの練習や川遊びを楽しみ、夏休み以降は太鼓の特訓にも励んできた。
 威勢よく太鼓の音を響かせ、祭り青年から「よく頑張った」「うまかったぞ」と声をかけられた小島君。「練習をしっかりやったから上手にできた。でも少しタイミングが合わなかったから90点」とはにかみ、充実感をにじませた。
 父静雄さん(54)は「すぐに適応できたのは渓人の力だけでなく、地域が受け入れてくれたおかげ。豊かな社会性が身についた」と成長を喜ぶ。親子の留学をサポートする同協議会の横地静雄会長(73)は「期待した以上に地域になじんでくれた」と目を細めた。

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