富士・今宮バイパス全線開通 裾野方面へのアクセス向上
静岡県が富士市で整備する主要地方道富士裾野線今宮バイパスのうち残り区間の0・3キロが完工し、18日、供用を開始した。約30年の整備期間を経て延長約3キロが全線開通した。市道一色小沢3号線の約0・1キロ区間も同時に開通し、富士市街地から裾野市方面のアクセス向上が期待される。
今宮バイパスは、道幅が狭く見通しの悪い富士裾野線の西側に迂回(うかい)路として1994年から整備を始めた。99年に1・5キロ、2008年に1・2キロが順次開通した。
新たな開通区間は新東名高速道南側から市道一色小沢3号線の交差点まで。片側1車線で西側に歩道が付き、東側にブレーキ故障車用の退避所も設けた。同市道を経由し富士裾野線に接続する。
建設中の同市道西側が開通すると、新東名高速道新富士インターチェンジからのアクセス向上が見込まれる。
同日午前11時に県富士土木事務所の職員らが富士市一色で車止めを撤去すると、地元の車が早速、走行していた。
富士裾野線は富士市今泉と裾野市佐野の約24キロを結び、一部が国道469号と重複する。沿線に富士山こどもの国や富士サファリパークなど観光地も多い。