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【静岡県内公示地価・西部】浜松市中央区、遠鉄沿線需要変わらず/掛川市、人気の駅近は供給限定的

浜松市中央、浜名区  中央区の住宅地は0・5%上昇。遠州鉄道沿線の人気は依然根強く、曳馬で15万円の売買があった。東名高速道へのアクセスが良く、道路整備が進む初生町では12万円台。商業地は0・9%上がった。スーパー、ドラッグストア、家族葬向け葬儀場やフィットネスジムの出店意欲が目立つ。浜名区の住宅地は0・1%上昇した。遠鉄沿線の市街化区域周辺は安定した取引が続く。小松の調整区域は6万円台後半から7万円台前半。旧引佐郡3町は下落傾向にあり、空き家が増えている。事業継続計画(BCP)の対策で工業地への関心が垣間見える。

浜松市の商業地の最高価格地点付近=同市中央区鍛冶町
浜松市の商業地の最高価格地点付近=同市中央区鍛冶町
浜松市の商業地の最高価格地点付近=同市中央区鍛冶町


浜松市天竜区  住宅地は2・0%、商業地は2・1%下落したが、直近6年間では下落幅が最も小さかった。宅地は山東などでの動きは乏しく、中山間地での売買実績はほぼない。商業地は二俣町などで新規開店の動きがあるが、影響は限定的。市有地工業用地化が進む阿蔵山周辺は産業集積地や高速道のインターチェンジに近く、関心が寄せられている。

湖西市  住宅地は1・0%の上昇。JR鷲津、新所原両駅周辺の好調が続き、鷲津では10万円台の取引もあった。トヨタ子会社の新工場稼働に伴う住宅需要の増加を見込んだ動きも一部でみられる。近年、津波の懸念から下落が続いた新居町は下げ止まりの傾向。商業地は0・2%上昇、工業地は変動なし。土地の供給が少なく横ばいの状態。

掛川市  住宅地は0・3%、商業地は0・7%それぞれ下落した。利便性が高い駅周辺が人気だが供給は限定的。中央3丁目や南2丁目は8万円台前半で推移している。6月で開業から1年を迎える高御所の大型商業施設周辺も一定の引き合いがあり、長谷で5万円台前半など。対照的に、市南部の取引は低迷していて、需要の二極化が進んでいる。

磐田市  住宅地は0・2%の上昇に転じた。建築費の高騰で全体的に取引が低調な中、近年の浸水被害や能登半島地震を受け、国府台や三ケ野台、見付北部など、高台や地盤の良い地区の需要は底堅い。見付では7万円台の取引があった。一方、沿岸部では低価格の宅地を求める動きもある。商業地は0・2%の下落、工業地は0・7%の上昇。

袋井市、森町  袋井市は住宅地が0・1%の上昇で、商業地は横ばい。利便性の高い葵町、愛野南などは堅調。人気の堀越で5万5千円台の売買実例。一方で、沿岸部と過去に台風被害が大きかった駅南地区は下げが続き、二極化が進む。森町の住宅地は0・4%の下落。少子化と人口減少が進み、引き合いは低調。中心部の森で2万5千円台の取引がある。

菊川市、御前崎市  菊川市の住宅地は0・2%下落。四つの調査地点のうち堀之内と本所は横ばいだった。東名高速道インターチェンジがある加茂は分譲地計画が進むなど人気は堅調で、6万円前後で推移している。御前崎市の住宅地は0・3%下げた。人口減少が進み全体的に動きは鈍い。中心部の池新田で3万円台の取引がある。

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