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浜名湖殺人 友人宅に若者頻繁出入り 以前から、男子高校生も?

 湖西市新居町中之郷の浜名湖畔で袋井市鷲巣の男子高校生(17)の他殺体が見つかった殺人事件で、男子高校生が5日未明に数時間滞在し、トラブルに巻き込まれたとされる浜松市中央区の友人宅アパートには、以前から男子高校生と同年代の若い男女が頻繁に出入りしていたとみられることが16日、捜査関係者や近隣住民への取材で分かった。男子高校生も出入りしていた可能性があり、湖西署捜査本部は最近の交友関係の聞き取りに加えて関係箇所の検証や捜索などを慎重に続け、5日未明のアパートの集まりと事件との関連について解明する。

男子高校生が知人らと滞在したとみられるアパート1室を調べる捜査員=16日午前9時45分ごろ、浜松市中央区(写真の一部を加工しています)
男子高校生が知人らと滞在したとみられるアパート1室を調べる捜査員=16日午前9時45分ごろ、浜松市中央区(写真の一部を加工しています)
遺体発見現場周辺を捜索する捜査員=16日午後2時15分ごろ、湖西市
遺体発見現場周辺を捜索する捜査員=16日午後2時15分ごろ、湖西市
男子高校生が知人らと滞在したとみられるアパート1室を調べる捜査員=16日午前9時45分ごろ、浜松市中央区(写真の一部を加工しています)
遺体発見現場周辺を捜索する捜査員=16日午後2時15分ごろ、湖西市

 関係者によると、5日未明はアパートに男子高校生の友人や成人の知り合いを含めた複数の国籍の知人男女が集まっていた。うち1人の誕生日を祝う目的だったとされ、車を止めていた知人もいたという。飲食などをした男子高校生は何らかの原因があってバイクを転倒させ、トラブルに巻き込まれた直後、その場を離れたとみられている。
 男子高校生の死因は溺死で、13日の司法解剖時点で死後1週間程度が経過していた。遺体には、生前に殴られるなど外部からの強い打撃が加えられてできる皮下出血が複数確認された。
 9日の遺体発見時点で、男子高校生のスマートフォンは見つかっていなかった。捜査本部は16日も遺体発見現場に隣接した表鷲津湖岸公園や周辺域の捜査を継続し、ダイバーは湖内に入って遺留品などを捜索した。

不特定多数「夜に騒ぎ声」 近隣住民
 湖西市の浜名湖畔で遺体が見つかった男子高校生が、行方不明になる直前の5日未明に滞在していたとされる浜松市中央区のアパート。周辺住民たちは「普段から騒ぎ声が聞こえてうるさかった」「不特定の若者らの出入りがあり、誰が住民なのか分からなかった」などと不審を抱いていた。
 関係者によると、男子高校生が滞在した友人宅のアパート1室では5日未明、大人数を招いたパーティーが開催されたとみられる。アパートに住む30代女性はその前日の4日夕方ごろ、外国語を話す若い女性らが家の前に集まっているのを目撃したという。その日は「夜になっても楽しそうに過ごしている雰囲気だった」と語った。
 近所の60代女性も同じ時期、「よく駐車場にある黒っぽいバイクのほかに、白い車が何度も駐車場を行き来して、人が集まっている様子だった」と振り返った。
 別のアパート住人の20代男性は「よく見かけたのは若い男女3人くらい。ただ初めて見る顔がどんどん増えていき、中年くらいの男性がいることもあった。一体どんな生活をしていたのか」と不思議がる。男性によると、騒ぎ声は夜間に聞こえることが多く、特に週末は多人数が集まっている様子だったという。
 複数の住民によると、1月ごろから、夜間を中心にアパート駐車場付近で、けたたましい排気音を出す車が出入りしたり、複数人の若い男女が話し込んだりする姿を目撃する機会が増えたという。近隣に住む女性は「やんちゃな若者たちが集まる場所になっている感じだった」と話した。

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