テーマ : 袋井市

浜名湖の高校生殺人 友人宅で誕生会か バイク倒すトラブル前、大人数で会食

 湖西市新居町中之郷の浜名湖畔で袋井市鷲巣の男子高校生(17)の他殺体が見つかった事件で、男子高校生が5日未明に数時間滞在した浜松市中央区の友人宅では誕生日祝いのパーティーと称し、大人数で飲食をしていたとみられることが15日、複数の関係者への取材で分かった。男子高校生は、友人宅の敷地内でバイクを倒したことなどをきっかけにトラブルに巻き込まれた可能性があり、湖西署捜査本部が事件との関連を慎重に調べている。

遺体発見現場周辺を捜索する捜査員=15日午前、湖西市
遺体発見現場周辺を捜索する捜査員=15日午前、湖西市

 関係者によると、友人宅には同年代の友人や成人の知り合いを含めた複数の国籍の知人男女が集まっていた。うち1人の誕生日を祝う目的だったとされ、飲食などをした男子高校生はバイクを転倒させトラブルが生じた直後に、その場を離れたとみられる。この時に知人の姿も見えなくなったとの情報がある。
 男子高校生の死因は溺死で、13日の司法解剖時点で死後約1週間が経過していた。遺体には、生前に殴られるなど外部からの強い打撃が加えられてできる複数の皮下出血が確認された。4日午後7時ごろに自宅を出た時点で、家族は男子高校生の皮下出血を確認しておらず、捜査本部は外出後に何者かに殴られるなどしてあざができたとみている。9日の遺体発見時、男子高校生のスマートフォンは見つからなかった。
 男子高校生は県西部の私立高から2023年末ごろ、通信制高校に転校した。捜査本部は、男子高校生の最近の交友関係を中心に捜査を続けるとともに、家族や知人などから事件前後の状況について聞き取っている。
 遺体の発見現場に隣接した表鷲津湖岸公園では、15日も捜査員が湖内に入り遺留品を捜索するなどした。

袋井市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞