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書家大杉さん(袋井)静岡で個展 橘逸勢テーマに作品30点

 袋井市の現代書家大杉弘子さんの個展「大杉弘子 書界 姿なき天才 橘逸勢の玉手箱」が、静岡市葵区の松坂屋静岡店で開かれている。3月5日まで。

「玉手箱」を題材にパフォーマンスを披露する大杉さん=静岡市葵区の松坂屋静岡店
「玉手箱」を題材にパフォーマンスを披露する大杉さん=静岡市葵区の松坂屋静岡店

 平安時代の書家橘逸勢(はやなり)による「伊都内親王願文」の臨書をはじめ、青の彩色古墨を使った作品約30点が並ぶ。逸勢は空海、嵯峨天皇とともに「三筆」の一人とされる。袋井地域にゆかりがあり、大杉さんは顕彰プロジェクトを展開してきた。
 個展初日は大杉さんがライブパフォーマンスを披露した。二曲一双のびょうぶに、空の玉手箱と財宝が入った玉手箱を、それぞれ甲骨文字とアルファベットで書き、煙を薄墨で表現。逸勢にまつわる連続講座を開くテレビプロデューサー井上恭介さん(東京都)との対談で「玉手箱の中には何が入っているか。書の対比を通して弱き者、小さき者へ目を向ける機会になれば」と説いた。

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