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びょうぶに筆走らせ即興制作 現代書家大杉さん地元袋井・葛城北の丸でイベント

 袋井市の現代書家大杉弘子さん(76)が26日、同市の「葛城北の丸」で書のデモンストレーションを行った。27日に同所で開幕する徳川家康を主題にした作品が中心の個展「大杉弘子書界 家康ポストモダン」のプレイベント。

びょうぶに筆を走らせる大杉弘子さん=袋井市の葛城北の丸
びょうぶに筆を走らせる大杉弘子さん=袋井市の葛城北の丸

 縦横とも約150センチの二曲びょうぶを畳に置き、「昨夜すった」という墨をたっぷり含ませた筆を走らせた。1枚には地元の山名神社に伝わる鶴、龍、蟷螂(とうろう=カマキリ)の舞を表す象形を描き、もう1枚は平安時代の貴族で書家の橘逸勢をたたえる作品として仕上げた。
 大杉さんは自身の過去作を画像とともに振り返り「書がアートとして取り上げられる機会が増えてほしい」と後進に期待を込めた。遠州に縁がある逸勢への関心を口にし「空海、嵯峨天皇とともに『三筆』とされた人。逸勢を通じて新しい世界が開ける」と今後の創作に意欲をみせた。
 展覧会は9月3日まで。

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