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広島の思い この目で 耳で 本県の児童生徒 式典を前に学び【戦後78年 しずおか】

 6日、広島市で開かれる平和記念式典に参列する本県の児童生徒が5日、同市に入った。市によると、今夏参列するのは三島と藤枝、掛川、袋井、森、磐田の6市町。「原爆の日」を前に被爆地の歴史を学んだ。

金本隆子さん(左から2人目)の説明に聞き入る山本惇太さん(左)ら森町の児童生徒=5日午後、広島市中区の平和記念公園
金本隆子さん(左から2人目)の説明に聞き入る山本惇太さん(左)ら森町の児童生徒=5日午後、広島市中区の平和記念公園

 森町の小中学生4人は平和記念公園に足を運んだ。案内役の地元ボランティア金本隆子さん(73)から「若い世代が戦争の悲惨さを伝えていってほしい」と託された森中3年の山本惇太さんは、「自分だけが平和の尊さを知っていても、周りに教えなくては意味がない」と胸に刻んだ。
 展望台を備えた「おりづるタワー」からの街並みを目に焼き付けたのは三島北中3年の長舟由紀さん。「焼け野原の状態を学んだので、復興へ大変な努力があったのだと実感した」と振り返った。
 袋井市の中学生たちは広島平和記念資料館で原爆被害の悲惨さに触れた。周南中1年の桑原つばささんは「展示物を通じ、このようなことが二度とあってはいけないという思いが強くなった」と言葉を紡いだ。
 広島市中区の安田女子高を訪れたのは磐田市。同校は敷地内の「被爆桜」から苗木を育て全国に寄贈していて、磐田市内の小中学校などにも植樹されている。豊田南中3年の渡辺菜々子さんは「家の近くの公園にも苗木がある。身近に平和を感じる存在として大切にしていきたい」と約束した。
 (下田支局・伊藤龍太)

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