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祭り屋台「朝陽車」100周年 袋井・高尾町東通り地区 引き回し盛大

 袋井市高尾町の東通り地区の祭り屋台「朝陽車」が落慶100周年を迎え、記念の屋台引き回しと式典がこのほど、同町内で執り行われた。屋台は10月13日に開幕する「袋井まつり」でも盛大に披露される。

100周年を祝い町内で行われた屋台「朝陽車」の引き回し=袋井市高尾町内
100周年を祝い町内で行われた屋台「朝陽車」の引き回し=袋井市高尾町内

 朝陽車は1923年、町民らからの寄付金4117円(当時)で作られた。「正目総ヒノキ作り」と呼ばれ、節目がなく、まっすぐな木目の木材のみを使用した。一見細く見える構造は、木がよくしなることで衝撃を吸収し、壊れにくくするためという。屋台正面の虹梁(こうりょう)から木鼻にかけて竜が彫られ、側面に桃太郎、後方に獅子などもあしらわれている。
 100周年にあたり実行委員会を設け、屋台の特徴や歴史を振り返る記念冊子を発行した。引き回しには自治会員ら約80人が参加し「シタシタ、シタシタ」と特徴あるかけ声を上げて団結した。式典では大場規之市長が祝辞を述べた。
 祭り青年頭取の大城和也さん(38)は「歴史ある1台の屋台によって、地域のつながりを感じることができた。これから先も引き続けていけるよう大切にしていきたい」と語った。
 (袋井支局・北井寛人)

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