浜松総局 北井寛人
きたい・ひろと 1997年、神奈川県横浜市生まれ。2020年入社。整理部、社会部を経て、現在は浜松総局に勤務。中学と高校はハンドボール部。旅行好き。
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食べ物の大切さ絵本に 地元図書館や幼保に寄贈 浜北西高の坪井さん制作
食べ物の大切さを子どもたちに伝える絵本「てんごくやさいどうぶつえん」を制作した浜松市浜北区の浜北西高2年坪井しずくさん(17)が24日、同作品を同区の浜北図書館に寄贈した。今後、浜北西保育園など地元の保育園、幼稚園に計22冊を贈る。 子どもの栄養管理の仕事に興味があったという坪井さんは、持続可能な開発目標(SDGs)をテーマにした総合学習で「フードロス」に関心を持ち、課題解決に向けた絵本の制作に取り組んだ。 作品は、食べ残されてしまった野菜は天国に行くことができないと伝えるストーリー。登場する野菜のキャラクターに、読者が好きな名前を付けられる仕様にするなど工夫を凝らした。絵本作家を訪ねて
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商品の魅力、どう発信 外国人学校生が職業体験 浜松
浜松市西区の外国人学校「ムンド・デ・アレグリア学校」の高校1、2年生が24日、中区の掃除用品メーカー「アズマ工業」で職業体験に臨んだ。交流サイト(SNS)を活用して商品の魅力を発信する仕事を学んだ。 同社には生徒3人が訪れ、フロアモップとほこり取りの製品の特徴を学んだ後、SNSに投稿する写真の構図を紙に描いた。担当者から「商品の一番の魅力が伝わる写真を」と助言を受け、角度を調整したり、高所や隙間を掃除したりできる商品の利点が伝わる構図を考えた。実際に写真も撮影した。 浜松東ロータリークラブの奉仕事業の一環。生徒約20人が4月までに、地元企業9社を訪問する。同クラブ会長でアズマ工業社長の山
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風景や花 力作写真ずらり 浜松・浜北区で31日まで
静岡県西部の写真愛好家グループ「フォーカスエイト」の第19回作品展が31日まで、浜松市浜北区の県立森林公園バードピア浜北で開かれている。 会員6人が県内外の風景や季節の花を撮影した約30点を出品した。桜の木に止まるメジロや掛川市の「潮騒橋」を題材にした作品をはじめ、浜名湖で夕日を背に飛び立つサギの姿をとらえた1枚も目を引く。 約20年間、会員として写真を撮り続ける大杉巌さん(82)=北区=は「会員がそれぞれの感性を働かせながら撮影した。四季を感じさせる風景写真を楽しんで」と話した。
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豊西町下公民館 建て替えお祝い 浜松市東区
浜松市東区の豊西町下自治会は23日、豊西町内に新築した公民館の竣工(しゅんこう)式を同館で開いた。自治会役員ら10人が出席し、地域の活動拠点の完成を祝った。 老朽化に伴い旧公民館を取り壊し、建て替えた。平屋建ての新公民館は玄関に手すりとスロープを設けたほか、館内の段差をなくして高齢者らにも使いやすい施設にした。子ども会やシニアクラブの利用を想定している。災害発生時は避難所として活用する予定。 旧公民館は1970年に建てられ、同自治会が3年前から建て替えを計画していた。川合茂自治会長は「地域の交流を促進する場になれば」と期待した。
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「五味」食事には重要 浜松・浜名小で児童ら プロの料理人から学ぶ
静岡県産食材を積極的に活用し、食文化の振興に貢献しているとして県が顕彰した「ふじのくに食の都づくり仕事人」による出前講座がこのほど、浜松市浜北区の浜名小で開かれた。放課後児童会「浜名第一ビーバークラブ」の児童26人が味覚や食の魅力について学んだ。 中区の懐石料理「いっ木」の店主一木敏哉さん(44)が講師を務めた。一木さんは児童に塩や砂糖をなめてもらいながら、甘い、苦い、しょっぱい、酸っぱい、うまいの「五味」を紹介した。児童は目と鼻をふさいでイチゴを食べ、食事を味わうためには五感も重要と学んだ。地元のトマト農家「ひらまつファーム」も協力し、一木さんはミニトマトをだしと卵で調理した「玉締め」を
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春休み期間の防犯強化 浜松市中区 NPOがパトロール出発
NPO法人「浜松まちなか環境整備協議会」がこのほど発足し、21日、春休み期間中の安心・安全な街づくりを目指した「春の防犯パトロール」を始めた。4月2日までの夜間、JR浜松駅周辺などの市街地の見回りを行う。 初日は、浜松市中区肴町の防犯センター前で出発式を行い、協議会メンバーに加え、協力する警備会社や警察官ら計約20人が参加した。出発式後、警察官らが中心街を巡回した。 同協議会は昨年1月に設立。防犯カメラの設置やパトロール、環境美化活動に取り組む。場外舟券売り場「ボートレースチケットショップオラレ浜松」(同区)の売り上げの一部から拠出される協力費を活動資金に充てる。斎藤正理事長(80)は「
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記者コラム「清流」 初心忘れるべからず
浜松市中区の初めて利用したコンビニ店で、バッグを持参して買い物をした。会計の際、店員に「バッグを貸してください。(商品を)入れますよ」と、声をかけられた。何げない気遣いだが、初めて言われたので新鮮だった。 学生時代の飲食店アルバイトの経験則だが、接客は慣れると、「ほどほど」になりがち。体力を温存しつつ、客に最低限の愛想を示すことができる“及第点”が分かってしまうからだ。コンビニ店員は手際の良さからベテランに見えた。しかし、さらりと基準以上のサービスを提供した。 自分はどうだろう。まもなく入社4年目。心のどこかで及第点を探してはいないか。「初心忘れるべからず」とはま
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「パルパル」行きたくなるね 浜松学芸高生がポスター 遠鉄バスに掲示へ
浜松市中区の浜松学芸高地域創造コースの生徒が、浜名湖パルパル(西区)の魅力を発信するポスター6種類を制作した。同園で14日、完成したポスターのお披露目会が開かれた。ポスターは7月末まで、中区と西区などで運行する遠州鉄道の路線バス4台の車内に掲示する。 パルパルを運営する遠鉄観光開発(西区)と同校のコラボ企画。通学利用が多い路線バスに着目し、中高生などの若い世代の来園促進につなげる。 ポスターは高校生が友人同士で同園を満喫する様子を写した写真などを使い、SNSでの流行を意識して「今日は何パル?」など目を引くキャッチコピーをつけた。2年の牧田心路さん(17)は「バスでは多くの中高生の目に入る
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追悼キャンドル 常葉大浜松から浜松西RCへ継承 11日、浜松市中区 東日本大震災12年
常葉大浜松(浜松市北区)の学生が中心となって続けてきた東日本大震災の犠牲者追悼と復興祈念の行事「3・11復光キャンドルナイト」を今年は、浜松西ロータリークラブが引き継ぐことになった。市民の防災意識の向上を目指して11日夕、中区のアクト通りで明かりをともす。 数千本のろうそくで文字を描くキャンドルナイトは、被災地でボランティアに打ち込んだ学生らが使命感から始めた。震災の翌年からほぼ毎年継続し、震災の記憶を後世に伝えようと取り組んできたが、コロナ禍で活動が制限されるなど、持続が困難となった。学生らの実行委員会は2022年を最後に、同行事の休止を決めた。 だが、過去2回の運営に協力してきた同ロ
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インドの児童とオンライン交流 浜松市浜北区の小学校
浜松市浜北区の北浜北小は2日、インドの小学校とオンラインで交流する特別授業を行った。6年生が授業で英語を学んだ成果を生かし、国際交流を体験した。 同国タミル・ナードゥ州のオックスフォード小の児童とビデオ通話でつないだ。互いに英語で得意なスポーツや教科、趣味などを交えた自己紹介をした。こま遊びや百人一首、寺院など日本文化も伝えた。 鈴木透冴君(12)は剣道が得意と話し、カメラの前で竹刀を振って実演した。相手校の児童が「算数が好き」と話すと、感心して驚く声が教室に響いた。 北浜北小外国語担当の山本展子教諭(59)の交友関係を介して、初の交流授業が実現した。
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災害デマ AIが見極め 浜松市、情報収集にSNS活用
ツイッターやインスタグラムなど、日々膨大な量の情報が投稿される交流サイト(SNS)。自然災害の発生時には速報性や情報量などの“強み”が注目され、人々の暮らしを守るために活用しようとする取り組みが全国の自治体で進む。浜松市は2023年度当初予算案に関連費用として1千万円を盛り込んだ。悪質な投稿などで信ぴょう性の課題が指摘されることもあるSNSだが、どうすれば災害対策に効果的に役立てられるのだろうか。 浜松市が導入を検討しているのは、SNS上に投稿された災害情報をAIが収集するシステム。「浜松」「洪水」「火災」など、場所や事象をキーワードで絞り込むと、関連する投稿を即座
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地元児童 優雅に浦安の舞 3年ぶり奉納 浜松・八柱神社
浜松市西区村櫛町の八柱神社で19日、同区の庄内小6年生1人と村櫛小5年生3人が、地域の安寧や新型コロナ収束を願う「浦安の舞」を3年ぶりに奉納した。 あでやかな衣装に身を包んだ4人が雅楽に合わせて華麗に舞い、見守る地元住民らを魅了した。扇を広げて優雅に振ったり、鈴の付いた短剣をタイミング良く鳴らしたりと、1月末からの稽古の成果を披露した。 同町の「浦安会」が企画し、2001年から毎年行っていたが、新型コロナの影響で21、22年は中止した。徳増善幸会長は「文化を継承していくとともに、子どもたちが地域を愛する気持ちを育んでくれたら」と話した。
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市民ランナー4327人、浜松を疾走 3年ぶりシティマラソン
第19回浜松シティマラソン(浜松市などでつくる実行委主催)が19日、同市中区の四ツ池公園陸上競技場を主会場に開かれた。市民ランナー4327人が、雨上がりの市街地を疾走した。3年ぶりの開催。 市役所前をスタートしてJR浜松駅北側など中心街を通り、航空自衛隊浜松基地南側で折り返す21・0975キロメートルのコース。例年は1・5キロ、5キロの2種目も実施してきたが、今年はハーフマラソンの1種目10部門のみ実施した。3861人が完走した。 ハーフマラソン29歳以下の部の男子は、酒井一さんが1時間7分29秒、同部の女子は室伏ほのかさんが1時間20分04秒でそれぞれ優勝した。
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タグラグビー楽しもう 元日本代表・斉藤さん指導 浜松市南区で教室
浜松南ロータリークラブは18日、タグラグビーの練習会と大会を南区の可美公園総合センターで開いた。静岡県ラグビーフットボール協会の協力で元ラグビー日本代表の斉藤祐也さん(45)が講師を務め、小学生から50代までの参加者は高く上がったボールを取る練習や走りながらボールを味方にパスする練習に汗を流した。 タグラグビーは、腰の左右にタグを付けてプレーし、タックルなどぶつかるのは禁止。ボールを持った選手を止めるためにタグを取って行う。参加した約160人は、ボールをドリブルしながら走る練習ではボールの不規則な動きに苦戦した。斉藤さんは「細かくボールを蹴って」と助言した。 練習会後は実際に試合をして楽
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佐鳴湖をもっときれいに ごみ問題解決、魅力発信を 浜松・佐鳴台中1年生が発表
浜松市中区の佐鳴台中は17日、佐鳴湖に関する課題を探る探求学習の成果発表会を同校で開いた。総合的な学習の一環。1年生約90人が、ごみ問題や魅力発信といった各自のテーマで課題解決に向けた提案などを行った。 生徒たちは、昨年の8月末から調査を進めてきた。市の担当職員や環境保護に取り組む地元有志団体から講話を受けたり、フィールドワークを行ったりして理解を深めた。 発表会では湖の現状などの調査結果を示した上で、ごみ問題の解決や観光客誘致策として、「ごみ箱の設置数を増やすべき」「メディアで取り上げてもらう」などと、意見を出し合った。 中川歩美さん(13)は「自然が豊かな湖の魅力を知ることができた
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袴田さん支援団体 アメリカの冤罪救済学ぶ 浜松で勉強会
現在の静岡市清水区で一家4人を殺害したとして死刑判決が確定し、裁判のやり直し(再審)を求めている袴田巌さん(86)=浜松市中区=の支援団体は18日、冤罪(えんざい)救済運動を学ぶ勉強会を同区の浜松復興記念館で開いた。イノセンス・プロジェクト・ジャパン(旧・えん罪救済センター)副代表の笹倉香奈甲南大法学部教授が講演した。 同組織は1990年代に米国で始まった冤罪救済活動「イノセンス・プロジェクト(IP)」がモデル。笹倉教授はIPでの実務経験を踏まえて米国の冤罪研究の歴史を振り返り「米国は30年前までは冤罪救済の意識が低かったが、30年をかけて過ちを正そうとする司法文化が築かれた」と解説した。
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静岡人インタビュー「この人」 航空自衛隊第1航空団司令兼浜松基地司令に就いた 伊藤顕さん(浜松市西区)
防衛大卒業後に入隊。第1高射群司令や南西航空警戒管制団司令などを歴任し、2022年12月23日付で現職に就いた。若手パイロットの育成や基地運営を統括する。空将補。浜松基地の第1術科学校長も務めた。東京都出身。57歳。 -就任の抱負を。 「浜松基地では、パイロットの証しとなるウイングマーク取得に向けた操縦学生の育成をはじめ、航空機や通信機材などの整備に関する教育も長年行われ、まさに教育の原点の場といえる。また、警戒や救難の任務にあたる第一線の部隊が配備され、空の防衛体制の拠点でもある。航空自衛隊における浜松基地の重要性を十分に認識し、全力で職務に当たりたい」 -特に重視して取り組むことは
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高校生、自転車事故防げ 現場点検結果踏まえ対策発表 浜松市中区
浜松中央署の協力を受けて、高校生が互いに交通安全を呼びかける自転車事故防止プロジェクトで、浜松市中区の3高校の生徒がこのほど、各校周辺の事故や交通違反の多発場所を点検した結果を中区の市立高で発表した。 同高と浜松商高、浜松城北工高の代表生徒がそれぞれ、事故が頻発する原因や事故防止策を資料にまとめた。運転者の不注意を防ぐための交通安全運動の実施や、見通しが悪い交差点では自動車に限らず、自転車も思いやりのある乗り方を心がけることが重要などと結論づけた。 浜松城北工高2年の伊藤颯太さん(17)は「交通安全意識がより高まった。周りの人の命を守ることにつなげたい」と振り返った。発表を聞いた同署の古
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三遠、琉球に敗北 63―73、16勝22敗 バスケBリーグ
バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)は12日、浜松アリーナなどで第22節11試合を行った。中地区の三遠は西地区の琉球と対戦して63-73で敗北を喫し、16勝22敗となった。 東地区首位の千葉Jが名古屋Dに94-76で快勝し、昨季琉球がマークしたB1最長記録に並ぶ20連勝とした。今季34勝目(4敗)。前半は競り合う展開だったが、後半に突き放した。 西地区はトップの島根がA東京に66-59で勝ち、31勝7敗。 ▽1部 琉球 29勝9敗 73(15―17 19―11 20―14 19―21)63 三遠 16勝22敗 島根 31勝7敗 66―59 A東京 30勝8敗 仙台 12勝
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Bリーグ 三遠、琉球に惜敗75―82
バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)は11日、浜松アリーナなどで第22節12試合を行った。三遠は琉球と対戦し、75―82で敗れた。東地区首位の千葉Jは名古屋Dに96-73で快勝し、19連勝で33勝4敗とした。昨季琉球がマークしたB1最長記録の20連勝に、あと1勝と迫った。 中地区1位の川崎は滋賀を79-69で退け、23勝15敗。西地区トップの島根はA東京を77-67で下し、30勝目(7敗)を挙げた。 ▽1部 琉球 28勝9敗 82(20―21 20―12 23―18 19―24)75 三遠 16勝21敗 島根 30勝7敗 77―67 A東京 30勝7敗 三河 13勝24
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子の食事は豆など基本 NPO法人が浜松で教室 親らが悩み共有
NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴは5日、父親と母親のための子育て教室「子どもの食べるについて解決したい!」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市西区の雄踏文化センターで開いた。市内の夫婦ら14組が子どもの食事における悩みを共有し、学びを深めた。 管理栄養士の加藤友季子さん(61)=中区=が講師を務めた。食材の頭文字を取った「まごわはやさしい」を基本とし、豆やゴマ、ワカメ、野菜の摂取を勧めた。食に関わる現代の問題として、糖質や添加物の取り過ぎに伴うビタミンとミネラル不足を挙げ、糖質は極力玄米や芋から取り、ファストフードは控えるよう注意を促した。 受講者から「食の好みに偏りがある」「
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浜松・東区の坪井さん 「海坂」俳句大会最高賞
静岡県西部を中心に活動する俳句結社「海坂」はこのほど、新年俳句大会を浜松市中区の福祉交流センターで開いた。 会員93人が2句ずつ寄せた計186句の中から、特選最高賞の「天」には坪井孝之さん(83)=東区=の「餅のごと 赤子受け取る 初湯殿」を選んだ。久留米脩二主宰ら11人が選句し、講評した。 発行する月刊俳誌「海坂」は創刊78年目で、2023年1月号で通巻922号を迎えた。22年度の年間賞の授与も行った。受賞者は次の通り。 海坂賞 鈴木保美江(中区)▽濤声賞 小山えつ(同)西田躬穂(天竜区)▽帆走賞 鈴木純子(袋井市)▽新人賞 佐藤正巳(森町)鈴木利育(中区)▽奨励賞 大草高(袋井市)
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記者コラム「清流」 初めての推し
先日、人気男性アイドルグループのツアーが袋井市のエコパアリーナであった。チケットを当てた知人に誘われ、ファンではなかったが、自宅から遠くなかったので、ついて行ってみた。 これまで「推し」ができたことはなく、アイドルのコンサートは人生初。期待はせず、あくまで熱量の体験が目的のつもりで会場に入った。 想像以上だった。何より、彼らのプロ根性に心を動かされた。歌だけでなく、激しいダンスまで完璧に合わせ、常に笑顔を振りまいて終演。日頃のテレビ番組やドラマの仕事をこなしながら仕上げていることを考えると、半端ではない努力がうかがえた。 自分もプロ意識を持たなければ。活力が湧いた。そうか、これが推すと
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食文化を未来へ 職人から“直伝” 浜松湖東高生、和菓子作り挑戦
浜松市西区の浜松湖東高は1日、和菓子職人を講師に迎え、文化継承を目的にした食育授業「食から未来をつくる」を開いた。茶道部とホームメード部の生徒計約20人が菓子作りに挑戦した。 中区の浜松調理菓子専門学校の鈴木雄介教諭(37)が講師を務めた。材料の分量や菓子の形成方法、生地の染め方など上生菓子の作り方を指導し、「茶道で使う菓子の色は、淡くもやや濃いめに」などと助言した。 生徒は蒸したての熱い生地をこねたり、あんを包んだりする作業に打ち込んだ。2年三浦麻璃亜さん(17)は「日ごろは洋菓子の方が食べる機会が多いので、和菓子の魅力を知ることができてよかった」と話した。
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奥浜名湖の魅力発信 常葉大浜松生がイベント
浜松市北区の常葉大浜松キャンパスと奥浜名湖商工会が連携して地域を盛り上げるイベント「イイじゃん!おくはまなこ」(静岡新聞社・静岡放送後援)が29日、中区の市ギャラリーモール「ソラモ」で開かれた。 同大経営学部の学生でつくる地域貢献サークル「Cocoa(ココア)」が企画した。奥浜名湖の飲食店や商店が出店し、三ケ日みかんが入った大福や、三ケ日牛を使ったハンバーガーなどを販売した。 開会式では同大生らでつくる和太鼓団体「和音」が演奏を披露。市博物館の職員による徳川家康に関する講演やゆるキャラとのグリーティングも行われ、来場者を楽しませた。 同サークル代表の4年宮川晃汰さん(21)は「新型コロ
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Bリーグ三遠 島根に64―81 佐々木奮闘も及ばず
バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)は29日、浜松アリーナなどで第20節12試合を行った。三遠は島根に64-81で敗れ、連敗を喫した。 ▽1部 島根 27勝7敗 81(22―20 15―22 26―12 18―10)64 三遠 15勝19敗 後半に失速 課題は明確「決定力の差」 接戦を繰り広げながら島根の強固な守備を崩しきれず、ほぞをかんだ敗戦から一夜。チームは前半、積極的な試合運びで、テンポのいい攻撃を展開した。しかし、後半に失速。ホーム・浜松アリーナでの今季初勝利はまたもお預けとなった。 相手エースのビュフォードに対し、序盤から半沢が気迫のこもった守備で徹底マーク。今試
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Bリーグ三遠 格上島根に惜敗 64-71
バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)は28日、浜松アリーナなどで第20節12試合を行った。三遠はリーグ上位の島根と対戦し、格上相手に善戦したものの一歩及ばず、64-71で敗れた。 東地区首位の千葉JがFE名古屋に97-58で快勝し、15連勝で29勝目(4敗)を挙げた。 中地区の川崎は北海道に98-79で勝った。京都に76-80で敗れた横浜BCとともに、20勝13敗で並んでいる。西地区は広島は72-66で宇都宮を退け、ともに26勝7敗。 ▽1部 島根 26勝7敗 71(16―13 17―10 15―19 23―22)64 三遠 15勝18敗 細川 得点能力で存在感 残り4分で
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客の詐欺被害防止 コンビニ店員2人に感謝状 浜松中央署
浜松中央署は25日、特殊詐欺を未然に防いだとして中区のミニストップ浜松佐鳴台1丁目店の従業員本間るみさん、青山貴子さんに感謝状を贈呈した。 2人は昨年12月13日、60代男性が高額なプリペイドカードを購入しようとしたことから詐欺を疑って声をかけ、被害を防いだ。 同署で開かれた贈呈式には広野雅貴店長(27)が出席し、財津康署長から感謝状を受け取った。
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男性の家事・育児、課題は 夫婦ら参加し講座開講 浜松市中区
浜松市中区の「あいホール」で28日、男性の家事・育児参加の重要性を考える講座「両立パパの基本の『キ』」(市主催、NPO法人浜松男女共同参画推進協会企画・運営)が始まった。3月まで全3回開く。 県立大男女共同参画推進センター長の犬塚協太教授が講師を務め、市内の夫婦ら5組が参加した。 犬塚教授は、日本の男性の家事参画は先進国の中でも遅れていて、育児休暇の取得率も女性に対して依然低い水準と説明。長時間労働の常態化や職場の理解不足などが要因と主張した。対応として改正育児・介護休業法の施行を追い風に同僚と声を上げたり、転職も視野に入れたりすることが重要とした。 次回は2月25日。先着順で若干名、
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こま回ったよ 浜松・瑞穂小児童、昔の遊びに挑戦!
浜松市中区の瑞穂小は27日、児童が日本の昔遊びを体験する「昔から伝わる遊びを体験しよう」を同校で開いた。1年生約110人が地域の高齢者にコツを教わりながら昔遊びに挑戦した。 ボランティアで集まった地元のシニアクラブのメンバーら約25人がこまやけん玉、竹とんぼなどを準備した。児童は教室や体育館を巡りながら高齢者にこまの回し方や竹とんぼを飛ばすタイミングなどを教わり、昔遊びを通じて交流を深めた。 高倉瑠夏さん(7)は「最初はこまをうまく回せなかったけど、教えてもらって回すことができたのでうれしい」と笑顔を見せた。
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主食は甘くないバナナ!? カメルーンとオンライン、協力隊高須さんと交流 浜松・上島小で学習会
浜松市中区の上島小は27日、国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員としてカメルーンで活動する高須はるなさん(28)と同校をオンラインでつなぎ、多文化理解を目的とした学習会を開いた。 発達支援学級の3~6年生14人が高須さんからカメルーンの特徴や文化を聞き取った。国の位置や国旗、日本との時差がクイズ形式で出題されると、積極的に手を上げて答え、楽しみながら理解を深めた。 植物と肉やエビを煮込んだ人気の国民食「ンドレ」など、カメルーンの食文化も学んだ。主食が「プランタン」と呼ばれる甘くないバナナと知り、驚きの声も上げた。 高須さんが「自分にとっての当たり前は、世界では当たり前ではないかも
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「家康弁当」3種発売へ 遠州の食材、綿紬PR 浜松の2社コラボ
浜松市浜北区の仕出し料理の竹泉(木俣昭彦社長)と、同区の遠州綿紬(つむぎ)販売のぬくもり工房(大高旭社長)は25日、大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせたコラボ弁当3種を発表した。出世魚とされるセイゴや三ケ日牛などの地元食材を使った弁当に遠州綿紬のランチョンマットを添えた。28日から販売する。 異業種とのコラボ商品を模索していた竹泉が、同じ浜北区で、肌触りの良い綿紬を手掛ける同工房に協力を依頼した。遠州の食材と工芸品の魅力を発信しながら、地元を盛り上げたいと意気込む。 弁当には、フレイル(虚弱)予防を目指す「パワーフード」をふんだんに取り入れた。セイゴの天ぷらやうなぎいもを盛った「家
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書きぞめ力作2000点 浜松・中区で西部地区展
静岡県書きぞめ展の西部地区展(県書道連盟主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が24日、浜松市中区のクリエート浜松で始まった。29日まで。 県西部の幼児から一般まで、8544点の応募作品の中から、知事賞を受けた優秀作品など2千点余りを紹介している。小沢花游実行委員長は「レベルが年々上がっている。努力や個性が表れた見応えのある作品がそろった」と話した。 知事賞は次の通り。 植松瑞葵(浜松西小1)天野陽奈(浜松佐藤小2)尾上湖奈(浜松内野小3)小野寺美桜(同4)幸田埜愛(磐田竜洋西小5)近藤綾音(菊川堀之内小6)久野深琴(浜松東陽中1)朝倉綾音(磐田南部中2)溝口智咲(掛川城東中3)大野未鈴(浜
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記者コラム「清流」 はやるだけある「プチ断食」
最近、食に気を使う。「25歳になると急にくる」。迷信だと高をくくっていたが、本当らしい。25歳になった昨年あたりから、食べた分が体重に表れるようになった。 ラーメンには大盛り白米、夜は時間を気にせずに「どか食い」。いくら食べても太らない魔法の期間は終わりを迎えた。朝、昼にしっかりと食事を取り、夜は抜くか豆腐だけにするようになった。続けていると明らかに体の調子が良い。意外な発見だった。 近年よく聞くファスティング。海外かぶれの単なるはやりだと思っていた。調べてみると今や多様なファスティングドリンクが販売され、浜松市内では泊まり込みの体験プランを用意する寺もある。 はやりにはそれなりの理由
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バスケットボール三遠 ホーム戦に浜松の小中生招待 アツミテック
自動車部品メーカーのアツミテック(浜松市中区)は19日、東区の浜松アリーナで2月11、12の両日に行われるバスケットボール男子Bリーグ三遠ネオフェニックスのホーム戦チケットを市教育委員会に寄付した。市内の小中学生と保護者を無料招待する。 中区の市教委で行った贈呈式で、鈴木秀幸社長が「バスケットを観戦して子どもたちに感動を味わってもらい、スポーツを通じた地域活性化に貢献したい」と話し、宮崎正教育長にチケットを模したパネルを手渡した。 市教委は申し込み方法を記したチラシを市内各校に配り、観戦希望者を両日300人ずつ募る。
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注染そめの魅力じっくり 華やか反物やパネル展示 浜松科学館
浜松市中区の浜松科学館で31日まで、地場産業の魅力を伝える「浜松注染そめ企画展」(遠州産地振興協議会主催)が開かれている。 浜松注染そめの特徴を紹介するパネル展示や製作工程を解説する動画を用意したほか、製作に必要な型紙、やかんなどの道具、注染そめで仕上げた手ぬぐいも展示している。花やチョウなど華やかな柄に染められた長さ約12メートルの反物が来場者の目を引く。 同協議会は、遠州地域の繊維事業者や団体を中心に組織され、地元の繊維産業発展を目指した活動などに取り組む。
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子どもたちを支援 遠州信金が35万円 浜松市社協に寄付
遠州信用金庫(浜松市中区)はこのほど、市社会福祉協議会に35万円を寄付した。経済的に困難な子どもたちの支援を目指す「えんちゃん応援SDGs定期預金」で募った寄付金を充てた。 同信金の秋元俊彦業務執行役員が同区の市社協事務局を訪ね、山下文彦常務理事に目録を手渡した。秋元業務執行役員は「地域の皆さんの生活が豊かになるよう、活用していただきたい」と託した。 寄付金は子ども食堂の運営費などに充てられるという。
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爽快 水上スキー初滑り 浜名湖で愛好者「今年も健康で」
浜名湖を拠点に活動する「舘山寺水上スキー愛好会」(高橋孝始会長)は1日朝、新春初滑りを浜松市西区の舘山寺マリーナで行った。42回目を迎えた恒例イベントで、市内や愛知県などから会員約20人が参加した。 この日は水温7度で風が弱く、湖面の波は穏やかという好条件に恵まれた。スキー板を履いた4人が新型コロナウイルスの収束や1年の安全と活躍を祈念しながら、湖上に繰り出した。横一列に並んだ4人は日の丸の旗を掲げながら、水面に陽光が反射する内浦湾を1周した。 ウエットスーツを着用せず、海パン姿で臨んだ近藤俊吾さん(45)=愛知県刈谷市=は「入水時はさすがに寒かったが、滑り始めたら気持ちよかった。今年も
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けがれ落とし健康願う 年越しの大はらい式 浜松秋葉神社
火の神を祭る浜松市中区三組町の浜松秋葉神社(袴田哲司宮司)で31日夜、1年のけがれや厄を落とす恒例の「年越しの大祓(おおはらい)式」が行われた。 地元の住民ら参拝者は人をかたどった「形代(かたしろ)」に名前や住所を書き記し、体をなでてけがれを移した。参道に設けられた「忌み火」に形代を入れて焼き、新年の健康や安泰を祈った。 神社には、徳川家康が浜松城に入城する際に城下の安全と武運長久を願って裏鬼門に迎えたとされる火の神が祭られている。
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支援の仕組み確立が課題 “助け”積極要請も重要 静岡市障害者協会/牧野善浴会長に聞く【障害者と生きる 第4章 災害㊦】
静岡市障害者相談推進センターの管理者で市障害者協会の牧野善浴会長は、障害福祉の課題解決へ向けた行政との協議会などに出席する一人。渡辺隼[しゅん]さん(25)を1人で介護する父裕之さん(59)ら福祉サービス利用者の相談にも応じてきた。台風15号の影響で発生した大規模な断水被害から見えた災害時の要配慮者支援対策の課題をはじめ、現在の福祉サービスの実情を聞いた。 -台風15号による災害を経て、要配慮者支援対策をどのように分析しているか。 「10月7日の市災害対策本部会では、調査により『地域や支援サービスとつながりがあり、医療的支援を要する世帯はなかった』と報告されているが、疑問が残る。今回は、
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災害対応功労で感謝状 浜松河川国道事務所が5社に
国土交通省浜松河川国道事務所は22日、災害対策関係功労者表彰式を浜松市中区の同事務所で開き、5社に感謝状を贈呈した。 5社は本県に被害をもたらした9月の台風15号の際に排水ポンプ車の運搬や排水作業に尽力したり、山形県を中心とした8月の大雨浸水被害で車両運行業務に従事したりした。式では、名久井孝史事務所長が「地域の皆さんに安心をもたらしていただいた。引き続き災害対応に協力をお願いしたい」と述べた。 感謝状を受けたのは次の通り。 セノン静岡支社(静岡市葵区)日本ロード・メンテナンス名古屋営業所(名古屋市)3MEN(御前崎市)落合組(菊川市)諸田建設(同市)
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伊藤新司令が着任 「前進と健全を」 航空自衛隊浜松基地
航空自衛隊浜松基地(浜松市西区)で23日、第1航空団司令兼同基地司令に就いた伊藤顕空将補(57)の着任式が開かれた。伊藤司令は隊員ら約200人を前に「前進と健全を方針に掲げる。常に改良を目指して計画的に行動し、不具合があれば見直しながら任務を遂行することが重要だ」と訓示した。 航空隊教育の第一線として若手の育成・教育を重要テーマに掲げた。「浜松基地は教育の総本山。日本の安全のために必要な訓練、教育に、手を緩めず全力で取り組む」と強調した。地域社会との融和については「活動には周辺住民の理解と協力が不可欠。積極的に交流を図りたい」との姿勢を示した。 東京都出身。防衛大卒業後、北海道の第3高射
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ブラジルの菓子作り体験 浜松学院大生が児童ら指導
浜松学院大(浜松市中区)の学生による料理講座「クレピオカを作ろう」が18日、東区の蒲協働センターで開かれた。市内の小学生とその家族6組がブラジルの菓子作りを楽しんだ。 クレピオカは、タピオカ粉を使った生地を焼いて食べるブラジルのクレープ風菓子。児童らは学生の手ほどきを受けながら、タピオカ粉と卵を混ぜ合わせてフライパンの上で慎重に焼き、薄く丸い形に整えた。焼き上がると、チーズやハム、バターなどを挟んで味わった。 木村心大君(蒲小2)は「初めて食べた。焼くのが難しかったけど、モチモチでおいしい」と笑顔で話した。 生涯学習の推進に取り組む市と大学の連携事業の一環。同大現代コミュニケーション学
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記者コラム「清流」 神奈川から見た浜松の運転
出身と育ちが神奈川県のため、就職と同時に初めて静岡市に来た。運転が荒いドライバーが多いという印象を受けたのを覚えているが、昨年、浜松市に着任してから、そのイメージがより一層増した。 特に驚いたのが、方向指示器を出さない運転者の存在。車線変更の際、しばしば目にする。右左折時に出さない車に、冷や汗をかいたことも。地元で運転していた頃は遭遇したことがなかったので、カルチャーショックを受けた。浜松は魅力が多いだけに、マイナス印象がもったいない。 人口10万人当たりの人身事故件数で、政令市ワースト1位が長年課題となっている浜松市。11月は市内で4人が交通事故で尊い命を落とした。車は凶器であるということ
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浜松とスイスの児童絵画交流展 18日までクリエート浜松
浜松市とスイスの首都ベルン市の小学生を対象した「第12回子ども絵画交流展」(同展実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が13日、中区のクリエート浜松で始まった。18日まで。 両国の市民団体によるスポーツ交流をきっかけに始まった展示会で、世界へ目を向けてもらうのが目的。会場では、最優秀の浜松市長賞に選ばれた内野小3年石川よつはさんの作品「しあわせの食」など、「食と環境」をテーマにした計271点を紹介している。17日に表彰式を行う。 主な入賞者は次の通り。 浜松市教育長賞 外山千隼(気賀2)▽市美術館長賞 鶴見琥珀(同5)▽市文化振興財団賞 石田咲之佑(上島2)▽平野美術館長賞 三枝律人(
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故郷・気仙沼の風景画など並ぶ 浜松市中区で伊東さん個展
浜松市中区の絵画愛好家伊東斉さん(69)の個展が13日、同区のクリエート浜松で始まった。18日まで。 伊東さんは絵画教室「アトリエ・オリーブの木」(同区)の教室生として絵画の腕を磨く。自身の肖像画や故郷の宮城県気仙沼市の風景、東北地方の祭りの様子などを題材にした油彩やアクリル画約30点が並ぶ。 伊東さんは「東日本大震災から復興しようとする気仙沼の力強さなどを感じてほしい」と話す。
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高齢者向け「おでかけマップ」作成 同好会活動の場所など紹介 浜松市中区の協議体
高齢者の孤立化防止を目的に、浜松市中区の地域包括支援センター元浜圏域協議体がこのほど、同区の北、曳馬両地区のシニアクラブや同好会の活動場所を紹介するA3判の「おでかけマップ」を作成した。7日、同区の市福祉交流センターでお披露目した。 1人暮らしなどの高齢者の外出を促すために、3年前からマップの作成を準備してきた。今後、北、曳馬地区の全世帯約1万9500戸に順次配布するという。 協議体は市高齢者福祉課と市社会福祉協議会浜松地区センターが運営を支援し、年に数回の会合を開く。自治会関係者や民生委員らを交え、地域の生活支援などについて意見交換している。
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特産「エシャレット」 出荷規格を確認 浜松市南区で目ぞろい会
浜松市南区五島地区特産の香味野菜「エシャレット」の目ぞろい会がこのほど、同区のJAとぴあ浜松南営農センターで開かれた。 ラッキョウの若採りで、シャキシャキとした食感と癖になる辛みが特徴。11月から新物の出荷が始まり、ピークを迎えている。収穫は来年5月まで続く。 生産者が約5万本のエシャレットを運び込み、長さや品質、色などの出荷規格を確認した。エシャレット部会の小林靖和部会長(61)は「今年は台風の影響で、やや出荷が遅れたが、味に問題はない。ぜひ多くの人に食べてもらいたい」と話した。
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年賀状で地域への感謝表現 浜松・佐鳴台中の生徒50人
浜松市中区の佐鳴台中の生徒有志約50人が5日、新年を迎えるのを前に地域への感謝の気持ちを表そうと年賀状制作に取り組んだ。 地元の筆ペン愛好家を講師に招き、生徒が年賀状に文字や絵を書き入れた。「あけましておめでとうございます」の一文で「夢」という漢字を表現するなど、目を引くデザインの年賀状がそろった。 2年の北井杏樹さん(14)は「アイデアを形に表現することが楽しかった」と感想を語った。年賀状は職業体験の授業で指導を受けた企業や自治会関係者に向けて出すという。
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凧揚げ会など訪問 地区の魅力探る 浜松・曳馬小児童
浜松市中区の曳馬小と曳馬協働センターはこのほど、曳馬地区の歴史や魅力を児童が探る企画「曳馬の自慢を見つけよう、曳馬のことを知ろう」を行った。3年生約100人が3班に分かれ、地元の神社や企業、浜松まつりの凧(たこ)揚げ会などを訪問し、担当者の話に耳を傾けた。 高林町公民館を訪ねた班は、凧揚げ会の長谷川智章副会長(48)らから町の屋台などについて説明を受けた。1986年に完成した屋台を見学し、くぎやねじを使用しない構造や、当時約4千万円かかったとされる製造費、「雷様」が掘られた装飾などについて理解を深めた。
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最優秀に三浦さんら 小学生人権書道・ポスター展 クリエート浜松で4日まで
浜松人権啓発活動ネットワーク協議会が主催する小学生人権書道・ポスターコンテスト作品展(静岡新聞社・静岡放送後援)が30日、浜松市中区のクリエート浜松で始まった。12月4日まで。 浜松、磐田、湖西の3市の小学校と特別支援学校から書道6394点、ポスター708点が寄せられた。各部門で優秀作品に選ばれた計177点を紹介している。 最優秀賞は、書道が「真心」を力強い筆遣いでしたためた佐藤小4年の三浦優さん、ポスターはヒマワリを描いて「みんなちがってみんないい」と記した赤佐小5年の竹内花さんが選ばれた。 このほかの主な入賞者は次の通り。 【書道】静岡新聞社・静岡放送賞 尾上湖奈(内野小3)▽中
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障害者水泳教室代表「諦めず挑戦を」 浜松・北部中で特別授業
浜松市中区の北部中は28日、昨年の東京パラリンピック競泳の金メダリスト鈴木孝幸さん(35)=同市出身=らを輩出した障害者水泳教室「ぺんぎん村」の伊藤裕子代表(60)を講師に迎えた特別授業を校内で行った。伊藤さんは自身の可能性を信じることの大切さを説いた。 特別授業は同校区青少年健全育成会が企画した。伊藤さんは脳の仕組みを解説し、「できない」と思い込むことによって体にブレーキがかかり、成長が止まってしまう危険性があると指摘した。その上で「限界を決めず、好奇心を持って諦めずに挑戦し続けることが重要」と助言した。 障害者スポーツに携わるようになった経緯を振り返ったほか、障害の有無にかかわらず、
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飲酒運転や暴走運転の追放訴え 浜松市中区でパレード
浜松市飲酒運転追放協会などはこのほど、飲酒運転や暴走運転の追放を訴えるパレードを中区中心街で行った。飲酒機会が増える年末を前に、帰宅途中の人や運転中のドライバーに向けて交通安全意識の高揚を呼びかけた。 同会や浜松中央署、浜松中央地区安全運転管理協会などの関係者約70人が参加した。「飲酒運転根絶」と記したプレートや「抜けだそうワースト1」と書いた横断幕を掲げ、JR浜松駅周辺などを行進した。
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環境対策呼びかけ行進 浜松開誠館中・高生徒1000人
浜松市中区の浜松開誠館中・高は24日、気候変動への対策強化を呼びかける「グローバル気候マーチ」を同市中心街で行った。街頭でのマーチは3年ぶり。 同中高の生徒ら約1千人が、環境保護などを呼びかける手作りのボードやのぼり旗を掲げて同校を出発し、JR浜松駅や市役所の周辺を行進した。市役所前では、生徒が鈴木康友市長に環境に配慮した政策などを求める提言書を提出した。 同高2年の高橋世耀生徒会長(17)は「若者の未来が危機的な状況にあることを知ってもらいたい。市民の行動や気持ちに少しでも変化があればうれしい」と話した。 同校は国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の推進など全校を挙げてグローバ
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特殊詐欺被害に注意を 浜松中央署、高齢女性宅に戸別訪問
浜松中央署は24日、特殊詐欺の被害者の多数を占める65歳以上の女性を対象にした県警の防止策「さくらセーフティ作戦」の一環で、管内の被害防止推進地区に選定した浜松市中区曳馬地区の女性宅を戸別訪問した。 署員や曳馬北地区民生委員、学生ボランティアら約15人が高齢女性宅を回り、「犯人は女性を狙います」などと書かれたチラシを手渡しながら、子や市役所職員、警察などをかたる特殊詐欺の手口を紹介し、注意を呼びかけた。 訪問を受けた女性(72)は「日頃から知らない番号には出ないようにしている。子どもと定期的に連絡を取るなど、引き続き対策したい」と話した。 同地区は詐欺のアポ電が多発しているため、同署は
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熱海土石流災害振り返る 盛り土、避難生活「問題今も」 浜松で静岡新聞記者講演・座談会
静岡新聞社・静岡放送は23日、熱海市伊豆山で2021年7月に発生した土石流災害を振り返る特別企画「記者が語る熱海土石流」の第2回講演を浜松市中区のプレスタワーで開いた。取材を担当した記者による講演や座談会、パネル展示を通じて教訓を探った。 講演は豊竹喬熱海支局長が行った。土石流の発生直後に撮影した土砂が商店街の道路に流れ込んでくる様子の動画や、捜索活動の写真を示しながら、被害の規模を説明した。 現在も避難生活を送っている世帯があることや、盛り土の責任を巡って裁判を控えていることを紹介し、「まだ問題が山積み。今後も熱海市の動きや住民の声を伝え続けることで、教訓を探っていく」と強調した。
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笹瀬さん 俳誌主宰20年記念 浜松八幡宮に句碑
俳誌「みづうみ」は22日、笹瀬節子さん(83)=浜松市東区=が20年間にわたって主宰したことを記念し、ゆかりのある中区の浜松八幡宮境内に建立した句碑の除幕式を行った。 会員や関係者ら約100人が見守る中、笹瀬さんや桑島佳令宮司が白い幕を取り払い、句碑をお披露目した。句碑には、境内で枝を広げる県の天然記念物「雲立の楠(くもだちのくす)」を詠んだ作品「雲立楠の香放つ風の色」が刻まれた。 桑島宮司は「参拝者に句碑の存在を伝え、樹齢千年以上とされる雲立の楠の香りを感じてもらいたい」と祝辞を述べた。笹瀬さんは「100歳を目標に、これからも皆さんと一緒に俳句を楽しみたい」とあいさつした。 同誌は1
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ヤングケアラーの実態紹介 浜松市が講演会、多機関連携支援訴え
浜松市は20日、大人に代わって子どもが家事や家族の世話をする「ヤングケアラー」の現状や支援法を正しく理解するための市民向け講演会を中区のホテルで開いた。会場とオンライン合わせ、約140人が参加し、実態を学んだ。 昨年度に県が実施した実態調査の結果、およそ22人に1人の子どもが家族の世話をしていることが明らかになり、認知度や関心の向上を目的に実施した。県こども家庭課こども家庭班の北川明宏副班長をはじめ、一般社団法人「ヤングケアラー協会」の理事や県ヤングケアラーコーディネーターの認定社会福祉士らが登壇した。 北川副班長は実態調査の結果を紹介しながら、当事者のケアの内容が多様化していることや発
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えほん文庫15周年 浜松市西区で記念展示会 20日まで
浜松市北区三方原町の「えほん文庫」(大村由実さん主宰)の開館15周年を記念した展示会「みんなの展覧会」(静岡新聞社・静岡放送後援)が19日、西区入野町のツインギャラリー蔵で始まった。20日まで。 大村さんの次男で、ダウン症の剛輝さん(15)の絵画作品を中心に100点以上を出品した。動物を紙いっぱいに描いた作品や海に沈む夕日を写した絵が並ぶ。長女真由帆さん(23)が仕上げた家族の似顔絵や創作キャラクターのイラストも展示している。 えほん文庫は、障害の有無にかかわらない開かれた場として大村さんが自宅を開放し、絵本の読み聞かせや母親の交流会などを行っている。大村さんは「15年間の感謝を伝えるこ
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コロナ最前線従事に感謝 看護師ら招きガーベラ収穫 浜松で生産者団体企画
浜松市内のガーベラ生産者らでつくる「浜松PCガーベラ」はこのほど、医療関係者を招いた収穫体験教室を西区深萩町のガーベラパッキングセンター近くのハウスで開いた。生産量日本一の同団体が、新型コロナウイルス対策の最前線で業務に当たる地元の医療従事者に感謝の思いを伝えようと企画した。 初日は、同区の西山病院の看護師や栄養士7人が参加した。看護師らはピンクや白、黄色など彩り豊かに咲いた約2千株のガーベラの中から、お気に入りの花を探し出して丁寧に摘み取った。 介護士の石川しげみさん(55)は「心が安らいだ。家で飾るつもりなので、家族も喜んでくれると思う」と笑顔を見せた。 体験教室は29日と12月6
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高文祭書道部門 臨書中心に183点展示 クリエート浜松
静岡県内高校の書道部員が日頃の練習成果を発表する「県高校総合文化祭書道部門・第68回県高等学校書道展」(県高等学校文化連盟など主催)が18日、浜松市中区のクリエート浜松で始まった。20日まで。 50校から個人、団体の部に計183点を出品した。古典の臨書を中心に、楷書や草書など、さまざまな書体の創作作品などが並ぶ。団体の部は「夏目漱石の世界」や「平和への祈り」など、学校ごとにテーマを決めた作品も見られた。
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堆肥化の仕組み学ぶ 浜松・有玉小でリサイクル講座
浜松市と廃棄物処理業のミダック(東区)、肥料原料製造・販売業のアサヒバイオサイクル(本社・東京都)は18日、堆肥化処理装置搭載の「移動式リサイクルカー」などを使った出前講座を東区の有玉小で開いた。5年生約100人がリサイクルの取り組みへの理解を深めた。 児童は微生物で生ごみの1次発酵を進めたり、生分解性プラスチックを分解したりしてリサイクルする仕組みを教わった。リサイクルカーの装置も実際に動かしてもらい、堆肥化の流れを見学した。 海洋プラスチック問題や国内外の食品ロスの現状を知る講話も行った。日頃から環境問題について学ぶ児童らが真剣な表情で聞き入っていた。
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幼稚園の教室 ボランティアで塗装 協同組合浜松支部
静岡県西部の建築塗装会社や看板業者らでつくる県塗装看板業協同組合浜松支部はこのほど、浜松市中区常盤町の日本文教幼稚園でボランティアの塗装作業を行った。 組合員12人が同園の教室を塗装した。窓枠や扉をヤスリで丁寧に磨き、ブラシでほこりを落とした後、ローラーとはけを使って慎重にペンキを塗り進めた。 同組合は毎年、ボランティアで認定こども園や小学校などで塗装作業を行っている。鈴木雅拓浜松支部長は「きれいになった教室で有意義な遊びと勉強の時間を過ごしてくれれば」と話した。
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注染そめ、慎重に 浜松科学館 小中生が手拭い製作
浜松市中区の浜松科学館でこのほど、浜松注染そめの体験イベント(遠州産地振興協議会など主催)が開かれた。2日間で市内を中心とした約60人の小中学生が地場産業の魅力に触れた。 参加者は浜松城をかたどってのり付けされた手拭いに慎重に染料を注ぎ、色鮮やかなグラデーションに仕上げた。発泡スチロールでオリジナルの家紋スタンプも作って押印した。二橋染工場(同区)の二橋教正社長らが指導した。 石黒心実さん(9)は「うまく染料を注げてきれいな色になって良かった」と喜んだ。 地場産業と、来年放送予定の大河ドラマに合わせて浜松城の近くに開館する「大河ドラマ館」をPRしようと企画した。製作した手拭いは開館後の
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与進中バスケ部 白熱プレー披露 浜松・東区で「まつり」
浜松市東区の長上協働センターはこのほど、地域の交流促進などを目的にした「長上協働センターまつり」を開いた。最終日は与進中バスケットボール部員らがエキシビションマッチを同センター体育館で披露し、来場者を楽しませた。 部員らは鋭いドリブルや精密な3点シュートを次々と決め、白熱の試合を展開した。バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の三遠ネオフェニックスのOBが実況を行って会場を盛り上げた。 まつりは新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。与進中の部活動を紹介するパネルのほか、書道や絵手紙など、地元同好会・団体の作品展示も繰り広げた。
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山口選手(浜松日体高出)17日プロデビュー 浜名湖ボート
湖西市のボートレース浜名湖で17日から20日まで開かれる「中京スポーツもみじ杯」で、日本モーターボート選手会静岡支部所属の山口晃朋選手(21)=浜松市中区=がプロデビューする。 山口選手は浜松日体高時代は野球部に所属した。卒業後に日本大理工学部に進学。コロナ禍による長い自粛生活の中で、プロレーサーの道に挑むことを決意した。 1年間の厳しい養成訓練を経てデビューを迎える。山口選手の第131期生は約1200人の志願者のうち、デビューを果たしたのはわずか25人という。 初出走を前に、山口選手は「思い出のある地元開催で走れることがうれしい。まずは一走一走大切にして無事故で完走し、これからの成長
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市街地マップにUD情報 市民団体と高校生が製作 浜松
浜松市の市民団体「こまたす推進プロジェクト」は、ユニバーサルデザイン(UD)を取り入れた同市の中心市街地のマップ製作に取り組んでいる。中区の市市民協働センターでこのほど、アイデアを出し合う会議を開いた。 同団体メンバーや地元高校生ら約10人が参加した。マップは公共施設や徳川家康ゆかりの史跡の紹介と併せ、各スポットの多目的トイレや音声案内の有無など、UD関連の情報を掲載予定。QRコードを付け、スマートフォンなどで視聴できる解説動画も用意するという。参加した高校生は「地図を邪魔しないようにQRを配置すべき」などと意見した。 プロジェクトは7月に開始した。参加者はこれまでにJR浜松駅や市内の施
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浜松フロイデ合唱団「第九」本番へ 12月公演 団員練習励む
NPO法人浜松フロイデ合唱団(永嶋公一理事長)は12月3日午後2時45分から、ベートーベンの交響曲第9番を合唱する「ハママツの第九」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区のアクトシティ浜松で行う。本番に向けて団員ら約100人が練習に励んでいる。 1973年から始まった恒例イベントで、今年は大井剛史さんの指揮と富士山静岡交響楽団の演奏で合唱を披露する。 このほど、同区の浜松科学館ホールに集まった団員らが合唱指導の斎藤令さんのアドバイスを受けながら、歌い出しのタイミングや発声の仕方などを繰り返し練習した。 永嶋理事長は「苦悩を乗り越えて歓喜へ、というのが第九のテーマ。一丸となって歌い上
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浜松大空襲など写真並ぶ 市遺族会、中区でパネル展
浜松市遺族会による写真パネル展が12月末ごろまで、同市中区の浜松復興記念館で開かれている。太平洋戦争中の浜松大空襲(1945年6月)などの写真展示を通じて、戦争の悲惨さを伝える。 空襲後の市内の様子をはじめ、太平洋戦争関連の「戦争遺跡」などを写真やパネルで紹介。会員がモンゴルのノモンハン事件関係地で遺骨収集に参加した際の写真も見られる。 遺族会の大石功会長は「同じような悲惨な出来事をくり返さないためには、決して風化させてはいけない。後世に歴史を語り継いでいきたい」と話した。 同会は今後も、同館を拠点に展示会や研修会、小学生らを対象にした語り部学習などを進め、戦争の歴史を語り継ぐ人材の育
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ビオラ400株植栽、浜松青色会館周辺
浜松西青色申告会(伊藤升吾会長)は8日、浜松市中区の浜松青色会館周辺のプランターにビオラの苗約400株を植えた=写真=。 税を考える週間(11~17日)に合わせた地域貢献活動「花いっぱい・青色いっぱい運動」の一環。伊藤会長をはじめ、同会会員や浜松西税務署の花木浩和署長ら25人ほどが12個のプランターに色とりどりのビオラを植えた。雑草取りや清掃活動を行ったほか、地域住民に約1000株の苗を無料で配布した。 浜松駅北口では、消費税のインボイス制度や青色申告制度の理解促進に向けた広報活動をした。
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郵便局で強盗対処訓練 浜松市中区
浜松市中区鴨江の浜松根上り松郵便局(鈴木道之局長)は9日、浜松中央署と連携し、刃物強盗への対処訓練を同局で行った。 犯人役の署員が窓口に近づき、「1000万円を袋に入れて持ってこい」と書いた紙を示した。さらに刃物を見せて「早くしろ」と怒鳴りつけて脅し、用意された現金を奪うと、逃走した。その後、署員が犯人役の服装や年代、身長をどの程度覚えているか質問した。 訓練後の講評では、記憶が新しいうちにメモに書き留めておくよう助言した。鈴木局長は「マニュアルを理解していても、体は思うようには動かない。日頃の防犯意識を全員でで高められるように努めたい」と話した。 カラーボールを逃走する犯人の足元付近
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浜松まつりの歴史 浜松・入野小が勉強会 凧揚げ会、講師に招く
浜松市西区の入野小はこのほど、地元の凧(たこ)揚げ会関係者を同校に迎え、特別授業を開いた。3年生約75人が講話を通じ浜松まつりの歴史を学んだ。 飯尾哲示会長(72)ら6人が児童の疑問に答え、浜松まつりに参加する町の数や練りの文化、凧の作り方などを説明した。凧揚げの際に吹くラッパの音色も披露した。 青木瑠維君(9)は「知らないことばかりだった。いろいろな歴史があると勉強になった」と話した。 「入野町の自慢を伊豆下田まで発信しよう」をテーマにした総合学習の一環。同校は地域の神社や古墳、佐鳴湖のウナギについても調べ学習を進めている。学んだ成果は12月に、下田市の大賀茂小と浜崎小の児童にオンラ
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粘土で作る人形100点 クリエート浜松、13日まで
浜松市西区の創作人形教室「アトリエ・ハウス・オブ・クレイ」の生徒らの作品を集めた「クレイメイト展」が13日まで、中区のクリエート浜松で開かれている。 教室の講師を務める瀬川明子さんと生徒8人の力作約100点が並ぶ。石粉粘土を使って成形し、着物や麻、シルクなどの布を貼り付けた人形が来場者を楽しませている。富士山と祭神「木花咲耶姫」をはじめ、竜やカッパ、ウサギなど多様な作品がそろう。瀬川さんは「心を穏やかにしたり、気持ちを安らげたり、見た人が思い思いの感性で楽しんでくれれば」と話した。
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ウクライナ学生 童謡でもてなす 浜松・和地地区
浜松市西区の和地地区コミュニティ協議会はこのほど、第11回花川コンサート(静岡新聞社・静岡放送後援)を同区の和地協働センターで開いた。西区のオイスカ開発教育専門学校が受け入れているウクライナの留学生3人を招待した。 児童や住民有志が、同区湖東町の作曲家古橋迪夫さん(93)が手がけた童謡や唱歌を披露した。「虹でたよ」「とんちんかんのてんころりん」などを伸びやかに歌い上げ、留学生をもてなした。留学生が壇上で自己紹介したり、会場でウクライナ国歌を流したりするなど、国際交流を楽しむ場面も見られた。 コンサートは古橋さんの創作1000曲を記念して、2012年に始まった。
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浜松・飯田小OBでベルリン五輪競泳金 杉浦重雄さんのパネル、母校に 青屋町の吉田自治会長寄贈
浜松市南区青屋町自治会の吉田和子会長(82)は4日、同区の飯田小の卒業生で1936年ベルリン五輪の競泳金メダリスト、故杉浦重雄さんのパネルを同校に寄贈した。 吉田会長が同校を訪れ、児童代表の6年松本夏歩さん(12)にパネルを手渡した。パネルは、杉浦さんの経歴や業績、顔写真などを紹介している。 受け取った松本さんは「パネルから、杉浦さんの生き方や考え方を学び、自分の夢をかなえるために生かしたい」と宣言した。 吉田会長は日頃から冊子や本などの制作を通じて、浜松市の歴史を後世に伝える活動に励んでいる。校内放送を通じて全校児童に「偉大な先輩がいることに誇りを持って、これからも目標に向かって勉強
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生け花小原流支部 創立65周年で式典 浜松市中区
生け花の小原流浜松支部(藤田知佳子支部長)はこのほど、支部創立65周年の記念式典を浜松市中区のUホールで開いた。会員ら約250人が参加して節目を祝い、さらなる発展へ思いを新たにした。 藤田支部長は「少子高齢化に伴い、華道に取り組む人は減少しているが、花は心に安らぎを与えてくれる。若い世代にも広めてきたい」とあいさつした。 記念講演会は技術指導を担う小原流研究員教授の川上裕之さんがステージ上で生け花を実演した。小原流は自然の景色をそのまま表現するのが持ち味。秋をテーマにナナカマドやカエデ、ドウダンツツジの葉などを使った作品5点を披露した。
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STOP温暖化 高校生と大学生が議論 実践へ「SNS活用を」 浜松市中区
浜松市内の高校生や大学生らを中心に、若い世代の市民が地球温暖化対策について話し合う「STOP温暖化若者会議2022」が3日、中区の市地域情報センターで開かれた。部活動などで環境問題に取り組む8校と、学生団体から約50人が参加した。 生徒らは日頃の活動について発表し合った後、6チームに分かれて、「地球温暖化対策をどう伝えればいい?」をテーマに意見交換した。「対策は知っているはずだが、行動に移せていない」「行動を起こす人が偏っている」など問題点を挙げ、対応を考えた。 SNSを活用する案が多く出たほか、影響力のある著名人への協力依頼や、アプリの開発など、多様なアイデアを提案した。 会議は市地
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街中でスポーツ満喫 浜松・中区 親子連れ競技体験
街中で家族や友人と気軽にスポーツを楽しむ「まちなかスポーツフェスティバル」(同実行委主催)が3日、浜松市中区の市ギャラリーモールソラモで開かれた。立ち寄った親子連れなどが実際に体を動かしてスポーツの魅力に触れた。 会場には陸上競技やボクシングなど、さまざまなスポーツを体験できるコーナーが設けられた。自転車競技の体験では、富士市のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」の鈴木史竜選手(24)らが、子どもたちにロードバイクの乗り方を紹介した。高橋歩玖君(9)は「自転車を安定させるのが思っていたよりも難しかったけど、楽しかった」と話した。 このほか、eスポーツとして人気パズルゲーム「ぷよぷ
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浜松・馬込川水門 どう整備 江南中生が見学、役割理解
浜松市南区の江南中はこのほど、進路選択の幅を広げる総合学習の授業で、同区の馬込川河口で整備が進められている「馬込川水門」の建設現場を見学した。2年生約50人が建設業の仕事の意義や馬込川水門の役割を学んだ。 建設業の仕事内容や事例を学ぶ講義を受けた後、馬込川水門の建設現場へ移動して工事の概要や工程を確認した。パネル展示や完成した水門のイメージ映像を仮想現実(VR)で見ながら、津波対策として期待される減災効果に理解を深め、防災意識を高めた。鉄筋の組み立て体験なども行った。 中村輝莉さん(13)は「水門について学ぶ機会がなかったので役割を知らなかった。地域を守る仕組みがあることに安心できた」と
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書家土井さん主宰「福南会」が作品展 浜松市中区のギャラリー
磐田市の書家土井汀花さん(73)が主宰する福南会の作品展「第31回福南会書展」が27日、浜松市中区のしずぎんギャラリー四季で始まった。30日まで。 「自分の道を自分らしく表現する書」をテーマに、4~85歳の門下生らが書いた164点を展示している。「忘己利他」「脚下照顧」といった四字熟語、谷川俊太郎の詩や「世界に一つだけの花」の歌詞など自由な題材を、楷書、行書、草書とさまざまな書体でしたためた。土井さんがふすまほどの大きさの和紙に象形文字で一字ずつ表現した「森羅万象」も来場者の目を引く。 土井さんは「デジタルが発展しているが、若い人たちにも自分の手で文字を表現する楽しさを味わってほしい」と
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精神科研究の成果発表 アクトシティ浜松で学術大会
第11回日本精神科医学会学術大会(静岡新聞社・静岡放送後援)が27日、浜松市中区のアクトシティ浜松で始まった。本県などの病院の精神科医師らが28日まで2日間、研究成果を発表する。 開会式で森隆夫大会長は「みなさまとともに精神医学の発展に努めたい。有益な意見交換をお願いします」とあいさつ。その後、「精神科医療の将来展望」と題して講演した。初日はうつ病治療、アルコール依存症の診断、統合失調症と作業療法などの分野で発表が行われた。 28日は、災害精神科医療、成人期ADHD、認知症医療などがテーマになる予定。
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浜松北高美術部 OBら作品多彩 遠鉄百貨店で31日まで
浜松北高の美術部OB、OGらでつくる「カッパ会」の第17回美術展が26日、浜松市中区の遠鉄百貨店6階ギャラリー・ロゼで始まった。31日まで。 会員15人が絵画や木彫の力作約30点を出品した。雨が降る舘山寺(西区)をテーマにした抽象画や雪化粧の富士山を題材にした油彩画、浜松市動物園(同区)のトラを描いたパステル画などが並ぶ。 磐田市の田んぼで見つけたトラクターを水彩絵の具で表現した机昭治さん(80)は「旧交のつながりを大切にしながら、それぞれが絵と向き合っている。作者の思いが伝われば」と話した。
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3年ぶり空の妙技 空自浜松基地「エア・フェスタ」 ファン5万人大歓声
浜松市西区の航空自衛隊浜松基地で23日、「エア・フェスタ2022」が開かれた。新型コロナウイルス禍の影響により3年ぶりの開催で、航空機ファンなど県内外から約5万人(同基地発表)が詰めかけ、「ブルーインパルス」の曲技飛行や展示航空機の撮影などを楽しんだ。 ブルーインパルスの6機は白いスモークを噴出しながら基地上空に現れ、背面飛行や至近距離での交差など高度な操縦技術と統率の取れた編隊飛行を披露した。青空に巨大なハートや星の形が描かれると、来場者から拍手が沸き起こった。 ▶写真特集 空自浜松基地エア・フェスタ2022(10月23日撮影) 救難ヘリコプターUH60Jは、ホバリング状態から隊員
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浜名湖畔楽しく散策 浜松・西区でフェスタ 市内外から1000人
浜名湖畔を歩いて楽しむ「浜名湖ウオーク・フェスタ」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が23日、浜松市西区の浜名湖ガーデンパークで開かれた。市内外から約千人が参加した。 参加者はガーデンパークを起点に13キロ、5キロ、3キロ、1キロの4コースに分かれ、園内や周辺でのウオーキングとノルディックウオークを楽しんだ。会場には特産品の屋台や、マッサージと体力測定を体験できるコーナーなどが設けられた。 実行委事務局の内藤寿子さん(46)は「家族、仲間と歩く楽しさや浜名湖の魅力に気づいてほしい」と話した。
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空自浜松基地「エア・フェスタ」 復活のブルーインパルス「今年も感動を」 墜落事故40年、再開に地元の後押し
航空自衛隊浜松基地で23日、「エア・フェスタ2022」が開かれる。人気の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」の飛行が予定されているが、今年は浜松基地航空祭の墜落事故から40年。事故を目の当たりにした浜松市中区高丘地区などの住民には衝撃的な記憶として刻まれ、当時を思い返す声も聞かれた。 1982年11月14日の昼。当時のブルーインパルスは超音速のT2ジェット練習機だった。6機編隊が急降下に入り、5色の煙を吐きながら放射状に広がりかけた瞬間、1機が墜落。ごう音とともに炎と黒煙が上がった。基地内で曲技飛行を見守っていた犬塚利雄さん(82)=同市中区=は「突然、黒煙が立ちのぼり、『まさか』と信じられ
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インドネシア文化多彩に 浜松で4年ぶり「祭り」
浜松インドネシア友好協会はこのほど、「インドネシア・フェスティバルin浜松」を浜松市中区の新川モールで開いた。インドネシアの食文化や舞踊などを体験できる多彩なコーナーが並び、多くの来場客でにぎわった。 イスラム教の女性が頭と髪を覆う布「ヒジャブ」を体験できるコーナーや、インドネシア伝統の焼き鳥や焼きそばを味わえる出店などが並んだ。ステージでは伝統舞踊「ジャイポン」や竹製打楽器「アンクルン」が披露された。 2018年の初開催以降、新型コロナの影響で中止が続き、4年ぶりの開催。同協会事務局の木下英洋さん(53)は「今後は小規模でも毎年開催することで、日本人がインドネシアの文化を正しく理解し、
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障害者との共生、実現へ 議論と柔軟変化 継続を【風紋】
障害者権利条約が2006年に国連に採択され、共生社会の実現は世界的な潮流となった。日本は11年に障害者基本法を改正し、14年に同条約の批准国となった。バリアフリー化をはじめ、共生に向けて設備整備などが進められているが、実現はまだ遠い先だろう。 浜松市は18~23年度を計画期間とする「第3次市障がい者計画」で、重点施策の一つに防災対策を挙げた。改正災害対策基本法によって策定が自治体の努力義務になった個別避難計画の作成を急ぎ、同意を得た高齢者などを含む市民約9800人のうち、約7千人分の整備を進めた。 ただ、要支援者全体では約18万5千人に上るため、市民理解や認知度の促進が課題といえる。県全
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等迦会支部絵画展 発想力豊かに30点 23日までクリエート浜松
美術団体「等迦会」静岡支部会員による作品展が23日まで、浜松市中区のクリエート浜松で開かれている。 静岡支部展は33回目の開催で、県西部在住の11人と、創立会員2人(故人)の約30点を紹介している。枯れゆくヒマワリをとらえ、夏の終わりを表現した水彩画や、同市西区舘山寺の風景を描いたパステル画などが並ぶ。「高原」をテーマにしたという100号サイズの抽象画も来場者の目を引いている。鳥井孝爾支部長(77)は「題材や画材は自由。発想力が作品によく表れている」と見どころを語った。
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絵画講師内山さん教室生 23日まで合同展 クリエート浜松
浜松市浜北区の絵画講師内山正己さん(75)の教室生による第4回合同展(静岡新聞社・静岡放送後援)が17日、浜松市中区のクリエート浜松で始まった。23日まで。 市内11教室で指導する内山さんの生徒108人が約220点を出品した。浜松市西区の「ぬくもりの森」を描いた水彩画、天竜川を題材にした木版画など市内の風景をはじめ、カンボジアやイタリアの街並みを表現した絵画も見られる。 内山さんは「生徒はこだわりを持って題材を選んでいる。作品から作者の情熱が伝わると思う」と話した。
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支援学級生、元気に接客 生徒同士が交流 浜松・八幡中「小鳩カフェ」
浜松市中区の八幡中は12日、発達支援学級の生徒が企画・運営する喫茶店「小鳩カフェ」を校内で開いた。花や自然、江戸時代、アニメなどをテーマに取り上げ、各教室に装飾を施した「カフェ」で来店者を迎えた。 今回は1~3年の計39人が4教室に分かれて、保護者や生徒をもてなした。大きな声であいさつし、来店者を席まで案内したり、ジュースやお茶に菓子を添えて提供したりした。最後は「ありがとうございました」と声をそろえて見送った。 通常学級との交流促進などを目的とした毎年の恒例行事。来店した1年の石津吉平さん(13)は「(発達支援学級の生徒と)接することができて楽しかった」と話した。 (浜松総局・北井寛
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ジョギングでごみ拾い+ポイント立ち寄り 浜松・佐鳴湖で「プロゲイニング」 住民20人競う
浜松市中区の富塚協働センターとプロギング浜松(久米秀幸代表)は10日、ジョギングをしながらごみを拾うプロギングと、制限時間内に指定されたチェックポイントに立ち寄るロゲイニングを組み合わせたイベント「プロゲイニング」を佐鳴湖周辺で開催した。 同センターと同団体が「SDGsスポーツ」として考案し、今回初開催した。地元住民20人が10チームに分かれ、佐鳴湖周辺の30カ所を巡りながらごみを拾ったり、写真を撮ったりしてごみの量や写真の枚数を競った。 久米代表は「活動を多くの市民に知ってもらい、楽しみながら市内のごみ問題解決に努めていきたい」と話した。 佐鳴湖の魅力を伝えるイベント「佐鳴湖パークデ
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サークル労美 秋の作品展、多彩に150点 浜松市中区
静岡県西部の美術愛好家らでつくる「サークル労美」の秋の作品展(静岡新聞社・静岡放送後援)が16日まで、中区のクリエート浜松で開かれている。 会員30人による絵画や立体作品など約150点が展示されている。水彩やアクリル絵の具で描いた人物画や霧がかかった山を表現した日本画、墨を使った抽象画など、多彩な作品が並ぶ。障子紙で創作した立体のライオンも来場者の目を引いている。 岡本昌弘代表(61)は「多種多様な作品がそろった。来場して好きな作品を見つけてもらえたら」と話している。
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天竜産材で積み木遊び、「間伐」も学ぶ 浜松市中区の上島幼稚園
浜松市緑化推進本部は5日、積み木遊びを通して森林の役割について学ぶ講座「間伐材の積み木で遊ぼう」を中区の上島幼稚園で開いた。 天竜森林組合の職員が講師を務めた。年長園児58人に、植林したスギやヒノキなどの森林を保全するために、間伐を行うことや間伐材を利用することが大切だと説明した。同本部が「緑の募金」を活用して用意した天竜区産の間伐材の積み木を寄贈すると、園児は高く積み上げたり、好きな形を作り上げたりして遊んだ。 講座は、森林整備の推進を目的に毎年、事前に申し込んだ幼稚園や保育園を関係者が訪問し、実施している。本年度は35園の応募があり、12月までに7園を訪れる。
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記者コラム「清流」 不死鳥の復活に期待
バスケットのBリーグが開幕し、浜松、豊橋両市をホームとする1部三遠ネオフェニックスは初戦、浜松アリーナで強豪川崎と対戦した。白星は挙げられなかったが、白熱した接戦を繰り広げ、生まれ変わった姿をファンに印象づけた。 bjリーグ時代に3度の日本一を果たした名門も、直近3季の勝率は25%を連続で下回る低迷ぶり。昨季は西地区最下位と泥沼に沈んだ。降格がかかる今季、大改革を敢行した。千葉を優勝に導いた大野篤史ヘッドコーチや、MVP経験者のシューター金丸晃輔選手を迎え、巻き返しを狙う。 浜松に着任するまで、三遠の試合どころかBリーグすら見たことがなかった。今ではすっかり「ブースター」。赤き不死鳥の復
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浜松・西部中生ら草取り 高齢者宅で「家事支援」
浜松市中区の西部中はこのほど、同校近隣の高齢者宅を訪問し、雑草取りボランティアを行った。同区の西地区社会福祉協議会が取り組む「高齢者家事支援」の一環。 生徒と保護者、同協議会員の計9人が、ボランティアを要望した同区鴨江の藤沢悠子さん(94)宅を訪れた。生徒たちは軍手をつけ、雑草を抜き取る1時間ほどの作業に汗を流した。 藤沢さんは「最近は腰が痛く、自分ではできない。本当に助かる」と感謝した。1年の伊藤梨瑚さん(12)は「喜んでもらえてよかった」と笑顔で話した。 高齢者家事支援は本年度から始まった取り組み。同校の生徒らが月に2回程度、高齢者の要望に応えている。
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三遠、川崎に連敗 バスケットボールBリーグ
バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)は2日、浜松アリーナなどで第1節11試合を行った。中地区の三遠は川崎と延長戦にもつれ込む激戦を繰り広げたが84-88で連敗を喫した。 ▽1部 川崎 2勝 88(18―15 19―18 22―20 18―24 延長 11―7)84 三遠 2敗 ■延長戦で地力の差 強豪川崎を相手にまたも大接戦を展開した三遠。前日と同様、最終盤に地力を見せつけられ、ホーム開幕戦で白星は挙げられなかった。大野ヘッドコーチ(HC)は悔しさをにじませたが「ベストを出せたいいゲーム」と選手をたたえた。 三遠は大幅な改革で新戦力の活躍が注目されるが、この日、存在感を示し
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三遠 痛恨の逆転負け バスケットボールBリーグ開幕
バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)は1日、浜松アリーナなどで第1節12試合を行い、中地区の三遠は川崎に85-87で惜敗し、ホームでの開幕戦を落とした。 ▽1部 川崎1勝 87(31―25 18―26 15―16 23―18)85 三遠1敗 粘りの守備 リズム作る 強豪に善戦も 1ゴール遠く 新生・三遠が、昨季東地区2位の強豪川崎を相手に善戦した。第3クオーター以降は、川崎の佐藤ヘッドコーチ(HC)が「(三遠の)プレッシャーが激しかった」と振り返ったように、粘りの守備でリズムを作り、相手にリードを譲らなかった。しかし、残り1分40秒の場面で3点シュートを許し、最後は1ゴール
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書家金沢さん力強く揮毫 浜松・龍雲寺で作品展、10日まで
浜松市西区入野町の龍雲寺で30日、ダウン症の書家金沢翔子さん(37)=東京都大田区=が揮毫(きごう)を披露した。10月1日から同寺で始まる作品展を前に、奉納した。 来場者が見守る中、縦1メートル、横3・6メートルの紙に大筆で力強く丁寧に「共に生きる」と書き上げた。「元気とハッピー、感動を胸に心を込めて書きました」とあいさつすると、大きな拍手を受けた。 金沢さんは揮毫に続き、マイケル・ジャクソンの曲に合わせキレのあるダンスも披露して会場を楽しませた。来春公開が予定される金沢さんのドキュメンタリー映画の撮影も実施。介護施設や福祉施設での上映に向け、今後クラウドファンディングを行うという。
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ソフト金の渥美さん「夢実現へ挑戦続けて」 母校・浜松蒲小で講演
浜松市東区の蒲小は29日、同校卒業生で東京五輪ソフトボール金メダリストの渥美万奈さん(33)を講師に迎えた講演会を校内で開いた。渥美さんは6年生約170人に向けて、目標を持つことや継続することの大切さを伝えた。 渥美さんは小学生の頃からオリンピック出場を夢に見て、中学の時には部活とクラブチームを掛け持ちするなどして練習に励んだ。五輪でのプレー映像を紹介しながら、「辞めたくなったこともあったけど、周りの支えもあって日々成長してきた結果、活躍できた」と振り返った。 日記をつけることや基礎トレーニングの手を抜かないことなど、積み重ねの重要性を強調した。その上で「夢の実現に向け、小さな目標を立て
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ポットマム寄贈 地域に笑顔運ぶ 浜松・庄内学園
浜松市西区の小中一貫校「庄内学園」はこのほど、中学の生徒が育てたポットマム(鉢植えの洋菊)約210鉢を地元の施設や住民に配った。地域貢献活動の一環として旧庄内中時代から続く取り組みで、54年目を迎えた。 生徒は1学期に苗を育て始め、夏休みは自宅で世話してきた。この日は1、2年生が自分で育てたポットマムを抱えて学校を出発し、公共施設や宿泊施設、飲食店などに届けた。 庄内協働センターを訪れた1年の山田陵央さん(13)は「職員や利用者が笑顔になってほしいと思い、大切に育てた」と話し、森下和之所長に手渡した。 3年生が育てたポットマムは、同地区と交流がある長野県箕輪町に送った。
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手品愛好家や児童 稽古の成果を披露 浜松・西区で発表会
手品愛好家でつくる「浜松マジッククラブ」(滝本幸男会長)はこのほど、浜松市西区の入野協働センターで結成11周年を記念した発表会を開いた。 滝本会長はカードやチーフを使った手品を披露したり、金属のリング同士をすり抜けさせてつなげたりして来場者約80人を驚かせた。6月から同クラブに手品を学んだ同区の入野小の児童も出演し、ロープを棒のように直線にする技を見せ、稽古の成果を披露した。 県内を中心に活動する大道芸集団「てんとう虫」も登場し、獅子舞や和太鼓の演奏などで会場を盛り上げた。 同クラブは地域交流や後継人材の育成などを目的に、2011年から福祉施設や放課後児童クラブなどを巡る活動を続けてい
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Bリーグ三遠 ホーム戦に浜松の児童招待 渥美モータース
浜松市などで店舗展開する自動車販売・整備「渥美モータース」(愛知県田原市)は27日、浜松市東区の浜松アリーナで10月1、2日に開かれるバスケットボール男子Bリーグ三遠ネオフェニックスのホーム戦チケットを市教育委員会に寄付した。市内の小学生と保護者計1000人を無料招待する。 中区の市教委で行った贈呈式で、鈴木啓太常務取締役が「子どもたちの教育の場の創出や地域交流に協力したい」と話し、宮崎正教育長にチケットを模したパネルを手渡した。市教委は申し込み方法を記したチラシを市内各校に配り、観戦希望者を募るという。
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保育士の仕事学ぶ 南米系学校生徒が2日間 浜松
浜松市西区の南米系外国人学校「ムンド・デ・アレグリア学校」のインターンシップが27日、中区の保育園「ぬくもりのおうち保育 砂山町園」で始まった。県国際交流協会の定住外国人就労促進事業の一環で、3年生2人が2日間にわたって保育の仕事を学ぶ。 初日は、同園の花井直美施設長から仕事内容について説明を受けた。生徒は日々のスケジュールや園児の生活リズムを確認し、髪や爪の長さに気を配るなどの注意事項を真剣な表情でノートに書き込んだ。最終日は、園児と触れ合いながら仕事を体験し、保育についての理解を深める。 保育の専門学校進学を目指すマツモト・ナオミさん(17)=湖西市=は「ブラジル人と日本人の子どもの
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写真愛好家7人 個性豊かな200枚 クリエート浜松で作品展
静岡県西部地区の写真愛好家でつくる「さわやかフォトクラブ」の作品展が27日、浜松市中区のクリエート浜松で始まった。10月2日まで。 月に一回集まって作品を見せ合い、意見交換しながら腕を磨く7人が約200枚を出品した。 情緒ある街並みの風景のほか、カモの親子やアオサギを捉えた写真など、個性豊かな作品が並ぶ。 「異様さ」を表現しようと夜にカラスを撮影した同クラブ発起人の芦屋けんいちさん(75)は「撮影者がどんな感情で撮ったのかを想像しながら楽しんでほしい」と話した。
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セパタクローに挑戦 浜松船越小6年生、3選手と交流
浜松市中区の船越小に22日、セパタクローの水戸一希(32)、市川遥太(27)、坂本竜太郎(34)の3選手が訪れ、6年生約50人と交流した。 セパタクローは足や頭を使ってボールを相手のコートに蹴り込むスポーツ。主に東南アジアで伝統スポーツとして親しまれている。 選手たちは足の内側や太ももを柔軟に使いながらボールを扱う基本的な動きをはじめ、サーブやアタックなど実践的な技術も教えた。児童たちはその後、チームに分かれてゲームを楽しみながら競技の魅力に触れた。 試合で活躍した高林桜子さん(12)は「足でコントロールするのが難しかったけど、いいプレーをしたらみんなで盛り上がることができた」と笑顔を
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陸軍墓地跡を清掃、供養 彼岸に合わせ浜松市遺族会
浜松市遺族会(大石功会長)は20日、中区住吉の陸軍墓地の跡地「住吉墓苑平和記念広場」で、秋の彼岸に合わせた清掃活動と供養を行った。 会員約20人が参加し、戦争で亡くなった兵士や犠牲になった市民を悼む「英霊顕彰之碑」周辺のごみや落ち葉を拾ったり、草木の枝を整えたりした。 大石会長によると、平和記念広場には1942年に戦没者を追悼する忠霊殿が建てられ、1万857柱の位牌(いはい)をまつっていた。老朽化のために2005年に解体されたが、現在でも800品を超える遺品などが埋められているという。 大石会長は「活動を続けることで広場の存在を周知したい。戦争の悲惨な歴史を後世に伝えることで、先人が望
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不登校や障害児の進学について助言 学而会、浜松で説明会
発達障害や不登校の児童生徒向けの学習塾を運営する浜松市の一般社団法人学而会はこのほど、高校進学を考える子どもたちの保護者らを対象に「グレーゾーンの子どものための進学説明会」(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区の市福祉交流センターで開いた。 寺岡勝治代表理事が進路の選択肢や情報について紹介した。全日制、定時制、通信制など高校の種類を挙げながら、卒業率や就職のしやすさなどの特徴を示し、「子どもの意思を尊重し、特性に合った進路を考えることが重要」と呼び掛けた。 高校に進学する前の準備として、自立性を育むことや同世代の子どもと関わることの重要性も説いた。
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花々や風景など透明水彩画並ぶ 25日までクリエート浜松
浜松市東区の積志協働センターで活動する透明水彩画愛好家らの作品展が25日まで、中区のクリエート浜松で開かれている。 同センターで画家小杉春見さん(72)=東区=から指導を受けて透明水彩画の腕を磨く12人が30点を出品。ひまわりやアジサイなど四季を感じさせる花々や公園の風景など、色鮮やかな作品が並ぶ。小杉さんの作品2点も展示している。 ガーベラやユリを描いた足立憲雄会長(75)は「透明水彩の特徴である、にじみやぼかしの技法を楽しんでもらえれば」と来場を呼び掛けている。
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ボッチャ体験会で高齢者と児童交流 浜松・篠原地区
浜松市西区の篠原地区青少年健全育成会と同地区社会福祉協議会は18日、住民交流の輪を広げようとボッチャの体験会を篠原協働センターで開いた。地元の高齢者と小学生約50人が参加し、世代間の触れ合いを楽しんだ。 ボッチャはヨーロッパ発祥のパラリンピック正式種目で、年齢などにかかわらず誰でも楽しめるのが特徴。チーム(6人)ごとに投げる位置を相談したり、相手チームの球をはじいたりと工夫を凝らして戦った。白い的球のすぐ近くに寄せる好投が出ると、拍手で喜びを分かちあった。 同地区社協の坪田勲さん(81)は「地域の高齢者と子どもの接点が希薄になってきている。誰でもできるスポーツで交流する機会を今後もつくり
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コンビニ店の2人 詐欺被害未然防止 浜松西署が感謝状
浜松西署(田中尉公署長)はこのほど、特殊詐欺を未然に防いだとして西区のセブン-イレブン浜松桜台4丁目店の従業員服部頼子さん(63)、同区のファミリーマート浜松庄和町店の店長水野里香さん(57)に感謝状を贈呈した。 服部さんは7月21日、水野さんは8月2日にそれぞれ、70代男性が高額なプリペイドカードを購入しようとしたことから詐欺を疑って声をかけ、詐欺被害を防いだ。服部さんは「怪しいと思ったら積極的に購入目的を尋ねて被害を防ぎたい」と話し、水野さんは「詐欺が多発していると知っていて気を付けていたから、疑うことができた」と振り返った。
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介護の仕事 クイズで理解 浜松で小学生、車いすの使い方も学ぶ
静岡県は18日、介護の仕事やその魅力を伝える小学生向けのイベント「ナゾとき・カイゴ」を浜松市中区のアクトシティ浜松で開いた。県西部を中心に小学3、4年生約50人とその家族が参加した。 介護福祉人材の育成・支援事業を展開するブランケット(東京)の社員と、市内で働く若手介護職員から説明を聞き、「介護施設はコンビニより多い?」「子どもでも高齢者の介護は可能?」など、クイズ形式で理解を深めた。 車いすを実際に使いながら、動かし方やたたみ方を学ぶ時間も設けられ、「やさしく声をかけてから動かしてほしい」などとアドバイスを受けた。 高齢化に伴って介護需要が高まり、人材確保が課題となる中、介護職に対す
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油彩美術家協会 会員の力作80点 クリエート浜松で作品展
静岡県油彩美術家協会西部地区会の作品展(静岡新聞社・静岡放送後援)が19日、浜松市中区のクリエート浜松で始まった。25日まで。 会員27人が約80点を出品した。7月に静岡市で開催された同協会の本展で入賞した2作品をはじめ、細部まで丁寧に描いた静物画や色鮮やかな抽象画など個性豊かな作品が並ぶ。東区の石原紀子さん(75)が金粉を混ぜ合わせたきらびやかな色彩で、海の中で眠る女性を表現した本展最高賞の「海の夢詩」がひときわ目を引く。 同会の鈴木喜博事務局長(69)は「50回記念として、会員が絵画を始めたばかりの頃に描いた思い出の作品なども展示している。ぜひ楽しんでほしい」と話した。
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⚾浜松開誠館 藤枝明誠に競り勝ち8強 秋季高校野球静岡県大会
▽3回戦(浜松第1試合) 藤枝明誠 000000120―3 10020001×―4 浜松開誠館 ▽三塁打 川上(藤)▽二塁打 高橋、原田(藤)新妻、山根(浜)▽ボーク 伊波(浜) ▽試合時間 2時間8分 【評】先制した浜松開誠館が好機を着実に生かし、追いすがる藤枝明誠を振り切った。 浜松開誠館は初回1死二、三塁で本多駿の二ゴロで先制。四回は1死二、三塁で新妻の2点適時二塁打で得点を重ねた。 藤枝明誠は1―3の八回、川上の左越え適時三塁打で追いつくが、直後に1点を奪われて惜敗した。 ■エースら不在 控え奮起 6番山根、右腕伊波躍動 浜松開誠館は、エースや監督らが体
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SDGs「自分たちにできる行動は」 浜松・新津中 企業、施設から聞き取り
浜松市南区の新津中は16日、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて取り組む施設や企業を訪問する校外活動を行った。1年生約100人が6グループに分かれて、市内企業などから取り組み内容を聞き取った。 中区の市市民協働センターには18人が訪れた。市民団体と企業のマッチング支援や、市民活動の担い手育成など市民と行政、企業の橋渡し役を担う同センターの役割を学び、SDGsの中の「パートナーシップで目標を達成」について理解を深めた。イベント開催などで連携する浜松いわた信用金庫の担当者の講話も聴いた。 「浜松市への提言」をテーマに3年間をかけて進める総合学習の一環で、1年生はSDGs達成に向けた身
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専門学生がサイバー警備 静岡県警ボランティア委嘱
静岡県警は15日、浜松市中区の浜松未来総合専門学校の学生21人と教員1人にサイバー防犯ボランティアを委嘱した。学生らは今後、街頭でのサイバー犯罪防止に向けた広報啓発活動や、有害サイトの発見・報告など、インターネット空間のパトロールに取り組む。 校内で開かれた委嘱式では、県警サイバー犯罪対策課の藤浦学課長が学生に委嘱状を手渡し「ネット上の犯罪が増える中、協力を大変頼もしく思う。県民の安心、安全につながることを期待している」とあいさつした。同校の増井健志さん(18)は「少しでもサイバー犯罪を減らせるように努めたい」と意気込みを語った。
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福祉施設助成 送迎用車両を購入 浜松市西区
社会福祉法人慶成会(浜松市西区)は15日、競輪とオートレースを統括する公益財団法人JKA(東京都)の助成を受けて購入した福祉車両の納車式を、同会運営の特別養護老人ホーム「グリーンヒルズ東山」(同区)で行った。 福祉車両はステップや手すりを備えた8人乗りワゴン車で、デイサービスセンター「野の花」などの利用者の送迎に使う予定。納車式で試乗した高齢者からは「静かで乗り心地がいい」「きれいでありがたい」などと感想が聞かれた。 同会によると、JKAの助成金事業に昨年9月に応募し、今年4月に交付が決まった。車両価格322万円のうち、157万5千円の助成を受けた。
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湖西でBリーグプレゲーム 静岡が三遠に勝利
バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の三遠ネオフェニックスと同3部(B3)のベルテックス静岡は11日、2022-23シーズンの開幕に先立ち、湖西市の湖西アメニティプラザでプレシーズンゲームを行った。静岡が終始攻勢を続け、81-71で格上の三遠を下した。 序盤から静岡が激しい守備で三遠を苦しめてペースをつかんだ。攻撃では静岡が落ち着いたパスワークで着実に得点を重ねる一方、三遠はシュートの精度を欠いてリズムをつくれず、静岡がリードを保ち続けた。 静岡の6点リードで迎えた最終クオーター。三遠は徐々に調子を取り戻して一時は1ゴール差まで追いついた。だが、静岡は主将岡田が起点となって冷静に得点
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県西部消防長会へ防火啓発品を寄贈 静岡県LPガス協会
静岡県LPガス協会はこのほど、県西部の7消防本部で組織する県西部地区消防長会(猪又正次会長)に火災予防を啓発するクリアファイル7千枚を寄贈した。防火の啓発イベントなどで配布するという。 クリアファイルはガス警報器設置を促すイラストや7消防本部のポンプ車、消防ヘリを紹介する写真などを掲載した。 11月の秋の火災予防運動週間に合わせた取り組みで、火災予防の呼びかけとLPガスのPRを図る。 浜松市中区の市消防局で行われた寄贈式で同協会西部支部の名倉政隆支部長は「各消防本部と連携し、火災予防を訴える」と話し、消防長会の猪又会長は「有効に活用させていただく」と応じた。
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画家服部さん 米寿記念し個展、9月20日まで 浜松
浜松市中区の画家服部譲司さん(88)の個展「米寿記念展」が8日、画材・額縁などを販売する東区中田町の書繪堂(しょかいどう)ギャラリーで始まった。20日まで。 バラやコスモス、マーガレットなどを繊細なタッチで描いた静物画や、佐鳴湖とほとりに咲く桜などを描いた風景画など油彩、水彩の46点が並ぶ。晴天が広がる長野県・安曇野の自然を色彩豊かに表現した作品が来場者の目を引いている。 服部さんは「風景の季節感や空気感が見る人に伝わるように心がけている。その場を訪れたかのような気持ちになってくれたら」と話した。
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記者コラム「清流」 「充実」は自分次第
記者になる前は写真が趣味だったが、仕事で一眼レフカメラを持ってからは娯楽感が薄れた。新たな安息地を求めて始めたのが、はやりの「Vlog(ブイログ)」だ。 ビデオブログの略で、題材は何でもいい。浜松城を散歩した、市内で話題の店に行ったなど。肝はその後、できるだけおしゃれに編集をする。音楽をつけたり、映像の色味を変えたり―。 すると、ただの日常が不思議と輝かしい日々になる。投稿はせずに自己満足の域だが、案外充実した私生活を送っていると気づかせてくれる。 SNSで見る他人の暮らしがうらやましく写ることもある。しかし、自身の日常も結構実があったりする。幸福感を得られるかは自分次第ということを忘
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生け花の実演や華道の歴史解説 中区で池坊巡回講座 浜松
華道家元池坊の西部地区は4日、70周年を迎えた池坊巡回講座を浜松市中区のグランドホテル浜松で開いた。池坊中央研修学院の島津範好講師が登壇し、生け花の実演とともに、華道の歴史やポイントを解説した。県西部の会員約250人が参加した。 島津講師は池坊と聖徳太子の由縁や池坊総務所(京都市)所蔵の重要文化財などについて動画を使って紹介した。自身の生い立ちや記憶に残る出来事なども振り返り、「人との出会い、人生でぶつかった壁、心に響いたことなどの思い出を生けてみては」と会場に投げ掛けた。
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ユーカリ出荷基準確認 浜松・中区で目ぞろい会 丈や葉の状態
浜松市中区のJAとぴあ浜松花き営農センターは1日、ユーカリの目ぞろい会を同センターで開いた。出荷のピークは例年9月ごろ。生産者約50人がJA担当者とともに、丈の長さや葉の状態など出荷基準を確かめた。 ユーカリはフトモモ科、ユーカリ属に分類される常緑性高木の総称。全国有数の産地の同JA管内では、主にグニユーカリと丸葉ユーカリの2品種を栽培している。ここ2、3年は雨の日が多く、出荷量は伸び悩んでいるが、フラワーアレンジメントなどの需要が高まっているという。 この日は、生産者らがユーカリを手に取って「葉先が黒くなっているものは出荷不可」「115センチ丈は一束5本」などの規格を確認した。 (浜
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障害者避難の安全性確保へ 防災用QRコード普及に尽力 浅羽喜久子氏【本音インタビュー】
大規模地震など災害発生時に、障害者や寝たきりの高齢者が円滑に避難するにはどうしたらいいのか。適切な支援に必要な情報をあらかじめ記録して携帯する「防災用QRコード」を発案し、普及に向けた活動を始めた。 -なぜ、防災にQRコードを活用しようと。 「4年前、長女(30)の足が急に動かなくなり、ベッドの上で生活するようになった。難病で検査をしても原因が分からず、まひは上半身に進行した。昨年8月には10分以上心肺が停止し、脳にもまひが残った。現在は寝たきりの状態になっている。そんな長女を見ているうちに、災害時にどうやって避難するのか不安が募った。介助が必要な寝たきりの障害者や高齢者が、頼れる家族が
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生け花で思い表現 浜松・フラワーパーク 中学生の作品写真並ぶ
浜松市内の中学生を対象にした生け花とフラワーアレンジメントのコンテスト「第4回中学生・花のコンテスト」(同実行委主催)の作品写真展が27日、西区のはままつフラワーパークで始まる。28日まで。 コンテストは8校の117人が1点ずつ応募した。市が年間出荷量日本一を誇るガーベラをはじめ、バラやニューサイラン、カスミソウなど同じ花材を使い、各自40分の制限時間内に作品を仕上げて写真を提出した。「弱い自分を克服したい」「運命を変えたい」など、作品に込めた思いの説明文が写真に添えられている。 最高賞を獲得した浜松開誠館中3年の平野くるみさんの作品は、内気な性格を変えようと努力し、成長した自分を表現。
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障害者の介助情報一目で 防災用QRコード 浜松の浅羽さん考案
障害者が大地震などに被災した際、周りに頼れる家族や介助者がいない場合はどう避難し、避難所生活を送ればいいのか-。突然の難病が原因で身体障害となった長女(30)の姿を見て不安を感じた浜松市南区の浅羽喜久子さん(55)が、支援に必要な障害や病気の情報を読み込んだ「防災用QRコード」を発案し、災害への備えとして普及に向けた活動を始めた。 浅羽さんの長女は26歳だった2018年に原因不明の難病で身体にまひが生じ、21年12月には10分以上の心肺停止が原因で、寝たきりの状態となった。 現在は人工呼吸器で呼吸し、喉には加湿器を装着している。ほかにも、たんの吸引や注射用蒸留水など、生きるために必要な作
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浜松ゆかりの作品紹介 中区で講座「文学と私たち」
浜松文芸フォーラムはこのほど、講座「文学と私たち」を同市中区のクリエート浜松で開いた。県伊豆文学賞委員会副委員長を務める同フォーラムの河原みち代代表が講演し、浜松を舞台にした文学作品や市内出身の作家などを紹介した。 全4回のシリーズの2回目で、市内の約40人が受講した。10月までに、浜松ゆかりの作家や文芸編集者らが登壇し、次世代への継承を目的に地域の文学の魅力を伝える。河原さんは「若い世代の皆さんも気軽に参加してほしい」と呼び掛けた。 次回は9月15日で、俳誌「みづうみ」の笹瀬節子主宰らが俳句の楽しみ方について講演する予定。参加無料。
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浜名湖ボート 23日からSGレース ハマナ娘クルーがPR
湖西市のボートレース浜名湖で23~28日に開催される「SG第68回ボートレースメモリアル」を前に、レース案内係「ハマナ娘クルー」の大浜杏さん(20)らが19日、浜松市中区の静岡新聞社・静岡放送浜松総局を訪れ、レースをPRした。 同レース場では30年ぶり、4回目の開催。静岡支部の3人を含む最高階級(A1)選手52人が熱戦を繰り広げる。見どころは全国各地区のトップレーサー6人によるドリーム戦で、23日の第12レースを予定している。会場には仮想現実(VR)技術でボートレースを体験できるコーナーなども設ける。大浜さんは「ぜひ若い世代も気軽に訪れてほしい」と話した。 ボートレース浜名湖はレース開催
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スマート農業テーマに企画展 浜松科学館、10月28日まで
浜松市中区の浜松科学館で10月28日まで、先端技術を活用して効率化を図る「スマート農業」をテーマにした企画展(浜松スマート農業推進協議会主催)が開かれている。 パネル展示や動画で自動運転のトラクターや無線操縦の草刈り機などを紹介するほか、大きさが縦横約2メートルの農薬散布用ドローンの実機も持ち込んだ。 同協議会は市内外の農家や企業、教育機関などでつくる官民連携の組織。スマート農業技術に関する会員間の情報共有や普及促進を目的に、将来の農業を担う若い世代への啓発活動などに取り組む。
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野外活動と命テーマ 浜松・少年自然の家が研修会
浜松市北区引佐町の県立観音山少年自然の家はこのほど、任意団体「豊橋子どもの命と安全を守る会」の西野友章代表を講師に招いた研修会を同施設で開いた。自然体験活動が活発になる夏季を迎え、安全意識を高めようと所員ら約50人が参加した。 西野代表は「自然体験活動といのちの大切さ」をテーマに講演した。2010年6月に浜名湖で行われた中学校の野外活動で、長女の花菜さんを亡くした事故を振り返った。 事故は県立三ケ日青年の家(同区)の活動中に起き、豊橋市立章南中の生徒や教員が乗ったボートがえい航中に転覆した。西野代表は、ボートの出航時は大雨、強風、波浪など各注意報が発令中だったと説明した。「想定される危険
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Vチューバー「東條のと」と満州学ぶ オンラインで歴史解説
家系図作成やルーツ調査を行う「みそら」(浜松市東区、塩崎明子社長)は11日、旧満州国(現中国東北部)の歴史について学ぶ講座をオンラインで開いた。満州国研究家のバーチャルユーチューバー(Vチューバー)「東條のと」さんが講師を務め、10~60代の約20人が旧満州国について理解を深めた。 旧満州国建国や日本人が移住していた経緯などを解説した。旧ソ連軍の侵攻により起きた日本への「引き揚げ」についても触れ、20万人以上が命を落としたとされる戦争の悲惨な歴史や引き揚げ経験者の体験談を紹介した。 塩崎社長の父は旧満州国で生まれ、5歳のときに日本へ引き揚げを経験した。塩崎社長は「勉強会などを企画して歴史
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医大生が応急処置指導 浜松で親子向け講座
浜松市はこのほど、親子を対象に応急処置などについて学ぶ医学講座を浜松市西区の舞阪協働センターで開いた。浜松医科大医学部の学生が講師を務めた。 小学生と家族約30人が参加し、自動体外式除細動器(AED)の使い方や心臓マッサージの方法を講義で確認した後、グループに分かれて実践した。要救助者に見立てた人形の胸を懸命に押すなどして、応急処置への理解を深めた。 学生講師は「大きな声で協力者を呼んで」「心臓マッサージは5~6センチの深さで、1秒間に2回のペースで」などと指導した。
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中学生、医療や福祉学ぶ 聖隷クリストファー大で体験教室
浜松市北区の聖隷クリストファー大はこのほど、医療や福祉、教育などの仕事について理解を深める体験教室を同大で開いた。中学生約150人が参加し、6分野の中から希望するコースを選び、仕事内容を聞いたり、専門知識を学んだりした。 理学療法のコースでは、患者の身体機能の向上や痛みを改善するなどのリハビリに携わる理学療法士の仕事を体験した。マット上で体を動かしながら、けがの予防で重要な体のバランスや柔軟性を確かめる体力チェックや、それらを養うエクササイズを実践した。 参加者からは「自分の健康づくりにも役立つ知識を学べた」「教わったことをスポーツで生かしたい」などの感想が聞かれた。
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花や風景、繊細に 絵画力作並ぶ 20日までホテルコンコルド浜松
浜松市内で活動する「瞳会アートクラブ」の生徒作品展が20日まで、中区のホテルコンコルド浜松で開かれている。 西区の田畑武雄さん(72)のもとで教わる生徒16人が1点ずつ、F4号サイズの作品を出展した。ハスの花やアザミを繊細に描いた静物画や、浜名湖や佐鳴湖周辺の景色を色鮮やかに表現した風景画などが並ぶ。 関塚博会長(70)は「現実に近づけて描くことにこだわっている。現場にいるような空気感を味わってもらえたら」と話した。
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遠州織物で繰り返し使える「ラップ」制作 13日まで浜松科学館
浜松市中区の浜松科学館で12日、食品を包むラップを遠州織物の生地で作る体験イベント「遠州織物でつくる!みつろうラップ」が始まった。初日から、多くの親子連れが参加した。14日まで。 地場産業の遠州織物の魅力発信が狙い。織物の技術継承などに取り組む浜松市のNPO法人「遠州縞(じま)プロジェクト」が制作した木綿の生地に、アイロンを使って蜜蠟(みつろう)を染み込ませ、繰り返し使えるラップを制作できる。 初日は、参加者がお気に入りの柄を選んで作業に入り、自然な色味と温かな風合いが特徴のラップを仕上げていった。 開催は午後3時半から午後5時半まで。料金は150円からで、誰でも参加できる。問い合わせ
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子どもの感性 音楽家引き出す 浜松で公演
浜松市出身の女性声楽家ユニット「Mimosa(ミモザ)」と県西部を拠点に活動する若手音楽家らによる公演「なつやすみ子ども音楽会」(静岡新聞社・静岡放送後援)が11日、中区のアクトシティ浜松音楽工房ホールで開かれた。 4人の声楽家がマリンバやピアノに合わせて伸びやかな歌声を響かせ、童謡の「うみ」や「浜辺の歌」などを披露した。オペラ風の「ヘンゼルとグレーテル」も上演し、コミカルなダンスで笑いを誘った。 ミモザはともにソプラノ歌手で、1児の母でもある田上知穂さんと中島実紀さんで結成。子どもたちの豊かな想像力と感性を養うため、子どもから大人まで楽しめるコンサートを企画している。
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独創的な表現 クリエート浜松で「oiai美術展」
美大を目指す学生らが所属する緑屋美術研究所(浜松市中区)のOBOGによる「oiai美術展」が14日まで、同区のクリエート浜松で開かれている。 講師の藤沢伸太郎さんと10~70代の卒業生の37人が絵画や立体、映像作品など独創的な約40点を出品した。新聞紙やチラシを使って表現した会場いっぱいに広がるインスタレーション作品が来場者の目を引いている。 アクリルガッシュなどを用いたデザイン作品を制作した安藤海結さん(19)と杉山心菜さん(19)は「卒業生はいろいろな分野で活躍している。多様なジャンルの美術作品を楽しめると思う」と話した。 最終日は作品を使った演劇や、作品を説明するワークショップを
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ウナギ料理できた!! 浜松で教室 親子で楽しく挑戦
浜松市西区の雄踏文化センターは7日、同センターで「親子料理教室」を開いた。親子連れなど8組17人が参加し、ウナギを使った料理に挑戦した。 浜名湖養魚漁協(同区)などでつくる「うなぎの街」プロジェクトが主催した「高校生うなぎ創作料理コンテスト」で、最優秀賞を受賞した同区の浜松湖南高家庭部の生徒と顧問が講師を務めた。 メニューは「うなぎとシラスのツイスター」で、地元産のウナギとシラスを揚げたフライをトルティーヤで包んだ料理。子どもたちは、慎重に包丁を使ってウナギをすり身にしたり、トルティーヤを力いっぱいこねたりして料理を楽しんだ。 親子料理教室は地元高校生が考案したレシピを地域住民に広げよ
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中学生が企画「ジュニア公民館」 太鼓演奏などネット配信 浜松
浜松市中区の北部協働センターイベント事業実行委は6日、地元中学生が主体となって企画運営する子ども向けイベント「北部ジュニア公民館」をオンライン配信で始めた。ビデオ会議アプリ「Zoom」と動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開する。7日まで。 初日は北星中(北区)の「北星太鼓部」が演技を披露し、開会を盛り上げた。折り紙の折り方を教えるコーナーやマジックショーの時間も設けられた。7日はスライムを使った実験や開成中(中区)の生徒によるパフォーマンスを予定している。視聴の申し込みは同センターのホームページから。問い合わせは同センター<電053(436)5931>へ。
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通信制高と地域が連携 浜松でイベント 生徒企画、工作体験など
不登校や高校中退、転校希望者など、進路に悩む子どもたちを受け入れる浜松市中区の通信制高校「第一学院高浜松キャンパス」が地域の幼稚園や商店街と連携して企画したイベント「星あい祭」が6日、同区の遠州鉄道第一通り駅付近の高架下で始まった。7日まで。 ゆりの木通り商店街(同区田町)で扱う商品の紹介や、地元の幼稚園、保育園の園児たちが飾った短冊などを展示している。工作コーナーも設け、ペットボトルを使った風鈴、牛乳パックを素材にしたちょうちん作りを体験できる。 イベントは同校生徒が地域活性化を目的に考案。地域の幼稚園や商店街に自ら足を運んで趣旨を説明し、実現した。 (浜松総局・北井寛人)
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難関の基本情報技術者試験 浜松城北工高生3人合格
浜松市中区の浜松城北工高電子科2年の金子晃さん(16)、服部好貴さん(16)、宮嶋侑睦さん(17)がこのほど、合格率2~3割という情報処理の国家試験「基本情報技術者試験」に合格した。 ITエンジニアを目指す上での登竜門とされる試験で、プログラミングや情報セキュリティーなど多様な知識が求められる。コンピューター部に所属する3人は過去の試験問題などに取り組み、分からない時は一緒に議論するなどして理解を深めた。 3人は「範囲が広く勉強が大変だった」と難関突破の喜びを分かち合いながら、「まだスタートライン。これからも協力し合って次の応用試験に合格したい」と声をそろえた。森下博正顧問は「2年生が春
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避難所の間仕切り設営 浜松江之島高生30人が体験 災害時、地域の力に
浜松市南区の浜松江之島高は3日、防災教育の一環として、災害時の避難先でプライベート空間を確保するための避難所用パーティションの組み立て体験を行った。 生徒約30人が参加し家具製造のFPKナカタケ(焼津市)が製造する間仕切り「どこでもくーも」を組み立てた。同社社員の指導を受けながら、段ボールと木の再生材でできたパーツを使い、ブースを計六つ作り上げた。 企画した同校の木下真澄教諭は「本校は避難所には指定されていないが、生徒たちの自主防災力の向上を図るのが目的。万一、地域の皆さんが避難してきた際に貢献できるよう、準備しておきたい」と話した。 (浜松総局・北井寛人)
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避難所の間仕切り設営 浜松江之島高生30人が体験 災害時、地域の力に
浜松市南区の浜松江之島高は3日、防災教育の一環として、災害時の避難先でプライベート空間を確保するための避難所用パーティションの組み立て体験を行った。 生徒約30人が参加し家具製造のFPKナカタケ(焼津市)が製造する間仕切り「どこでもくーも」を組み立てた。同社社員の指導を受けながら、段ボールと木の再生材でできたパーツを使い、ブースを計六つ作り上げた。 企画した同校の木下真澄教諭は「本校は避難所には指定されていないが、生徒たちの自主防災力の向上を図るのが目的。万一、地域の皆さんが避難してきた際に貢献できるよう、準備しておきたい」と話した。 (浜松総局・北井寛人)
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食中毒防止へ、街頭啓発広報 浜松で市食品衛生協
静岡県内に食中毒警報が発表された2日、浜松市食品衛生協会(加藤建士会長)は市民に食の安全を訴える「食中毒防止街頭キャンペーン」を中区の市ギャラリーモール・ソラモで実施した。 夏季の食品事故防止事業の一環。会員ら約60人がのぼり旗やポスターを掲げ、通行人に啓発品のごみ袋300セットを配布しながら、手洗いの励行など衛生面の徹底や食品の適切な管理を呼び掛けた。 加藤会長は「夏季は熱中症に目が行きがちだが、食中毒も増える時期。気を引き締め、注意してほしい」と強調した。
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特別支援学校生370人の作品並ぶ 浜松・中区
浜松市中区成子町の市福祉交流センターで5日まで、浜松特別支援学校(南区)と同校城北分校(中区)のアート展が開かれている。 両校の生徒約370人が個人や合同作品など計約130点を出品。弁当を入れるランチバッグや巾着袋など個性豊かな手作り品、風鈴やうちわを色鮮やかにデザインした夏らしい作品などが並ぶ。 浜松特別支援学校の榧下政美教頭は「子どもたちの豊かな発想と素直な性格が表れた作品の数々を楽しんでほしい」と話した。 同センターのリニューアルオープンを記念して企画された。
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浜松商高生考案ご当地グルメ 第2弾は「ラーメン」 しょうゆと「みかんパウダー」
「加藤醤油」(浜松市中区)のしょうゆとJAみっかび(北区)の「みかんパウダー」を使い、浜松商高(中区)の生徒が新しいご当地グルメとして家庭で味わえる調理用ラーメン「浜松ラーメン」を商品開発した。JR浜松駅や新東名高速道浜松サービスエリア(SA)などで1日、販売を始めた。 同SAの新しい土産を探していた販売会社「スマイル-リンク」(豊橋市)が同校調査研究部に協力を依頼した新商品開発企画の第2弾。昨年は、地元のトリイソースを使った「浜松焼そば」を開発し、1年間で約5万食を売り上げた。 現在の2年生を中心に浜松のご当地グルメの特徴を調べ、B級グルメが親しまれていると分析。「好きな料理は何か」と
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オルゴールでアニソン演奏 浜名湖オルゴールミュージアム
浜松市西区舘山寺町の浜名湖オルゴールミュージアムは9月4日まで、アニメの名曲や人気曲をオルゴールで演奏するミニコンサート「夏だ!アニメ祭り」を開いている。 所蔵する1900年ごろに製造されたアンティークオルゴールを使い、ディズニーやジブリ映画の名曲、人気アニメ「鬼滅の刃」の「炎」などを奏でる。他の所蔵楽器を使った曲名当てクイズや、オルゴールを手作りできる体験工房イベントも行う。 ミニコンサートは開館時間内(通常は午前9時半~午後6時)の毎時35分から約15分間。料金は入館料とかんざんじロープウエー往復乗車券を合わせて大人1480円、小学生以下720円。2歳以下は無料。問い合わせは浜名湖パ
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サイバー犯罪防止 常葉大浜松に委嘱 県警
静岡県警はこのほど、浜松市北区の常葉大浜松キャンパスの学生16人にサイバー防犯ボランティアを委嘱した。 学生は今後、安全なインターネット空間をつくるため、有害サイトの発見や報告、街頭でのサイバー犯罪防止に向けた広報啓発活動などに取り組む。 同大で開かれた委嘱式では、サイバー犯罪対策課の新村淳次席が学生に委嘱状を手渡し、「大学で学んだ知識や柔軟な発想を啓発活動に生かしてほしい」と期待を込めた。受け取った脇坂柊馬さん(21)は「インターネットの脅威を周知することから始めたい」と意気込みを語った。
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親子が工作挑戦 公園で地域交流 浜松市中区
浜松市高台協働センター(中区)は25日、地域住民の交流促進イベント「自遊ひろば高台」を同区の和地山公園で開いた。集まった地元の親子連れや高齢者など幅広い世代が、青空の下で工作を楽しんだ。 北区の住宅建設・リフォーム「Wish(ウィッシュ)」(杉山真聖社長)の協力で、参加者は現場で余ったタイルを使ったコースター作りに取り組んだ。多彩な模様のタイルを自由に組み合わせて接着剤で固定し、思い思いの柄の作品を仕上げた。 那覇市の公民館が行っている居場所作りの取り組み「パーラー公民館」を参考にしたイベントで、8月11、27日にも開催を予定している。参加無料。問い合わせは同協働センター<電053(47
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夏休みに合わせ子ども見守りを 中区で一斉補導活動 浜松
浜松市は22日、県内一斉夏季少年補導をJR浜松駅周辺で行い、少年らに非行防止などを呼び掛けた。 生活環境の変化で非行や思わぬ事件に遭遇するリスクが高まる夏休みを前に、市民意識の高揚や環境整備を目的に行った。市こども家庭部次世代育成課青少年育成センターの足立敏久所長は出発に先立ち「大人が温かい声かけをして、地域一体で子どもたちを見守っていこう」とあいさつした。 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、規模を縮小して実施した。同センター職員7人が浜松市中区のコンビニ店や公園、商業施設などを巡回し、子どもたちに早い帰宅と犯罪への注意を促した。
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文芸大学生団体へ18万円余を寄付 静岡県労働金庫
静岡県労働金庫(増田泰孝理事長)は21日、医療施設にアートを取り入れる「ホスピタルアート」に取り組む静岡文化芸術大(浜松市中区)の学生団体「ホスピタルアートプロジェクトしずおか」に18万1240円を寄付した。 同団体は2014年から活動を開始し、浜松労災病院(東区)や県立子ども病院(静岡市葵区)で院内展覧会やものづくりワークショップなどを行ってきた。 同大で開かれた贈呈式で、増田理事長が同団体の岩倉柚奈代表(20)に目録を手渡した。岩倉代表は「協力してくれる方々の支援で成り立っている活動。つながりを大切にしながら、今後も企画を考えていきたい」と話した。 同金庫が妊活サポートローン「あ・
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⚾浜松工 エース「劇場」、駿河総合との強豪対決制す 高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(浜松第1試合) 浜松工 100000040―5 000000011―2 駿河総合 ▽本塁打 細窪(浜) ▽二塁打 村松洲(浜)石川(駿)▽暴投 細窪(浜)▽捕逸 金子(浜) ▽試合時間 2時間45分 【評】浜松工は細窪の投打の活躍で駿河総合を退けた。 浜松工は一回、二塁打で出塁した村松洲を金子が中前打で返して先制。八回は細窪が公式戦初本塁打となる満塁弾を放ち、4点を追加した。細窪は粘り強い投球で相手打線を2点に抑えた。 駿河総合は八、九回に1点ずつ追加したが、及ばなかった。 ■細窪 10Kと満塁弾 10奪三振の好投と会心の満塁弾。浜松工の細窪が投打で主役を張った
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⚾掛川工 横須賀に逆転勝ち 高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(浜松第2試合) 横須賀 100001000―2 10000102×―4 掛川工 ▽三塁打 橋口(掛)▽二塁打 小林(横)本村(掛) ▽試合時間 1時間38分 【評】掛川工が終盤の好機をものにし、横須賀に競り勝った。 掛川工は2―2の八回無死一、三塁で、三浦の併殺の間に三走本村が生還して逆転。さらに2死一塁から橋口が三塁打を放ち、追加点を挙げた。 横須賀は魚住栄が右前へ先制打を放った初回、敵失などで勝ち越した六回のいずれも直後に追いつかれた。
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6種の「ロウリュ」楽しんで 浜松市中心街でテントサウナ 18日まで
フィンランド発祥の「テントサウナ」の体験イベント「遠州サウナ」(同実行委主催)が15日夕、浜松市中区の新川モールで始まった。熱した石に水をかけて高温の蒸気を発生させる「ロウリュ」を中心街で楽しめる。18日まで。 近年のサウナブームを受け、地域の交流促進やにぎわい創出を目的に開催した。お茶ロウリュやアロマロウリュなど、計6種類のテントサウナを設置。女性専用サウナも用意し、男女を問わずくつろぐことができる。 初日は、テント内で汗を流した来場者がプールに入って体を冷やし、BGMとライトで演出された人工芝スペースで休憩するなど、サウナを満喫していた。仕事終わりに訪れたという山田心也さん(39)は
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記者コラム「清流」 「短冊に記す意義」
七夕の時季、浜松東署に同市中区の相生こども園の園児が作った七夕飾りが展示された。色とりどりの短冊の1枚に、力強い宣言が見られた。 「けいさつしょになる」。若干間違った表現がほほ笑ましい。覚え立てであろう平仮名で一生懸命に書いた姿が目に浮かび、エールを送りたくなる。七夕に願うのではなく、意気込みを伝えている点も立派だ。 目を移すと、紛れ込んだのか1枚の白い短冊。「巡査部長試験に受かりますように」と達筆に書かれていた。堂々の“神頼み”だが、すがすがしさに応援したくなる。 短冊に記す真の意義は実現に向けて味方を増やせることかもしれない。温かい園児の夢、警察官のリアルな
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中田島砂丘の風紋捉えた写真一堂に 浜松・中区
50年以上にわたって写真を撮り続ける浜松市南区のアマチュアカメラマン曽布川整平さん(71)の個展「砂紋の記録」が12日、中区のクリエート浜松で始まった。17日まで。 風によって中田島砂丘(南区)の砂の表面に描かれた風紋の写真51点を出品した。2011年から砂丘を歩き回り、撮りためた。台風や大雨などの後に生じた特徴的な作品が並ぶ。曽布川さんは「面白い模様の風紋を集めた。普段は見られない中田島砂丘の顔を楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。
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⚾初登板の藤田(天竜)浜西打線封じる 高校野球静岡大会1回戦
▽1回戦(浜松第2試合) 浜松西 000001000―1 01100000×―2 天竜 ▽二塁打 藤田(天)▽暴投 藤田(天)牧野(浜)▽ボーク 藤田(天)牧野(浜) ▽試合時間 1時間56分 【評】天竜が浜松西に競り勝った。 天竜は二回、3連打で無死満塁とし、併殺打の間に三走武田が生還して先制。三回は藤田の二塁打と鈴木統の中前打で追加点を奪った。 浜松西は初回の好機を逸すと、3安打を放った六回は斎藤の右前打で1点を返すにとどまり、流れを引き寄せられなかった。 ■「強気」の投球 凡打を量産 公式戦初登板となった右横手投げ藤田が、昨秋県4強入りの浜松西相手に1失点
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野菜摂取量、指から測定 浜松丸塚中生、食生活見直す機会に
浜松市東区の丸塚中と市は7日、1年生約160人を対象に、野菜の摂取状況を手軽に測定できる機器「ベジメータ」を活用し、食生活改善や野菜の大切さを啓発する事業を同校で行った。 ベジメータは利用者が指で触れると、野菜摂取量と相関関係がある皮膚の「カロテノイド」を10秒程度で測定し、スコアとして数値化する。 摂取状況が可視化されるため、野菜の過不足に気づき、食習慣の改善へ結びつくことが期待される。 測定は10月と1月にも予定し、数値の変化を確かめる。西畑輝さん(12)は「野菜は好きだが、意識して食べてはいなかった。数値を参考に摂取量を考えたい」と話した。 事業は富塚中(中区)と新津中(南区)
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食料品などを浜松市社協に寄贈 住友生命浜松支社
住友生命浜松支社(吉田佳代支社長)は5日、困窮者を支援する「フードドライブ」を実施する浜松市社会福祉協議会に食料品や調味料を寄贈した。吉田支社長が市社協事務局を訪れ、山下文彦常務理事に食品などを手渡した。 同市社は毎年、プルタブ回収活動で購入した車いすを市社協に寄贈しているが、フードドライブへの参加は初めて。約350人の従業員に家庭で余っている食品の提供を呼び掛け、缶詰や菓子、カップ麺などを段ボール5箱分集めた。寄贈された食品は地域のこども食堂などへの配布を予定している。
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母の代役「助けて」言えず ヤングケアラー、浜松の専門学生 支援態勢構築願う【参院選しずおか】
家族の介護や家事を大人に代わって日常的に担うなど、家庭で重い負担を抱えるヤングケアラー。本来は打ち込めるはずの勉強や部活動、将来の夢に向けて励む時間などが失われる恐れがあるとして、社会の関心が高まっている。相談や支援態勢の整備は今後、どのように進められるのか。最終盤を迎えた参院選でも、候補者の主張や姿勢が注目される。 「生活に必死で自分がヤングケアラーだなんて気づかなかった。一人で悩んでいた」。浜松市の専門学生の男性(20)は、こう振り返る。高校時代から、精神疾患のあった母親の状況をみながら7歳下の妹の世話や家事、家計と自身の進学のためのバイトを続け、家族を支えた。 父親がうつ病で仕事を
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B1三遠新体制 HCに大野氏「個性生かし心一つ」
バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の三遠は1日、新チームの発表記者会見を愛知県豊橋市で行った。ヘッドコーチ(HC)に就任した大野篤史氏(44)は「選手それぞれの個性を生かしながら、心を一つにして戦いたい」と意気込みを語った。 三遠は昨季10勝48敗で西地区最下位。新シーズンの巻き返しを目指し、選手やスタッフを一新した。選手は島根から金丸晃輔(33)、三河から根来新之助(34)、千葉から大宮宏正(38)らベテラン勢を中心に計9人が新たに加入した。 スタッフは2020-21シーズンに千葉を優勝に導いた大野HCらを同チームから迎え入れた。 6月に就任した牛尾信介社長は「勝つことにこだわ
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通学路の危険箇所、アプリに登録 浜松・萩丘小児童ら歩いて点検
通学路の危険箇所や避難場所は―。浜松市の萩丘小(中区)と浜松中央署、常葉大浜松(北区)は29日、同小児童による通学路点検を行った。防犯ウオーキングアプリ「歩いてミイマイ」を活用した取り組みで、来年1月末ごろまでの防犯マップ完成を目指す。 5年生約130人が参加。通学路の5コースを実際に歩き、不審者が出没しやすいと感じる場所や逃げ込めそうな施設「こども110番の家」の位置などをチェックした。危険箇所などを見つけると、写真を撮影してアプリに登録した。登録された場所はアプリ利用者で共有される仕組みという。 同署や県警の防災対策に協力する同大健康プロデュース学部の木村佐枝子教授と連携したプロジェ
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記者コラム「清流」 夢を持ちたい
「いっせーのーせ」。6月、全校児童の将来の夢を乗せた紙飛行機が、一斉に大空へ放たれた。卒業生の故福長浅雄さんを慕って開く浜松市南区の飯田小の伝統行事だ。 福長氏は大正時代に、国産初の旅客機「天竜10号」を手掛けた郷土の偉人。幼い時から空を飛ぶ夢を持ち続け、数えきれない失敗を重ねて旅客機を完成させたと伝わる。 「夢を持て」。福長氏の偉業を思い起こすと、子どもの時、よく耳にした周囲からの助言が、いかに的を射ていたかが分かる。だが、当時はその助言が嫌いで、見つけ方も分からずに苦しんだ。 飯田小の児童は驚くほど具体的で、立派な夢を語っていた。今からでも遅くはないだろうか。彼らの発表を、自分の夢
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工事現場 迫力に驚き 浜松・村櫛小児童が見学
浜松市中区の山平建設は27日、西区の宇布見公共マリーナの浚渫(しゅんせつ)工事現場などの見学会(ジュニアサポーター浜松協力)を現地で開いた。西区の村櫛小5年生22人が参加し、土木工事への理解を深めた。 建設業の担い手不足を受け、児童に建設業の仕事内容や魅力を伝えようと企画した。 現場では、川底にたまった土砂を除去し、石灰を混ぜ合わせて水分を減少させる浚渫工事の工程を説明した。大型重機「クラムシェル」が大量の土砂をつかんで運ぶ作業も披露し、児童からは「すごい」「大きい」などと歓声が聞かれた。 このほか、土木の仕事を解説する講座や鉄筋の組み立て体験、浜名湖に架かる中之島大橋(同区)の補修工
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震災経験者の教訓学ぶ 浜松・雄踏中で防災講話
浜松市西区の雄踏中はこのほど、阪神大震災を経験した神戸市の元小学校長で、NPO法人「神戸の絆2005」理事の大浜義弘さんを講師に迎えた防災講話「阪神・淡路大震災の教訓から学ぶ」を校内で開いた。 大浜さんの当時の思いや教訓の数々に、2、3年生約290人が耳を傾けた。 大浜さんは校長在任中に被災した。震災直後は避難所の支援や運営面で奔走するとともに、学校教育の再生に尽力した。 2005年に同NPOが発足すると、防災の語り部として震災の経験や復興に向けた取り組みを各地で伝えてきた。 雄踏中生に向けては「万一の想定しておかないと、何もできなくなる。自分の命を自分で守るために備え、有事の際は各
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親子で楽しく防災知識学ぶ 浜松市防災学習センターでフェスタ
浜松市防災学習センターは26日、ワークショップ形式で防災への理解を深めるイベント「夏フェスタ2022」(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区の同センターで開いた。親子連れ約90人がゲームや工作を楽しみながら防災意識を高めた。 参加者はカードゲームや着せ替えゲームに取り組み、災害に対する事前の備えと対策、被災時の避難の際にふさわしい服装などを考えた。ジッパー付き保存袋で作ったリュックにお菓子を詰めて備蓄への理解を深めたり、避難所で使えるスリッパを新聞紙で作ったりして防災の知識を養った。 消火器に入った水を火に見立てた的に当てて、消火器の使い方を学ぶブースも人気を集めた。
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3年ぶり念願かなう 浜松・積志小と福井の児童「やっと会えたね」
手紙を添えた風船をきっかけに交流を続ける浜松市東区の積志小と福井県越前市の武生東小の交歓会が24日、3年ぶりの対面形式で積志小で行われた。61年目の今回は、武生東小の5、6年生約60人が浜松を訪問。積志小の全校児童約840人が「ようこそ」と大きな拍手で出迎え、「楽しみにしていた」「会えて良かった」と念願の対面を喜んだ。 新型コロナウイルスの影響で一昨年と昨年はオンラインでの交流だった。交歓会で、積志小の児童は名前を書いた紙を手に、文通している相手を真剣に探した。相手を見つけだすと笑顔で自己紹介し、縄跳びやクイズで遊びながら親睦を深めた。 両校の交流は1961年11月23日、武生東小3年の
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泥に苦戦、田んぼアートへ苗植え 浜松市南区で農業体験イベント
浜松青年会議所は18日、農業体験イベント「米(マイ)ホームスマイル~食への感謝を育もう」(静岡新聞社・静岡放送後援、JAとぴあ浜松・白脇田んぼアートの会協賛)を浜松市南区寺脇町の水田で開いた。 市内の小学生を対象に、農業や食への理解促進と感謝の心の醸成を狙い、田植えから収穫までの体験を秋まで行う。 初回の田植え体験では、JAとぴあ浜松白脇支店職員や白脇田んぼアートの会メンバーらの指導の下、親子連れ約50人が水田に入り、ぬかるむ泥に苦戦しながらも、4種類の苗を丁寧に植え付けて楽しんだ。 田んぼをキャンバスに見立てて今年の干支(えと)「寅(とら)」と富士山の形に植え分け、夏ごろには縦約50
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記者コラム「清流」 ポイ捨てが汚したものは
浜松市内の話題を取材する際、高校生と接することがある。自分と7、8歳しか違わないはずだが、実直さやひたむきな姿に度々心を打たれ、感心させられる。 先日、西区のオイスカ浜松国際高の生徒が学校周辺を清掃するというので向かうと、浜名湖岸に散乱したペットボトルやポリ袋を拾っていた。学校の活動にまっすぐ取り組む姿がまぶしい。 スニーカーや運動靴が泥まみれになっていたが、気にも留めない様子。その姿を撮影しようと湖岸に近づくと、「だめです。革靴が汚れちゃいますよ」と生徒から思いがけない気遣いの声。 心ないポイ捨てをした人たちがいる。湖だけでなく、こんなに優しい心を持った生徒たちの手と靴も汚しましたよ
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輸出用茶箱ラベル紹介 明治から昭和中期 浜松・平野美術館
浜松市中区元浜町の平野美術館で、11日に開幕する特別展「蘭字-横浜開港と近代日本の輸出ラベル」(同館、静岡新聞社・静岡放送主催)の作品搬入が行われた。 蘭字は輸出用の日本茶に付けられたラベルで、明治から昭和中期にかけて茶箱などに貼られた。輸出先や商品名、茶の情報を示すアルファベットに加え、輸出先の動植物や日本の風物などの図柄が色鮮やかに印刷され、その芸術性が改めて注目されている。 今回の特別展では、日本と西洋の文化を融合させ、創意工夫を凝らしたデザイン性が魅力の蘭字を中心に、茶の輸出拠点だった横浜を描いた「横浜絵」など計約100点を紹介する。 同館学芸員の平出実乃里さん(27)は「斬新
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多彩な顔持つ大砂丘 今「映えスポット」に 浜松・中田島地区
浜松市南区の中田島砂丘は、遠州灘から吹き付ける風によって描かれる風紋が有名だ。夏にはウミガメが上陸して産卵。地元NPOが保護し、ふ化後に子ガメを海に放流する。浜松まつりの凧場(たこば)があり、5月には各町の大凧が青空に舞う。2年前、東日本大震災の津波被害を教訓に、東西17・5キロの防潮堤が完成した。季節や天候、時間帯ごとに、多彩な顔を持つ中田島地区。近年は若い世代などの間で、会員制交流サイト(SNS)の「映えスポット」として新たな一面ものぞかせる。 浜松市の南端に広がり、日本三大砂丘の一つに数えられる中田島砂丘。かつては浜松っ子の遠足訪問先の定番であり、観光用にラクダが見られた時もあった
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静岡人インタビュー「この人」 臼井一絵さん(浜松市中区)50年目を迎えるパッチワーク教室「コットンギャラリー・一絵」の代表
1973年にパッチワーク教室「コットンギャラリー・一絵」を開き、今年6月から50年目に入る。200人近くの生徒が在籍し、習熟度別にパッチワークとキルトの裁縫技術を教えている。ろう者の生徒も受け入れ、手話を駆使してパッチワークの魅力を伝える。77歳。 -パッチワークとの出合いは。 「18歳のとき。まだ日本でパッチワークが広まっていなかった頃、旅行で訪れたオーストラリアで初めて目にした。元々、洋服などを作っていて『裁ちくず』をどうにかできないかと思っていた。布をつなぎ合わせる発想とデザイン性に一目ぼれした。日本に帰ってから、大学の仲間たちと英語の本を必死に読んで独学で学んだ」 -パッチワー
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男子100自 鈴木(浜名湖SS)連覇 浜名湾中学生水泳
第74回浜名湾中学生選手権水泳競技大会(静岡県水泳連盟主催、浜名湾游泳協会主管、静岡新聞社・静岡放送後援)は最終日の22日、浜松市西区の市総合水泳場で男女競泳15種目の予選、決勝を行った。 県勢は男子100メートル自由形で鈴木颯(浜名湖SS)が大会記録に迫る53秒42で2連覇。前日の200メートル自由形との個人種目2冠も果たした。女子200メートル個人メドレーは戸塚日南子(伊東SS)が、前日の200メートル自由形に続いて頂点に立った。佐藤麗(RSC富士)も女子400メートル自由形で快勝し、前日に大会新で制した800メートル自由形との2冠を達成した。混合種目の200メートルメドレーリレーは
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佐藤(RSC富士)大会新 女子800自 浜名湾中学生水泳
第74回浜名湾中学生選手権水泳競技大会(県水泳連盟主催、浜名湾游泳協会主管、静岡新聞社・静岡放送後援)が21日、浜松市西区の市総合水泳場で開幕した。初日は男女競泳18種目の予選や決勝を行った。 県勢は女子800メートル自由形で佐藤麗(RSC富士)が大会新記録となる9分0秒89で頂点に立った。男子400メートルメドレーリレーでも浜名湖SSが大会新の4分7秒88をたたき出して優勝した。 チームごとに人数制限を設けた上で、3年ぶりに保護者を観客席に入れて開催した。22日は混合種目を含め、男女15種目を行う。 ■4秒更新 圧巻レース 女子800メートル自由形の大会記録を4秒近く更新する圧巻
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ウミガメ産卵期前に 遠州灘海岸 2600人が清掃
浜松市の遠州灘海岸を清掃する「第33回ウェルカメクリーン作戦」(遠州灘海浜の健全な利用と自然保全対策連絡会議主催)が8日、行われた。 レジャーシーズンとウミガメの産卵期を迎える前に、安全できれいな砂丘を確保しようと、地元自治会や市内の企業、団体などから約2600人が参加した。天竜川河口付近(南区)から舞阪中(西区)付近までの海岸約15キロの14地点に分かれて清掃活動を行った。 強い日差しが照りつける中、砂浜に時折足をとられながらも約1時間かけ、プラスチック片やペットボトルなど、計約2トンのごみを回収した。 砂浜に含まれるマイクロプラスチックの量を把握するため、水を張ったバケツに砂を入れ
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健康テーマにフェス 浜松、イズモと杏林堂連携 お笑い芸人が会場盛り上げ
冠婚葬祭業イズモ(浜松市中区)と杏林堂薬局(同)は30日、連携イベント「健康フェスティバル」を同区のイズモホール浜松貴賓館で開いた。沼津ラクーンよしもと劇場(沼津市)も協力し、来場客に笑いを届けた。 財産や不動産の生前整理に関する相談ブースや血管年齢などを測定する健康チェックのコーナーを設けた。家庭菜園の野菜の販売も行った。 お笑いイベントは吉本興業所属のコンビ「レギュラー」の2人やさこリッチさん、いけや賢二さんが登場し、「終活」や「健康」をテーマにしたネタとトークで会場を盛り上げた。 昨年に続いて2度目の開催。イズモと杏林堂薬局の利用者層が重なっていることを背景に、地域貢献を狙って企
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伝統食「お日待ち御膳」継承者育成 浜松・舞阪、地域有志ら活動
浜松市西区舞阪町地区に幕末ごろから伝わる「お日待ち御膳」を継承しようと、有志でつくる「お日待ち御膳の会」(加藤かち子会長)が調理講習会などを通じ、浜名湖を中心とした地元食材に触れる機会の創出を図っている。伝統料理の存続が危ぶまれる中、継承者を育成し、地域の食文化を守る。 お日待ち御膳の継承と同地区に存在していた「お椀(わん)講」と呼ばれる隣近所で共同所有する食器の活用を目的に、お日待ち御膳の会は2003年ごろから活動を始めた。 試食会を重ねて地元の食文化を解説するなど尽力してきたが、メンバーの高齢化で会は存続の危機に立たされた。事情を聞きつけたNPO法人「浜名湖フォーラム」(同区)の佐々
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戦争と自分考えよう 浜松国際交流協会 記事参考に意見交換
浜松国際交流協会(HICE)は5月21日午後1時15分から、同市中区のクリエート浜松で、高校生や学生、教員らを対象にした「ワークショップで考える“戦争と私たち”」を開く。 ロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻が続いていることを受けて、戦争や平和について考える機会の創出を狙って企画した。 市民グループ「はままつ国際理解教育ネット」の三田景子さんが進行役を務める。新聞記事を参考に、ウクライナ問題について意見交換したり、戦争におけるフェイクニュースの見分け方などを考えたりする。外交の難しさを体験するカードゲームも実施予定。 三田さんは「戦争や紛争をニュースで傍観するだ
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災害時避難所 子育て世代への配慮広がれ ロゴマーク付きバッグ浸透図る 浜松のNPO法人「ぴっぴ」
大規模災害の発生時、妊婦や乳幼児を連れた子育て世代にとって、プライベート空間が少ない避難所は精神的な負担が大きく、ストレスをためやすい。浜松市の認定NPO法人「はままつ子育てネットワークぴっぴ」(原田博子理事長)はトートバッグのブランドと連携し、乳幼児などの存在を伝えるロゴマークを印刷したバッグの普及に取り組む。災害時にも、子育て世代へ配慮や支援が向けられる環境づくりを目指す。 ロゴマークのデザインは「妊婦と乳幼児」「子どもの困り顔」を描いた2種類。「子どもがいます。いざというとき助けてください」「アレルギーがあります」という言葉をそれぞれに添えた。 バッグを初めて制作したのは2016年
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春の散歩 お花がお供 浜松市中区の遊歩道
浜松市中区の「ひくま南公園」近くの遊歩道花壇で、春の花々が見頃を迎えた。モッコウバラやアネモネ、マーガレット、クレマチスなど60~70種が丁寧に植栽され、競い合うように咲いている。 花壇は曳馬川沿いの遊歩道にあり、全長約150メートルにわたる。住民有志でつくる「新津町に花を咲かそう会」の6人が花の手入れに当たる。田島利雄会長(77)は「大勢の皆さんに見てほしい。散歩をしながら楽しんでもらえれば」と話した。
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記者コラム「清流」 「たまには持たずに」
浜松に来て数カ月。地域を開拓しようとスマホとにらめっこ。評価、話題性、知名度、道のり。全部調べて効率良く、失敗のないよう動く。ふと思う。「あれ、スマホに動かされてる?」 学生時代、留学先でスマホを無くしたことがある。3カ月間、慣れない異国の地でスマホを持たずに過ごした。案外不安はすぐに消え、3日で慣れた。 どこに行くのも人が頼り。道に迷ったら拙い英語で助けを求め、目的地を目指した。SNSにも縛られず、思い出は記憶に刻むのみ。結果的に現地にどっぷりと浸った有意義な時間になった。 肌身から離せなくなりがちだが、たまには手放すのもいい。今度の旅行は自宅に置いて出掛けてみようか。よし、会社用の
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「富用品市」を出張開催 浜松のボランティア、食器など無料提供
古着や古本、食器などの不要品を市民から集め、欲しい人に無料で持ち帰ってもらう「富用品(ふようひん)市」が30日まで、浜松市中区の富塚協働センターで開かれている。 ボランティア「えみりんとゆかいな仲間たち。」の鈴木恵美子代表(52)=西区=が「捨てられてしまう不要品も必要な人にとっては『富用品』」と思い立ち、富用品市「ピタゴラス」という名称で2016年から定期的に開催してきた。 通常は毎週土曜に中区富塚町の元外国人学校の建物で開くが、今回は1カ月限定で出張開催している。ぬいぐるみや子ども服などが用意され、個数制限なく持ち帰ることができる。入場料の100円は、アンケートに答えれば無料になる。
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なぜ取材に応じたか、改めて尋ねました 「当事者深層、知ってほしい」「共生社会へ私が発信を」【障害者と生きる 番外編】
息子の隼さん(24)の介護に1人で向き合う渡辺裕之さん(58)=静岡市清水区=に記者が初めて会ったのは、重症心身障害者を学ぶ勉強会。障害者と深い関わりのない人たちに交じって勉強会に参加した裕之さんは、記者に言った。 「『共生社会』と口では言えますけどね。正直、現状のままでは実現は無理だと思っているんです」 諦めの言葉だと受け取っていた。しかし、間違いだった。出会った日から約1年間取材を重ね、「なぜ取材に応じてくれたのか」と改めて尋ねた。返ってきたのは真剣な思い。その言葉は共生社会を目指して現状を変えようとする強い決意がこもったものだった。 ◇ーー◇ーー◇ -なぜ自分の人生を記事にし
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Bリーグ、三遠が島根に連敗 気迫の守備届かず
バスケットボール男子のBリーグ1部は27日、浜松アリーナなどで8試合が行われ、西地区の三遠は80-88で前日に続いて島根に敗れ、8勝33敗となった。浜松アリーナでは今季2勝4敗だった。同地区首位の琉球は信州を73-66で下し、37勝4敗とした。 東地区3位の川崎は西地区3位の名古屋Dに103-95で勝ち、32勝11敗となった。名古屋Dは25勝12敗。宇都宮は滋賀に86-59で快勝し、30勝目(13敗)を挙げた。 ▽3部 静岡 26勝9敗 97(27―16 19―5 26―18 25―16)55 鹿児島 28勝9敗 ■気迫の守備届かず 三遠は格上の島根に気迫のこもったプレーで食ら
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軟式テニス 鈴木さん、町田さん 全国大会での活躍誓う 浜松
30、31両日に千葉県白子町で開催される全国小学生ソフトテニス大会に出場する浜松市の「阿多古ソフトテニスクラブ」の児童2人がこのほど、中区の市教委に宮崎正教育長を訪ね、抱負を語った。 出場するのは、北浜北小6年の鈴木愛央さんと赤佐小6年の町田さくらさん。1月に同市で行われた県予選の6年生女子の部(ダブルス)を制し、県代表の座を勝ち取った。 鈴木さんは「初日の予選リーグを1位で通過したい」、町田さんは「一つでも多く勝ちたい」と述べ、大会での活躍を誓った。宮崎教育長は「長きにわたった努力を自信にして、ぜひ力を発揮してきてほしい」と期待を寄せた。
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三遠、島根に敗れる 71-87 バスケットボールBリーグ1部
バスケットボール男子のBリーグ1部は26日、浜松アリーナなどで試合が行われた。西地区の三遠は71-87で島根に敗れ、8勝32敗となった。 ▽1部 島根 32勝10敗 87(27―12 16―13 28―20 16―26)71 三遠 8勝32敗 ■シュート精度欠き 果敢な攻め実らず リーグ4位と好調の島根に勢いの差を見せつけられた。鋭いドライブとパスで守備網を切り崩され、ホーム・浜松アリーナでの今季3勝目をファンに届けることはできなかった。 三遠は序盤からガードの山内、田渡を中心とした素早い攻撃を展開。シュートまでは持ち込んだものの、精度を欠いた。シュート本数では相手を上回りな
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与進少年団「全国ミニバス全勝目標」 浜松、教育長に意気込み
浜松与進ミニバスケットボール少年団(浜松市東区)のメンバーが23日、中区の市教委に宮崎正教育長を訪ね、28~31日に国立代々木競技場(東京)で開催される全国ミニバスケットボール大会への出場に向けて意気込みを示した。 昨年11~12月に開かれた県U12バスケットボール選手権大会の男子の部で優勝し、県代表として全国大会に出場する。 主将の長谷川雄哉君(与進小6)は「これまでの集大成として、練習の成果を発揮して全勝したい」と述べた。宮崎教育長は「県の代表であることに誇りを持ってプレーしてほしい」と激励した。
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最後の卒園児、元気に巣立ち 浜松・昭和幼稚園 93年の歴史に幕
浜松市中区向宿の昭和幼稚園で22日、最後の卒園式が行われ、93年の歴史に幕を下ろして閉園した。保護者らが見守る中、年長園児20人が巣立った。 卒園児は名前を呼ばれると元気いっぱいに返事をし、1人ずつステージに上がった。橋田匡邦園長(70)から修了証書を受け取って保護者の方を向くと、職員から「リレーで大活躍した」「マリンバでたくさんの曲を演奏した」などと幼稚園生活で頑張ったことを紹介された。橋田園長は「みんながこれからどんな花を咲かすか楽しみ」と激励した。 園児たちは、この日のために職員が作った歌「だいすきなようちえん」を合唱。保護者は目に涙を浮かべ、歌声に耳を傾けた。園児は、保護者に感
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93年の歴史に幕 浜松・昭和幼稚園 22日卒園式最後に
開設から93年の歴史があり、太平洋戦争では浜松空襲の戦火を免れた浜松市中区向宿の昭和幼稚園が、22日の卒園式を最後に閉園する。これまで1万1392人の園児が巣立ち、地域に親しまれた学びやが幕を下ろす。 学校法人昭和学園が経営する同幼稚園は、1929(昭和4)年3月に開設された。橋田匡邦園長(70)によると、当時の市中心部に幼稚園は4カ所しかなかったという。幼児教育の大切さを感じた橋田園長の祖父で同区の「寿量院」の住職だった光顕さんが、境内に同幼稚園を開設し、初代園長として幼児教育に取り組んだ。 44~45年に市中心部などが攻撃された浜松空襲では被害を免れた。太平洋戦争中の45年3月から戦
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独自の視点で街撮影 浜松の高校生、動画発表「日常見つめ直す面白さ」
浜松市内の高校生らが街の情景を動画撮影し、映像作品にまとめるワークショップ「まちを歩いて映像を作ろう」の最終発表会がこのほど、オンラインで開かれた。身近な建築物や見慣れた風景を独自の視点で表現した力作を披露した。 市内の建築家らでつくる「デモ・ラボ」(小野淳代表)が主催し、浜松学芸高と同市立高の生徒計17人が参加し、各人が2~5分の作品を制作した。発表会は両校と小野代表をビデオ会議でつないで映像を上映し、生徒はカメラの前で作品に込めた思いを語った。 車のヘッドライトや建物の明かりを捉えて静寂な夜の美しさを伝えたり、時計と街中の様子を交互に映すことで時の流れを表現したり、個性豊かな作品がそ
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お店の自慢、児童が紹介 浜松飯田小 飲食店など取材し冊子に
浜松市南区の飯田小の3年生がこのほど、総合学習の一環で学区内の店舗や会社などの情報をまとめた冊子「飯田のお店ガイドブック」を作製した。 「飯田のお店の自慢を探せ」をテーマに、児童約100人が3、4人ずつのグループで飲食店や商店、衣料品店などを取材。パソコンを使って記事を書いたり、載せる写真を選んだりし、取材の成果をまとめ上げた。 冊子には27カ所の店舗や企業の情報を掲載した。営業時間や場所、扱っている商品などの情報を紹介している。 浴衣メーカーを取材した森下大馳くん(9)は「写真をたくさん使い、読んだ人が分かりやすいように工夫した。浴衣の種類や染め方を知ってもらいたい」と話した。
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地域の特性、遊びながら学ぶ 防災すごろく完成 浜松のNPO
東日本大震災を契機に浜松市東区積志地区で防災力向上に取り組むNPO法人積志かがやきカフェ(河合洋子理事長)が、独自の「防災すごろく」を製作した。震災の発生から11年に当たる11日夕、同地区で開く3・11メモリアルイベントでお披露目する。 防災すごろくはさいころを振って、市内各地の地形に応じた災害の危険性や、過去に起きた災害の歴史について記したマスを進む。マスに付けたQRコードをスマートフォンで読み込むと、詳しい解説が表示される。クイズカードもあり、避難時に役立つ知識を深めることができる。 NPOの有志が半年ほどをかけて製作を進めた。河合理事長は「すごろくで遊びながら家庭内で話し合い、防災
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営業1年ぶりに再開 浜松科学館「みらいーらカフェ」
浜松市中区の浜松科学館にある「みらいーらカフェ」が5日から、約1年ぶりに通常営業を再開する。新型コロナウイルスの影響などで出店者が撤退し、継続的な営業を休止していた。市内飲食店などの協力を得て、地元食材を使ったスイーツや料理を提供する。 カフェは同館1階の無料エリアにあり、同館の集客を左右する店舗。3月の土日祝日は、北区三ケ日町の蜂蜜専門店「長坂養蜂場」と、自家栽培ミカンを扱う同町の民宿カフェ「ココリン」が出店する。蜂蜜を使ったソフトクリームやプリン、三ケ日みかんのドライフルーツやジュースが味わえ、魅力アップを図る。 ココリンの久米ゆき代表(37)は「来場者が三ケ日の食材に触れ、三ケ日を
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星の輝き1億個 浜松科学館、プラネタリウムを新調
浜松市と浜松科学館(同市中区)は1日、同館のプラネタリウムをリニューアルした。新たに約1億個の星を映し出す県内最大規模の光学式投影機を導入した。鈴木康友市長や協力企業の代表者らが出席し、記念式典を行った。 鈴木市長は「多くの子どもが天文に興味を持つきっかけとなってほしい」とあいさつし、新施設への期待を込めた。デモ投影では、市内から眺められる南の夜空を再現し、出席者が冬の夜空の星々を鑑賞した。 同館のプラネタリウムは老朽化に伴う機器更新のため、2021年10月から休止していた。06年導入の従来機器は約28万5千個の星を映し出したが、約350倍の星を投影できる最新機器に更新した。リニューアル
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高齢者の外出促進 南区の協議体、マップ完成を報告 浜松
浜松市南区の飯田・白脇地区生活支援体制づくり協議体は、地域の高齢者の孤立化を防ぐためシニアクラブや地区社協の活動場所を紹介する「おでかけマップ」を作成した。25日、白脇協働センター(同区)で報告した。 一人暮らしなどの高齢者に少しでも外出して地域住民と交流してもらおうと、昨年2月からマップ作成に取り組んできた。マップは飯田、白脇両地区の全戸に配布される予定。 同協議体は市社協浜松地区センターが運営を支援し、年に数回会合を開催。両地区の自治会や民生委員の代表者らが地域の生活支援体制について意見を交換している。 市社協の笹本美和さん(25)は「多くの住民がマップを活用し、地域に交流の場が増
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タイムカプセル開封 30年の時の流れ実感 浜名商工会可美支部など
浜名商工会可美支部(浜松市西区)と可美公園総合センター(南区)はこのほど、約30年前に埋めたタイムカプセルの開封式を行った。地中から掘り出した品々を前に、関係者が時の流れを実感して思い出話に花を咲かせた。 カプセルは1991年5月1日に同市と可美村が合併したことを記念し、当時の可美村青年部が30年後に開封すると定めて同9月5日に同センター前の敷地に埋設した。 カプセルのふたを開けると、当時の可美幼稚園(同区)の園児や可美小学校(同区)の児童らの手紙やアルバム、名簿などが見つかった。「スポーツ選手になりたい」「ピアノの先生になれていますか」などと当時の夢もつづられていた。 集まった関係者
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夢や目標「マップ」にまとめ 浜松・与進北小6年生 努力、行動も1枚に
浜松市東区の与進北小の6年生約100人が9日、自分の夢や目標を1枚の画用紙にまとめた「ドリームマップ」の制作に取り組んだ。将来の自分の姿を同級生に披露し、夢を持つ力や伝える力を育んだ。 イラストレーターや漫画編集者、プロダンサーなど、それぞれ夢を示し、実現に向けて努力したいことや必要だと考えた行動も書き込んだ。写真やイラストを添え、分かりやすいマップに仕上げた。 世界で活躍するサッカー選手を目指すと発表した服部泰芽さん(12)は「毎日リフティングの回数を1回ずつ増やすなど練習に励み、大舞台に立ちたい」と話した。
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SDGs、自分事に 浜松日体中で学習会
浜松市東区の浜松日体中は5日、社会で活躍するための知識を養う学習会「持続可能な開発目標(SDGs)の視点から将来を考えよう」を開いた。2年生約100人がSDGsの考え方に対する理解を深めた。 浜松いわた信用金庫SDGs推進部の竹内嘉邦副部長が講師を務め、SDGsが掲げる17項目を解説した。貧困やフードロスが身近な問題であるとした上で、「若い世代が問題を自分事として捉え、小さなことでもできることから取り組んでいくことが重要」と呼び掛けた。 生徒たちは身の回りで取り組めるSDGsについて意見を出し合った。「ごみを分別する」「生き物と自然を大切にする」「節水、節電をする」などと提案を共有した。
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遠州の繊維産業 活性化へ鈴木市長と意見交換 浜松の若手業者団体
浜松市は5日、市民の市政参加機会を創出し、市民の声が反映される市政の推進を目指す「浜松まちづくりミーティング」を同市中区の起業支援施設「FUSE(フューズ)」で開いた。鈴木康友市長と遠州地域の織物や染色などの若手繊維業者でつくる団体「ひよこのかい」が意見交換した。 遠州産地の繊維産業活性化を図る同団体から5人が参加し、担い手の高齢化や認知度の低下といった市内の繊維業の課題を挙げた。「学校で使うものやベビーグッズを遠州織物で製作する」「SNSを活用して国内外に魅力を発信する」など、活性化に向けた提案を鈴木市長に伝えた。 鈴木市長は「若手のみなさんの情熱が伝わった。海外も視野に、多様なPR方
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遠州布のエプロン袋贈る 自由研究が縁、古橋織布など飯田小へ
織物メーカーの古橋織布(浜松市西区)や遠州織物工業協同組合(中区)などは4日、飯田小(南区)に遠州織物で作った「給食エプロン袋」を寄贈した。 同校4年の笛岡一華さんが本年度の夏休みの自由研究で、古橋織布などを見学して遠州織物を調べたことがきっかけとなった。笛岡さんの自由研究に感銘を受けた古橋織布の西井佳織理社長が給食エプロン袋の寄贈を考え、同組合などと協力して実現した。 エプロン袋の柄は全26種類で、全クラスの給食係が使えるように400枚用意した。 笛岡さんは「友達にも遠州織物の魅力を知ってもらえるのがうれしい。調べてよかった」と話した。西井社長は「袋を使うことで浜松の伝統産業を身近に
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地域住民が面接官役 浜松・雄踏中生、高校入試前に練習
浜松市西区の雄踏中は21日、高校入試で面接試験に臨む3年生を対象にした面接練習を同校で実施した。 地域住民が学校の運営に関わる「コミュニティ・スクール」の取り組みとして、元教員や企業で人事担当の経験がある住民ら13人が面接官役を務めた。生徒約100人が初対面の大人との対話に緊張しながら約20分間ずつ、集団面接の形式で練習した。 面接官が「中学と高校の違いは何だと思うか」「中学校生活で印象に残っていることは」などと質問すると、生徒は真剣な表情で答えた。面接官は良かった点や悪かった点を指摘し、改善すべき点をアドバイスした。 練習に参加した池田華凜さんは「質問に対して端的に答えられるように対
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観賞魚初競り ランチュウ、最高2万9千円 浜松の卸売店
浜松市東区の観賞魚卸売店「清水金魚」(清水誠一郎社長)は13日、金魚やニシキゴイの初競りを開いた。県内の小売、卸売業者約70人が参加し、約60種を取引した。 「ランチュウ」や「オランダ」をはじめ、上を向いた目が特徴的な「チョウテンガン」、尾がチョウのような「チョウビ」などの金魚が泳ぐたらいとポリ袋が並べられた。番台と呼ばれる競り人の威勢の良い掛け声が響く中、参加者は観賞魚の色や柄、大きさ、泳ぎ方に目を光らせ、目当ての品を落札した。 初日は赤と白の模様と体形のバランスが取れた約15センチの浜松産ランチュウが2万9千円の最高値を記録した。 清水社長は「金魚がコロナで外出できない人たちを癒や
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学校生活、難局共に 父「恵まれた12年間」 広がる可能性に心打たれ【障害者と生きる 第2章 成長㊥】
渡辺裕之さん(58)=静岡市清水区=の息子、隼(しゅん)さん(24)が通った中央特別支援学校(静岡市葵区)でも修学旅行がある。喜ばしい半面、長時間の外出や宿泊には想定外の事態がよく起き、一筋縄ではいかなかった。 必ず悩まされたのが食事の問題。細かく刻み、スープやお湯をかけて軟らかくしたものしか、隼さんは食べることができない。しかし、作った経験のない他人に対応をお願いするのは困難を極めた。 小学6年生になった2009年秋。修学旅行先のレストランで出された料理は、細かくされてはいたが、まだ隼さんが食べられる状態ではなかった。同行していた裕之さんがキッチンばさみなどを使って席で刻み直した。
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学校生活、安定しない体調...仕事と介護の両立苦しく 失業手当とバイト支え【障害者と生きる 第2章 成長㊤】
先天性の筋強直性ジストロフィーと診断され、全介助状態にある静岡市清水区の渡辺隼(しゅん)さんは2017年12月1日、20歳(はたち)になった。記者も同じ年に成人したが、お互いの20年間はあまりに違った。父親の裕之さん(58)は当時の手記にこうつづった。「元気に20年生きてきてくれてよかった」と-。 突然死も多いとされる病。「その日を迎えられるか半信半疑だった」という。「よかった」の一言に計り知れない重さを感じた。隼さんの学校生活は数え切れない壁にぶつかった日々でもあった。 ◇ 04年4月7日は特別な日だった。隼さんの学校生活が始まる日だからだ。しかし、楽しみにしていた中央特別
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新春の幕開け祝い 浜松で華麗な演奏 富士山静岡交響楽団
富士山静岡交響楽団は8日、浜松市北区のサーラ音楽ホールで「浜松ニューイヤーコンサート」を開いた。新春の幕開けを祝う華やかな演奏で約千人の観客を楽しませた。 同楽団はチャイコフスキーの「バイオリン協奏曲 ニ長調」やシュトラウスの「美しく青きドナウ」など全9曲を披露した。指揮は昨年4月に首席指揮者に就任した高関健さんが務め、国内外で活躍する若手実力派バイオリニスト郷古廉さんも出演した。 同楽団は昨年、静岡交響楽団と浜松フィルハーモニー管弦楽団の統合により結成し、県内を中心に音楽の普及に取り組む。
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浜松東高生 作品展へ準備 10日 笠井だるま市、写真や書道披露
浜松市東区の浜松東高の生徒が7日、同区笠井町の福来寺で10日に開かれる「笠井観音 だるま市」に向けて、部活動などで取り組んだ写真や書道、美術作品を同寺に運び込み、展示準備を行った。 写真部、書道部、美術部などの生徒がだるま市の来場者に作品を見てもらおうと、部ごとに展示の作業を進めた。動物や風景を撮影した写真、偉人や著名人の名言を筆で表現した書道作品、和紙で作ったペーパークラフト作品など、個性が光る力作を披露する。 笠井だるま市は午前9時から午後8時まで。地元の笠井幼稚園、笠井小、笠井中の児童生徒の作品も展示する。
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真冬の風物詩「だるま夕日」水平線に 浜松・遠州灘
浜松市中区の自営業篠ケ瀬進さん(72)が1日夕、水平線を望む南区の防潮堤から、真冬の風物詩「だるま夕日」の写真撮影に成功した。 50年以上写真を趣味にしている篠ケ瀬さんは夕日を撮影しようと、同区の遠州灘海浜公園近くに足を運んだ。すると、遠州灘に沈んでいく夕日が水平線から浮かぶもう一つの夕日とつながっていくのに気づき、シャッターを切った。 同所は太陽を撮影するお気に入りの場所で、何度も訪れていた。「偶然すてきな光景を写せるのが写真の魅力」と振り返った。 だるま夕日は大気と水面の温度差が大きくなったときに発生する蜃気楼(しんきろう)現象で、よく晴れた厳しい寒さの日に見ることができる。
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水上スキー初滑り「気持ち引き締まった」 浜名湖で愛好会メンバー
浜名湖を拠点に活動する「舘山寺水上スキー愛好会」(高橋孝始会長)は1日、恒例の「新春初滑り」を浜松市西区の舘山寺マリーナで行った。 今年が41回目で、市内や愛知県などからメンバー約20人が集まった。新型コロナウイルスの収束や、1年の安全を祈願した後、ウエットスーツなどに身を包んだ4人が湖上に繰り出した。 水温は約5度。風が強く吹き、湖面に白波が立つコンディションの中、4人は横一列に並んで日の丸の旗をなびかせながら、陽光がきらきらと反射する内浦湾を1周した。 水上スキー歴4年で初滑りは2回目の参加という中区の実家に帰省中の大学生鈴木太智さん(19)は「寒かったけど、気持ちよく滑って気が引
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ブルーレヴズ「見に来て」 7日開幕、新リーグ 五郎丸さんらPR
7日に開幕するラグビー新リーグ「ジャパンラグビーリーグワン」をPRするため、リーグワン1部の静岡ブルーレヴズがこのほど、浜松市中区の市ギャラリーホールソラモでファンミーティングを開催した。 リーグ開幕の周知やクラブの認知拡大に向けて、パスやタックルなどのラグビー体験エリアを設け、グッズと試合のチケット販売を行った。会場に登場した山谷拓志社長は「静岡のラグビーをより盛り上げ、日本一を目指す」と意気込み、五郎丸歩クラブ・リレーションズ・オフィサー(CRO)は「ぜひ23日のホストゲームに来てください」と呼び掛けた。 選手によるトークショーもあり、来場者の質問に答えながら交流した。
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みそ造りに挑戦 浜松市東区で体験会 親子、工程学ぶ
JAとぴあ浜松は29日、「親子みそ造り体験会」を浜松市東区の本店で開いた。市内の親子6組がみそを造る工程を学び、和食の伝統的な調味料への理解を深めた。 参加者はJA職員に指導を受け、煮た国産大豆と米こうじ、塩を丁寧に混ぜ、ミンチ機でつぶした。出来上がったみそのもとは4キロずつたるに詰め、各家庭に持ち帰った。半年ほど熟成させ、色が濃くなると調味料として使えるようになるという。 曳馬小4年の堀小夏さんは「たくさんの材料を使い、手間をかけてみそが造られることを知って勉強になった」と話した。 市が主催するふるさと交流体験プログラム「伝えよう!ふるさとの味」の一環。体験会は湖西市のJAとぴあ浜松
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バスケットBリーグ 1部三遠、ホーム戦PR ラベナ選手ら意気込み
バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の三遠ネオフェニックスの関係者が23日、浜松市役所に鈴木康友市長を訪ね、2022年1月22、23両日に東区の浜松アリーナで開催されるホーム戦に向けて抱負を語った。 チームは現在3勝18敗で西地区11チーム中10位。市川栄二会長は「後半は巻き返しに向けてチーム一丸となって取り組んでいく」と飛躍を誓い、鈴木市長は「順位を上げてリーグを締めくくれるよう頑張ってほしい」と激励した。サーディ・ラベナ選手は「浜松での試合を楽しみにしている。ベストを尽くしたい」と意気込んだ。 滋賀レイクスターズと対戦する1月のホーム戦2試合は、フェニックスのスポンサーを担う浜松
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新年に願い込め しめ縄飾り付け 浜松・五社神社
浜松市中区利町の五社神社は21日、しめ縄の飾り付け作業を拝殿で行い、新年を迎える準備を整えた。 神職や巫女(みこ)が拝殿の正面にたまった1年間のすすをササで払い落とした後、高さ3メートルの梁(はり)にはしごをかけ、長さ6メートル、重さ45キロの新しいしめ縄を取り付けた。 権禰宜(ごんねぎ)の鈴木勇人さん(49)は「来年こそは新型コロナウイルスが収束し、平穏な年を迎えられるようにと願いを込めた」と話した。同神社は初詣の密を避けるため、正月三が日以外の参拝を呼び掛けている。
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クリストファー大生、口腔ケア指導 学習成果生かし浜松で講座
聖隷クリストファー大介護福祉学科の学生らによる講座「オーラルフレイルを予防しよう!」がこのほど、浜松市東区の積志協働センターで開かれた。地元の60~80代の12人が参加し、口腔(こうくう)機能低下を予防する方法を学んだ。 オーラルフレイルは食べ物をかむ、飲むといった動作に支障をきたすことで食生活が偏り、全身の衰えが進むこと。講座では「ぱ」や「た」を1秒間に6回言えるかなどを測定し、口腔機能を確認した。 唾液が正常に分泌されているかを調べられるガムや、口腔機能を向上させるための簡単なエクササイズも紹介した。市内の大学生が日頃の学習成果を生かして市民講座などで講師を務め、市民と互いに学びを深
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手作り凧、青空高く 浜松・西部中生ら力合わせ疾走
浜松市中区の西部中はこのほど、「西中凧(たこ)揚げ大会」を同市南区の遠州灘海浜公園凧揚げ会場で開いた。全校生徒約420人が地域の凧揚げ会の指導を受け、手作りの凧を青空に揚げた。 学区内の3小学校の児童も参加する地域挙げての毎年の恒例行事。リーダーの生徒でつくる「勢組」を中心に準備を進めてきた。 ラッパの音が鳴り響く中、生徒らは「炎」「夢」などと書かれた各クラスでデザインした凧を空に揚げようと、クラス一丸となり全員で円を描くように走った。計18枚の凧が空高く揚がった。 24年間生徒たちに凧作りを指導してきた岡本秀樹さん(71)=同区=は「凧作りを通じて地域のみんなが交流できることは素晴
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清沢レモン 魅力や誕生のきっかけは… 静岡で小中学生20人学ぶ
NPO法人子ども未来と県は28日、静岡市葵区相俣の清沢小で、清沢地区の新たな産品「清沢レモン」について理解を深めるワークショップを開いた。県内の小中学生約20人が清沢レモンの魅力や誕生したきっかけなどを学んだ。 NPO法人フロンティア清沢「レモン部」の宮本佐知子部長がお茶に次ぐ新しい地場産業として誕生したと説明し、レモン部による商品開発や販路拡大に向けた取り組みを紹介した。実際にレモン畑に足を運び、子どもたちはレモンに触れたり、においを嗅いだりしながらレモンの育て方を教わった。 清沢レモンをテーマに同小の教員が作った「レモンの歌」に合わせて踊る「レモンダンス」の講座も行った。振り付けを考
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体調変化見逃せば命取り 気が抜けない在宅介護 周囲との溝にも心暗く【障害者と生きる 第1章 誕生㊦】
1998年12月1日。渡辺裕之さん(58)=静岡市清水区=の息子、隼(しゅん)さんは生まれて以来、病院のベッドから一度も動かず初の誕生日を迎えた。 人工呼吸器を付けない時間が徐々に増えてきたが、食事はまだミルクだけ。1歳児平均9000グラム程度とされる体重は3500グラムほどしかない。気管切開の手術を受けて「気管カニューレ」を装着したことで、声はほとんど出せなくなった。 「街を歩いたりテレビを見たりしている時によその赤ちゃんを見ると、隼との違いを痛感してつらさがこみ上げてきました」 99年8月に退院。生まれて1年8カ月たって初めて隼さんは外の世界に出た。始まった在宅介護は苦労と試行錯誤
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不妊治療の末、待ち望んだ出産 2カ月後宣告、母子の病【障害者と生きる 第1章 誕生㊥】
「急げ。早く」。怒鳴る医師と慌ただしく動く看護師。当時34歳だった渡辺裕之さん(58)は予想していた出産の瞬間とかけ離れた様子の分娩(ぶんべん)室で、状況を理解できず立ち尽くしていた。 1997年12月1日午後8時10分、旧清水市(現静岡市清水区)の産婦人科。妻美保さん(仮名)と待ち望んだ第1子は、予定日より20日早く生まれた。産声を上げずに。2417グラムだった。「また後で連絡します。ここで待機を」。医師から矢継ぎ早に指示された。わが子は県立こども病院に搬送された。 数時間後。裕之さんを呼んだ医師は「これから3日間は危険な状態。脳障害の可能性も十分ある。程度は分からない」と告げた。
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巨大ポンプに園児歓声 見学会で仕組み説明 駿河区の浄化センター
静岡市上下水道局は25日、大雨発生時に冠水を防止するポンプの見学会を同市駿河区の高松浄化センターで開いた。周辺のこども園と幼稚園の園児約160人を招いた。 約60年間設置されてきたポンプの更新工事に伴い、クレーンで撤去して釣り上げたポンプを園児に見せて役割を説明した。園児は高さ6メートルほどの巨大ポンプに驚き、歓声を上げた。 ポンプの工事を受注した荏原実業(東京)のキャラクター「EJポンプマン」も登場。寸劇を交えながら分かりやすくポンプの仕組みを解説し、園児を楽しませた。
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全介助状態の子 男手一つ 見通しなき過酷な日々【障害者と生きる 第1章 誕生㊤】
きっかけは重症心身障害者の個性を学ぶ勉強会の取材だった。2月22日、静岡市清水区の渡辺裕之さん(58)は参加者13人のうちの1人として、その会場にいた。「私は約2年前に妻を亡くし、男手一つで重症心身障害者の息子を介護しています」。裕之さんは短く自己紹介を済ませた。 この話をもっと詳しく聞くべきではないのか-。記者になって2カ月足らずだったが、裕之さんが置かれた境遇の根底に、何か社会の課題が潜んでいる気がしてならなかった。 思い切って取材を申し込んだ。裕之さんの家に通うようになると、想像したよりもはるかに過酷な人生と苦労の日々が見えてきた。 裕之さんの息子、隼(しゅん)さんは記者と同い年
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静岡人インタビュー「この人」 山本夏夢さん 一輪車演舞の競技普及に尽力
米国の人気オーディション番組で準決勝進出を果たし、絶賛を博した国内初のプロ一輪車ダンスグループ「UniCircle Flow(ユニサークル・フロー)」のキャプテン。日本独自の一輪車演舞の魅力を世界に発信する。24歳。 ―始めた理由は。 「静岡城内一輪車クラブ(静岡市葵区)の監督が幼稚園へ教室を開きに来たことをきっかけに5歳で始めた。小学4年ごろから本格的に練習に取り組むようになり、平日は放課後から夜中まで、休日は丸1日、ほぼ毎日練習してきた」 ―継続できたのはなぜ。 「一輪車が大好きだったから。マイナー競技を一緒に成長させてきた仲間の存在も大きかった。互いに教え合い、支え合いながら練
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世界のワイン飲み比べ 静岡・駿府城公園でイベント
「駿府城公園ワインフェスタ」(TOKAIグループ主催)が23日、静岡市葵区の同公園で開催された。来場者は青空の下でワインと食事を楽しんだ。 コロナ禍でも密を回避しながら海外の雰囲気を味わえるイベントとして、市の活性化を目的に企画した。フランスをはじめ、イタリア、カリフォルニアなど、世界8カ国の有名産地から24種類のワインが用意され、解禁されたばかりの「ボージョレ・ヌーボー」も並んだ。来場者はワインを飲み比べながら、キッチンカーで出品されたステーキやハヤシライスを味わった。 会場にはステージも設置され、県内出身の大道芸人とアーティストがパフォーマンスを行い、イベントを盛り上げた。
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大人も科学楽しんで 静岡・るくるで夜間講座 花火の構造学ぶ
静岡市駿河区の静岡科学館る・く・るは20日、18歳以上を対象とした夜間イベントを同館で開いた。子どもだけでなく大人も科学体験を楽しめる施設として認識してもらうのが狙い。少人数で難易度の高い実験に挑戦する講座「オトナときめくサイエンス 花火×炎色反応の世界」と、普段とは異なる照明で演出した夜間展示「オトナ楽しむカガクカン」の二つの催しを同時開催した。 9月に初開催した大人限定の夜間企画の第2弾。午後5時半~7時半に繰り広げた。 講座は花火の仕組みや道具をテーマに取り上げ、藤枝市の花火製造・打ち上げ会社「イケブン」の高橋美帆子さん(37)と滝村元晶さん(32)が講師を務めた。炎色
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新聞の読み方学ぶ 葵区で児童ら 静岡新聞社社員が出前講座
さまざまな事情を抱える子どもの学習支援を行う「静岡あたらしい学校」(静岡市葵区牛妻)で15日、静岡新聞社の社員による新聞講座が開かれた。小学校高学年の子どもら8人が受講し、記者の仕事や新聞の読み方などについて学んだ。 本社読者プロモーション局の社員が講師を務め、記者の仕事内容や一日のスケジュール、取材の進め方を説明し、「記事になっているのは取材した膨大な情報のほんの一部」と話した。見出しやリードといった新聞記事の構成も解説し、「全て読もうとするのでなく眺めて」と新聞の読み方のこつを伝えた。 子どもたちは新聞を手に取りながら熱心に説明を聞き、「取材先には何で向かうの」「ヘリコプターはどんな
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世界の社会課題を討論 静岡雙葉高生 国際フォーラムに参加
静岡県と交流関係にある韓国・済州特別自治道が主催する「第12回済州国際青少年フォーラム」が12日、オンラインで開会し、本県を代表して静岡市葵区の静岡雙葉高の1年生6人が参加した。 フォーラムは14日まで開かれ、世界各国や地域の高校生約200人が地球規模の社会課題について討論する。今回のテーマは「教育におけるデジタル格差」や「自然環境の保護と保全」など。グループに分かれて議論し、最終日に発表する。 初日は中国、アメリカなど参加12カ国それぞれの都市紹介と基調講演の後、各グループで互いに自己紹介をした。国際交流に興味があったという1年の青木里沙子さん(16)は「フォーラムを通して世界の人々の
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コロナ終息願い揮毫「龍翔鳳舞」 久能山東照宮で書家・宮久保さん
静岡市駿河区の久能山東照宮でこのほど、新型コロナウイルスの早期終息を祈願して奉納揮毫(きごう)が行われた。参拝客らが見守る中、書家宮久保胡蝶さん(36)=富士市=が迫力の書道パフォーマンスを披露した。 宮久保さんが揮毫し、奉納したのは竜のごとく駆け昇り、鳳凰(ほうおう)のように華麗に舞う様子を表す「龍翔鳳舞(りゅうしょうほうぶ)」。小中学生らでつくる「錬成太鼓」=同市=の原口蓮代表(23)の太鼓に合わせて書き上げた。 「コロナで暗いニュースが続く中、書道家として何かできることはないか」と、宮久保さんが同宮に提案したという。「県内の方々が少しでも明るい気持ちになれば」と話した。 書は1
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VRプログラム開発へ連携 静岡産業技術専門学生と沼津の企業 事故再現、安全教育に生かす
静岡産業技術専門学校(静岡市葵区)と明電システムソリューション(沼津市)の連携授業が8日、始まった。ゲームクリエイト科2年の4人が約4カ月間、同社が手掛ける「VR(仮想現実)安全体感教育システム」のシナリオとプログラム開発に取り組む。 VRゴーグルと揺れや傾きを再現する装置「3軸VRシミュレータ」を用いて、工事現場や工場での作業中の事故を疑似体験できるシステム。はしごや階段からの落下、フォークリフトの荷崩れなどを体感して現場の危険要素を確認できる。企業の安全教育の場で活用されている。 授業では2年の清田未来さん(19)、中西惇さん(19)、田宮正樹さん(20)、本多捷平さん(20)が街中
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おもちゃ載せたカート、入院中の子笑顔♪ 静岡県立こども病院で運用開始
公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン(東京)が静岡県立こども病院(静岡市葵区漆山)に8日、入院する子どもやその家族が必要としているおもちゃや日用品を載せた「ハートフルカート」を導入し、運用を開始した。 カートには寄付された文房具やぬいぐるみ、絵本、化粧品、マスクなどが積まれ、入院する子どもやその家族に無償で配布した。同法人アンバサダーのサッカー元日本代表北沢豪さん(53)が同院を訪ね、「頑張ってね」などと励ましながら一緒に写真を撮ったり、文房具やおもちゃなどを手渡したりして交流した。受け取った杉本奏美さん(11)は「かわいいカートを見て元気になった。写真を大
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静岡・北安東に「ゆめみらい公園」 地域の要望12年、夢かなう
静岡市葵区北安東の「北安東一丁目ゆめみらい公園」が6日、開園した。地元町内会の要望から12年、念願の開園に式典に集まった関係者や地元住民から喜びの声が上がった。 三菱電機の社宅跡地で、敷地面積は約1900平方メートル。滑り台や鉄棒などの遊具のほか、ウオーキング用のアスファルト歩道を設置した。地域住民の交流の場となるように日陰棚やあずまやを配置。災害時にかまどとして使用できるベンチや消防車が入りやすい舗装路など防災機能を備えた。 式典で北安東一丁目町内会の山下広次会長は「完成に向けて地域で長い間活動してきた。夢が実現できてうれしい。老若男女が集う憩いの場にしてほしい」と呼び掛けた。地元住民
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カンヌの名所紹介 静岡市との姉妹都市30周年 オンラインで旅気分
静岡市とフランス・カンヌ市の姉妹都市提携30周年を記念した「カンヌオンラインツアー」(静岡日仏協会、市国際交流協会など主催)が6日、市役所静岡庁舎で開かれた。フランス在住のコーディネーターが生中継でカンヌの町並みやビーチを案内した。 カンヌ国際映画際の会場や地中海沿いの主要通り「ラ・クロワゼット通り」、豊富な生鮮食品が並ぶ市場「マルシェ・フォーヴィル」などカンヌで人気の観光名所を紹介した。20人が参加し、旅行気分を味わった。ツアーはユーチューブでも配信した。 永井彩仁佳さん(17)は「海外の文化や国際交流に興味がある。カンヌのことは詳しく知らなかったが、ツアーに参加して、現地に行ってみたいと
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狂言世界、生徒ら堪能 構えや発声も体験 静岡女子高で「柿山伏」
静岡市駿河区の静岡女子高は5日「古典芸能鑑賞会」を同校で開いた。生徒や教員ら計約360人が、狂言師善竹十郎さん(77)と川野誠一さん(48)が披露した狂言「柿山伏」を楽しんだ。 日本の伝統芸能の価値と魅力について理解を深めようと企画した。「柿山伏」は柿の木に登って盗み食いをしていた山伏が柿畑の主に見つかり、鳥や猿だとからかわれる様を描いた作品。巧みな言葉遣いや迫力の笑い方など、会場は狂言の世界観に包まれ、笑い声が響いた。 狂言を体験するワークショップも開かれ、生徒たちが膝を曲げてやや前傾姿勢になる構えと歩き方、発声方法を実践した。2年の奥村美心さん(16)は「簡単そうに見えたけど、やって
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静岡空襲 悲惨さ再認識 常葉大橘高2年生 平和の大切さ学ぶ
静岡市葵区の常葉大橘高で2日、太平洋戦争末期の静岡空襲を題材にした平和講話が行われた。静岡平和資料センターの田中明充さん(77)が講師を務め、戦争の悲惨さや平和の大切さを伝えた。 2年生約400人が各教室からオンラインで、空襲当時の地元の状況や歴史に耳を傾けた。田中さんは母が残した手記や絵を見せながら、当時生後1カ月だった田中さんを抱えて空襲から逃げた母の体験談を紹介した。焼夷(しょうい)弾による犠牲者や焼けた家屋の数から静岡空襲の被害規模を説明し、「戦争は二度と起こしてはいけない」と訴えた。 2年の内田樹梨さん(17)は「戦争は本当に恐ろしいものだと再認識した。戦争を知らない私たちに語
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災害時にとるべき行動は 静岡東高で防災講話
静岡市葵区の静岡東高は1日、地震災害に備えて自助・共助の重要性を学び、地域防災訓練への参加の意識を高める防災講話を同校で開いた。1年生約290人が参加し、災害時に若者世代がとるべき行動を学んだ。 静岡県地震防災センターの地震防災アドバイザー松浦和幸さん(62)が講師を務め、「ふじのくにジュニア防災士」について解説。県が防災に関する人材育成を推進するため小中高生を対象にした知事認証制度で、南海トラフ巨大地震などの災害から自身の身を守り、家庭や地域の防災リーダーを養成する。 松浦さんは本県の地形の特徴を説明し、南海トラフ巨大地震が発生した場合の推定震度や被害規模を紹介した。「避難場所や防災対
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不妊症の悩み解説 里親制度も紹介 白井静大教授、静岡で講演
静岡県や県里親連合会などは23日、里親月間に合わせた講演会を静岡市葵区の市女性会館で開いた。静岡大学人文社会科学部の白井千晶教授が「子どもと暮らす-不妊治療と里親制度」と題して講演した。オンライン視聴を合わせて約60人が参加した。 白井教授は不妊症の人の心境を紹介。予想していた人生を歩めなかったことや周りとの違いを感じることで不安と孤立感を覚えたり、自身の体に対する肯定感を失ったりと人それぞれの悩みを抱えると解説。「周りに助けを求めることと、助け合える社会の環境整備が重要」と説いた。 このほか、里子の子どもの気持ちにも言及し、生い立ちを整理したノートを一緒に作成するなど、子どもの不安を解
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社会で活躍するために… 常葉大生、経営者にインタビュー 静岡
常葉大と静岡市、静岡商工会議所が連携したキャリア授業「これからの社会で活躍できる人」が20日、同市葵区の同校水落キャンパスで開かれた。法学部の望月久特任教授と杉村豪一講師のゼミで学ぶ2年生ら17人が、市内の企業経営者にインタビューを行った。 IT業のmakidai合同会社から牧田大樹代表、印刷業のナガハシ印刷から長橋健太郎専務、販促コンサルタント業などのプラス・ブレストから増田郁理取締役が参加した。学生は積極的に質問を投げ掛け、社会で活躍できる人物像を模索した。「新しいことに挑戦する際に気をつけることは何か」と尋ねると、長橋さんは「成し遂げたい目標を明確にし、ぶれない道筋を計画することが大
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性と生殖に関する健康と権利、デザイン提案 静岡市の専門学校生
静岡市葵区の静岡デザイン専門学校の学生が21日、「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)」の認知度と県民の理解を深めるため、13文字をデザインして静岡県職員らに提案した。 理解促進を図る県が同校に若年層をターゲットにしたアイデアを依頼。グラフィックデザイン科の1、2年生12人がデザインに当たった。人魚と花をモチーフにした作品や若者の関心が高いアニメ調など、学生ならではの感性が光る提案が並んだ。デザインをグッズ化する構想もあるという。 2年の宇田汐織さん(19)は母親をターゲットに「女性にとって愛着あるデザインで親しみをもってもらえたら」と、ベビー服を文字になぞらえ
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一輪車 静岡県出身者ら演舞に喝采 米国の人気オーディション番組
国内初のプロ一輪車ダンスグループ「UniCircle Flow(ユニサークル・フロー)」がこのほど、米国の人気オーディション番組で準決勝進出を果たし、絶賛を博した。出場したメンバー12人のうち、6人が静岡県出身。日本独自の華麗な一輪車演舞の魅力を発信し、世界進出への大きな一歩を踏み出した。 番組は応募者が歌やダンス、芸などのパフォーマンスを競い合う「アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)」。ユニサークル・フローは9月8、9の両日(日本時間)に行われた準決勝に銀色のきらびやかな衣装で登場し、音楽に合わせて自由自在に一輪車を操った。回転したり、ジャンプしたりと息の合った芸術的な演舞で拍手を浴び
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仕事と家庭、どう両立 学生「女性の働き方」考える 常葉大静岡
静岡県男女共同参画課は14日、静岡県内企業で働く女性社員と大学生が仕事と家庭の両立について考える「働く女性のためのライフデザイン出前講座」を静岡市駿河区の常葉大静岡草薙キャンパスで開催した。同大経営学部の小豆川裕子教授のゼミで学ぶ3年生の男女20人が、就職活動を控えた立場から、将来の働き方のイメージを膨らませた。 社会で活躍する女性として東海澱粉(静岡市葵区)の伊東由紀子さん(38)、三島信用金庫の井沢ゆかりさん(43)、静岡木工(吉田町)の田中紗和子さん(38)が参加した。仕事のやりがいや今の働き方について説明した。学生たちが家庭内での家事の分担について尋ねると、田中さんは「夫が掃除を担
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不審者だ!身を守れ! 静岡・大谷小で「あぶトレ!」
静岡市駿河区の大谷小で12日、犯罪に巻き込まれないための知識や不審者から身を守る方法を学ぶ体験型防犯講座「あぶトレ!」が開かれた。1、2年生計約110人の児童が、登下校中に不審者と遭遇した際の対応について理解を深めた。 県防犯アドバイザー協会中部支部の増田育男支部長(73)らが、危険な場所や不審者の特徴をパネルで解説。脇道、裏道といった人けの無い通りを歩く時は周囲に目を配り、理由も無く近づいたり、見つめてきたりする人物に注意するよう呼び掛けた。説明後、児童たちは地面に背をついて暴れて車に乗せられないようにする方法や助けの呼び方、不審者からの逃げ方など、実践的な訓練を重ねた。 増田支部長は
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美人画名品の数々 「天・人・地」展中期始まる 静岡・駿府博物館
駿府博物館(静岡市駿河区)の開館50周年を記念し、所蔵する作品を三つのテーマに分けて3期で紹介する特別展「名品 天・人・地」(同館、静岡新聞社・静岡放送主催)の中期「美人人物画」が9日、同館で始まった。12月12日まで。 伊東深水(1898~1972年)が傘美人を描いた作品で、2012年の国際文通週間の記念切手図案に採用された「吹雪」や、現在の同市清水区に生まれた平野富山(1911~89年)が手掛けた明るく華やかな彩色木彫の女性像「着衣の女」がひときわ目を引く。 このほか、「没後50年 板谷房・児玉希望展」も同時開催され、計43点の所蔵作品が並ぶ。 学芸員の森下善彦さん(62)は「普段
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「大坂冬の陣図屏風」解説 徳川みらい学会が講演会
徳川時代の歴史的意義を研究、発信する「徳川みらい学会」は8日、本年度の第4回講演会(静岡商工会議所共催)を静岡市民文化会館で開いた。「再現された大坂冬の陣図屏風(びょうぶ)」をテーマに、凸版印刷文化事業推進本部のクリエーティブディレクター木下悠氏らが登壇した。 「大坂冬の陣図屏風」の復元プロジェクトに携わった木下氏は、東京国立博物館が所蔵する「大坂冬の陣図屏風」(模本)は徳川将軍家の御用絵師を務めた木挽町の狩野家に伝わった作品で、1886年に同家の狩野謙柄氏から寄贈されたと解説。加筆修正は最小限にし、画面に書き込まれた彩色指示を最大限に生かして復元図を制作したと振り返った。 原本の作品が
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静岡・瀬名地区の歴史、文化学ぶ 常葉大橘高、学校周辺歩いて巡る
静岡市葵区瀬名の常葉大付属橘高はこのほど、同区の市立西奈図書館友の会「けやき」の会員らの案内で、瀬名地区を学ぶフィールドワークを実施した。 総合芸術コース吹奏楽専攻クラスの2年生約30人が7班に分かれ、学校周辺を歩いて史跡や寺院を巡った。同地区の瀬名の郷倉や弁天池、利倉神社などを訪ね、同会員や住職らから説明を受けて歴史や文化を学んだ。光鏡院では岡田一樹副住職(40)がパネルを使って同院の宗派や歴史を分かりやすく解説した。 同校と地域住民が連携し、生徒に地域の歴史を紹介する総合学習の一環。12日にも実施する予定。三島市が地元という冨永来実さん(16)は「知らないことばかりで勉強になった。ま
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イカした味なサバーガー 魚介の創作料理 小松さん(三島南高)V
静岡県おさかな普及協議会は2日、「シーフード料理コンクール」の実技審査会と表彰式を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで行った。最優秀賞に三島南高2年の小松ゆらさんが創作した「イカ(魷)した味(鯵)なサバ(鯖)ーガー」を選んだ。 「ちょっと豪華なおうちごはん」をテーマに、県内で水揚げされる旬の魚介を使ったレシピを募集した。寄せられた219点から小松さんら4人の高校生の作品が入賞し、この日の実技審査に臨んだ。4人は審査員らが見守る中、真剣な表情で調理し、自慢の一品を完成させた。 小松さんは地元伊東市の郷土料理「ちんちん揚げ」から着想し、イカ、アジ、サバをハンバーグにしたライスバーガ
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闇に濁流「あっという間」 26人犠牲、梅ケ島土石流から55年
静岡市葵区の安倍川上流で発生した土石流で梅ケ島温泉の宿泊客ら26人が犠牲になった梅ケ島災害から25日で55年。「災害で犠牲者や悲しい思いをする人を出したくない。自分の経験を次の世代に伝えたい」。体験者の1人で今も川沿いで旅館業を続ける秋山宥之さん(82)は当時を思い起こし決意を新たにした。 1966年9月24日深夜から25日未明に掛けて、県中部を台風26号が直撃した。「大した雨じゃない」。そう思っていた雨の勢いが急に強まったのは、日付が変わろうとするころだった。やがて、付近で安倍川があふれ出し、玄関から水が入ってきた。 十数人の宿泊客を2階の浴室に避難させ、窓から何度も外を確認した。ふと
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インラインスケート国際大会 橋本さん(静岡豊田中)初優勝
インラインスケート・パーク競技の国際大会「エクストリーム・スポーツ国際フェスティバル」がこのほど開かれ、女子16歳以下部門で静岡豊田中3年の橋本汐乃さん(14)が初優勝した。頂点を目指して臨んだ昨年のアマチュア女子部門は準優勝だった。リベンジを果たし、「驚いたけれど、うれしかった。得意のジャンプで差をつけることができて良かった」と振り返った。 同競技はジャンプの高さやスタイルなどで、技の難易度と完成度を競う。コロナ禍のため、昨年に引き続き動画で審査する方式で実施された。演技を1分間にまとめた動画を提出し、視聴者による投票と審査員による判定で順位を決めた。 橋本さんは世界各国から16人が出
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夢かなえた義手の看護師 伊藤真波さん(静岡出身)が講演
静岡県労働者福祉基金協会は23日、静岡市駿河区の県男女共同参画センター「あざれあ」で講演会を開いた。北京、ロンドン両パラリンピックの競泳日本代表で、日本初の義手の看護師でもある伊藤真波さん(36)=静岡市葵区出身=が登壇し、「あきらめない心」をテーマに講演した。 看護学生だった20歳の時、バイクで実習先に向かう途中に交通事故に遭った伊藤さん。治療で右腕を切断し、事故からしばらくは現実を受け入れられずにいたが、家族や周りの支えによってもう一度、看護師を目指す覚悟を決めた。講演では、夢をかなえるまでの苦労や気持ちの変化を振り返った。 リハビリとして始めた水泳で、2大会連続でパラリンピックに出
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遺贈寄付とは? ふじのくにNPO活動センターがセミナー
ふじのくにNPO活動センターは16日、遺贈寄付について学ぶ「遺贈セミナー」をオンラインで開催した。約30人が参加し、遺贈寄付の意義や手順に理解を深めた。 遺言や相続、民事信託など生前対策を支援する司法書士芝知美さんが講演した。子どもや配偶者がいないといった県内の相談内容の傾向を分析し、一つの選択肢として遺贈寄付を推奨した。遺贈寄付を増やすには、遺言の準備を促進することとコーディネート機関の増加が重要とした。 「国際遺贈寄付の日」(13日)に合わせた取り組み。さわやか福祉財団(東京)の堀田力会長、全国レガシーギフト協会(同)の樽本哲代表理事も講演した。
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子どもへの積極関与重要 地域再構築に向け討論 静岡
静岡福祉文化を考える会(平田厚代表)はこのほど、「第3回共創社会実現研究会」および「2021年度第2回公開型研修会」を静岡市葵区の県社会福祉会館で開いた。地域コミュニティーの再構築に向けた課題を話し合った。 会員や自治会役員、民生委員ら6人が参加した。近所付き合いが希薄化した地域の中で生活する子どもの実態を県内の子どもたち約330人にアンケートした結果を中間報告した。平田代表は「大人から子どもへの声掛けが減少している。大人から積極的に関わっていく必要がある」と分析した。 このほか、地域の福祉力向上に向けて制作された「若者発ご近所福祉かるた」の増刷決定を受け、利用手引書の企画作成に向けた
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野球ゲーム「パワプロ」全国大会、静岡で開催 森本稀哲さん解説
野球ゲーム「実況パワフルプロ野球(パワプロ)」の腕を競う全国大会「eBASEBALLパワフルプロ野球シングル最強決定戦2021in静岡」(県野球連盟主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が12日、静岡市駿河区で開かれた。香川県の指宿聖也さん(26)が優勝した。 全国オンライン予選を勝ち抜いた7人と開催地代表の静岡市清水区の望月雄太さん(28)が出場し、トーナメント方式で王座を争った。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、出場者を減らして実施した。 準決勝まで5イニング制、決勝のみ7イニング制でプロ野球12チームから1球団を選んで戦った。試合の様子は実況・解説を交えてオンラインで配信し、ファンを
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不動産会社がパン屋「いろは」開業 静岡駅南、憩いの場に
不動産事業を展開する静岡市駿河区のあおいビルマネジメント(岡部奈美社長)が、同区にパン屋「NATURAL BAKERY いろは」をオープンした。 JR静岡駅から南に500メートルほど離れた森下公園の目の前に立地する。近くにパン屋がなく、地域住民に憩いの場を提供したいとの思いで異業種ながら出店を決意したという。社員の実家で生産した川根茶の茶葉を使用した「お茶餡(あん)塩バターロール」が人気で、毎週土曜に来ているという会社員中西彬人さん(30)は「近くにパン屋さんがなかったのでうれしい」と話した。 開業には、地域に長く愛されるパン屋を増やすプロジェクトを手掛けるおかやま工房(岡山県)の支援を
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3千メートル級の山岳7座 34時間で縦走 アルピニスト大石さん
静岡市清水区在住のアルピニスト大石明弘さん(41)がこのほど、同市内にある3000メートル級の山岳7座を約34時間で縦走した。「静岡市には広大で魅力的な山があると知ってほしかった。名所として注目を集めるきっかけになってくれればうれしい」と語る。 国内の3000メートル級の山岳21座のうち、7座が市内の南アルプスに存在する。大石さんは間ノ岳、農鳥岳、塩見岳、荒川中岳、悪沢岳、赤石岳、聖岳の順で7座を縦走。総距離約85キロ、累積標高差約7500メートルの山行を一気に成し遂げた。通常の行程なら7泊8日は必要という。 8月4日午前6時45分ごろ、山梨県の広河原を出発。翌5日午後4時半ごろ、聖岳
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英語力向上へ「キャンプ」 科学技術高、国際感覚を養う
静岡市葵区の科学技術高は23日、同校生徒を対象にした「イングリッシュキャンプ」をスタートした。25日までの3日間、生徒同士の英語でのコミュニケーションや外国人講師との交流を通じて語学力向上を図り、国際感覚を身につける。 生徒16人が参加した。初日は自己紹介のほか、講師の出身国の文化や習慣、食べ物を学んだ。2年の湯山倖汰さん(16)は「海外に元々興味があった」と話し、「海外で活躍できる人材が求められていると思う。語学力を身につけ、仕事で使えるようになりたい」と抱負を語った。 例年は希望者がシンガポールでの短期の海外研修に参加していたが、コロナ禍で昨年度から中止となり、校内での同キャンプ開催
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息の合った歌と踊り披露 静岡でこどもミュージカル公演
静岡市こどもミュージカル2021「AYAKASHIバトルオンライン」(実行委主催)が21、22日の両日、同市葵区の市民文化会館で開かれた。公募で選ばれた同市の小学4年から高校3年までの62人が出演。約5カ月間、稽古を重ねてきた成果を発揮し、息の合った踊りや響き渡る歌声で観客を魅了した。 演目はオンラインゲームの仮想空間を舞台にしたオリジナルストーリー。ゲームのアバター(分身)と現実の自分を照らし合わせながら、子どもが成長していく姿を描いた。 来場人数を制限するなど新型コロナウイルスの感染防止対策をして行った。
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ダンス10種目 華やかに披露 静岡で県知事杯争奪
静岡県知事杯争奪中部日本ダンス競技県大会(県ボールルームダンス連盟主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が22日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。本県を含む中部地区6県から約350組が出場し、チャンピオンの座を争った。 小学校低学年から80代まで幅広い年齢層のペアが、ワルツやタンゴ、サンバ、チャチャチャなど10種目でレベル別に技術を競い合った。 出場者はきらびやかな衣装に身を包み、曲調に合わせた表情と巧みなステップでステージを動き回って圧巻のパフォーマンスを披露。審査員らに日頃の練習の成果をアピールした。 (社会部・北井寛人)
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私立中高生、個性光る書 静岡市葵区で作品展
静岡県内の私立中高生の書道作品を発表する「第64回県私学生徒書作展」が19日、静岡市葵区のしずぎんギャラリー四季で始まった。25日まで。 生徒が部活動などで制作した作品58点が並ぶ。中学・高校計9校から寄せられた力強い一字書や巧みに仕上げた臨書、作者の心のイメージを表現する前衛書など作品はさまざま。扇面に和歌を書いた力作が目を引く。教諭の作品も数点並ぶ。 担当者の城南静岡中・高の深沢光子教諭は「各校の指導者の特徴と個性が表れ、バラエティー豊かな点が来場者を楽しませている」と話した。
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静岡でパラ聖火応援イベント リオ銅の佐藤さん(藤枝市出身)、春風亭昇太(清水区出身)ら登壇
東京2020パラリンピック聖火フェスティバルの一環として、静岡市駿河区の「LIXIL(リクシル)ショールーム静岡」で17日、聖火ランナーを応援するイベントが開かれた。 リオパラ陸上銅メダリストで聖火ランナー県代表の佐藤圭太さん(藤枝市出身)が同日始まったリレーへの意気込みを語った。競技用義足の解説も行い、通常の義足よりも固くて軽いなどの特徴を紹介した。「『共生』がテーマのパラリンピック。いろんな人の思いや希望がつながり、やがて大きな成功を生むと信じている」と大会への期待を込めた。 県内35市町が起こした火をまとめる「集火式」が開かれた日本平夢テラス(静岡市清水区)で同日、川勝平太知事から
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五輪男子サッカー頑張って 写真やユニホーム展示 JR静岡駅北口地下広場
静岡市をホームタウンとするスポーツチームなどを支援する「フォッサ・サッカーのまち市民協議会」は22日、東京五輪のサッカー男子日本代表の予選リーグ初戦に合わせ、JR静岡駅北口の地下広場で応援イベントを実施した。 男子と女子のサッカー日本代表選手の写真やユニホーム、試合日程を掲載したポスターなどを展示した。訪れた人が五輪の成績を予想してシールを貼る企画も行い、応援の機運を高めた。 同協議会のイベント担当者は「サッカーを通じて五輪への熱を持ってもらい、大会と地域を盛り上げたい」と話した。 (社会部・北井寛人)
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VRで伊豆ジオ散策、観光気分 JR静岡駅北口で20日まで
測量や海洋調査などを手掛ける下田市のウインディーネットワークによる伊豆半島ジオパークをゴーグル型の仮想現実端末(VR)で散策体験できるイベントが19日、JR静岡駅北口地下イベントスペースで始まった。20日まで。 緯度と経度、標高、色の情報を持った点の集まりである3次元点群データをドローンなどに搭載したレーザースキャナーで計測。無数の点で立体的に再現した伊豆半島ジオパークをVRゴーグルを通じて飛び回るように散策できる。 海底調査や河川の維持管理、防災などの分野で活用している測量技術を、県の委託で県内観光地への誘致に応用した。同社担当者の吉長幸男さん(51)は「現地への興味促進はもちろん、実
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しの笛奏者佐藤さん ピアニスト妹尾さん 優しい音色で聴衆魅了 静岡
国内外で活躍するしの笛奏者の佐藤和哉さんとピアニストの妹尾武さんによるコンサート(静岡銀行主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が15日、静岡市葵区のしずぎんホールユーフォニアで開かれた。抽選で選ばれた約200人が優しく温かな音色に包まれた。 佐藤さんが作曲し、人気フォークデュオ「ゆず」の「雨のち晴レルヤ」のモチーフ曲として採用された「さくら色のワルツ」などを披露。“詩のない歌”と表現される素朴で優しくも、芯のある旋律が聴衆を魅了した。 コンサートは同行の地域貢献活動の一環。収益は大規模土石流が発生した熱海市伊豆山への支援に充てられる。 (社会部・北井寛人)
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静岡・駿府学園の新施設完成 落成式に上川法相 「少年立ち直り期待」
2月に新築工事を終えた静岡市葵区の少年院「駿府学園」の落成式が14日、同所で開かれた。上川陽子法相(衆院静岡1区)や田辺信宏静岡市長らが出席し、新施設完成を祝った。 老朽化に伴う建て替えで、2016年に工事を開始。庁舎や寮舎、体育館など全施設を新築した。災害・環境配慮に対応し、斜面崩落を防止するのり面、太陽光発電システムも設置した。小山浩紀園長は「各方面のご協力のもと完成することができた。特に市民の皆さまに多大な御礼を申し上げる」とあいさつした。 新施設を視察した上川法相は「教育、進路の選択に力を入れ、地域からの協力も得ている暖かみのある施設。少年の立ち直りに大きな期待が持てる。携わって
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土留め作業を体験 静岡北特支校 働く意欲を促進 葵区
静岡市葵区の静岡北特別支援学校高等部の生徒が14日、同校で平井工業(同区)の職員から土留め作業を教わり、体験した。 同校は総合的な学習の一環として、社会への関心や働く意欲を養うため印刷や木工、工芸などのグループに縦割りで分かれて体験学習を進め、知識と技能を身につける。今回はメンテナンスを学ぶ高等部生徒13人が土のうを作製し、土留め作業を体験した。遊具の周りの土が崩れないように整え、小学部の児童が安全に遊べる環境整備に汗を流した。 同社の漆畑充土木部長は「作業を体験することで仕事、社会に対しての関心がより高まってくれるとうれしい」と話した。 (社会部・北井寛人)
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太鼓の響き、全身で 静岡・川原小、演奏にも挑戦
さまざまな環境の子どもたちに向けて伝統文化に触れる機会を創出する静岡市の「文化芸術アウトリーチプログラム事業」が12日、同市駿河区の川原小で行われた。同小の放課後子ども教室に通う児童ら約50人が、沼津市出身の太鼓独奏者はせみきたさん(45)の演奏に触れた。 子どもたちの伝統文化離れを受けて企画された事業で、本年度に全9回の開催を予定する。はせさんは子どもたちにオリジナル4演目を披露し、同小3年の梶山大智くんは「音楽とリズムがかっこよく、聞いていて楽しかった」と語った。 はせさんは大きさやロープを結ぶ強さで音の高さが変わる太鼓の仕組みや、音が良く響く打ち方も解説。「全身を使って太鼓を演奏す
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不審者だ!全力で逃げろ! 静岡・水見色小で「あぶトレ!」
静岡市葵区の水見色小で30日、犯罪に巻き込まれないための知識や不審者から身を守る方法を学ぶ体験型防犯講座「あぶトレ!」が開かれた。6人の児童が、登下校中に不審者と遭遇した際の対応について理解を深めた。 県防犯アドバイザー協会中部支部の増田育男支部長(73)が「不審者は20メートルほど逃げられると追ってこない」と説明し、子どもたちはランドセルを下ろして全力で走る練習をした。話しかけてきた不審者の特徴を詳細に先生に伝えたり、不審車に乗せられないように地面に背をついて暴れたりするなど、実践的な訓練を重ねた。 5年生の森山結唯さんは「しっかり覚えて下級生が危ない目に遭いそうなときは助けたい」と話
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「相手思いやる発声を」 元アナウンサー上藤さん講演 静岡女子高
静岡市駿河区の静岡女子高はこのほど、元SBSアナウンサーでボイスセラピー実践研究家の上藤美紀代さんの講演会「あなたの思いやりを声にのせて」を同校で開いた。1年生115人が参加した。 上藤さんは声が人の健康状態や性格、品性などの人となりを表すとした上で「言葉遣いと同じくらい声遣いにも気を配り、相手を思いやった発声をして」と呼びかけ、正しい呼吸法と発声法を説明した。生徒は腹式呼吸や共鳴発声を実践して学び、「ガゲギグゲゴガゴ」と鼻濁音や、早口言葉で滑舌のトレーニングも行った。 上藤さんは絵本「ことばのかたち」も朗読し、「言葉が目に見えたとき、他人を傷つける形をしていないか想像して」と話した。堀
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静岡大空襲慰霊式 殉職看護師の思い継ぐ 黙とう、献花 市立病院
静岡市葵区の市立静岡病院で21日、1945年6月19日深夜から翌20日未明にかけての静岡大空襲で犠牲になった看護師ら8人の慰霊式が行われた。同院の現役看護師や職員ら約30人が参加し、殉職した看護師らの志を受け継ぐことを誓った。 小野寺知哉院長が「亡くなった方々の心を継いで、職員一丸となって患者さんのために働きたい」とあいさつし、全員で黙とうをささげた。参加者は1人ずつ慰霊碑に献花をして手を合わせ、安らかな眠りを祈った。 塚本ひとみ看護部長は「戦争を知らない世代が増えても先輩たちの思いを引き継ぎ、病院の明かりを消さずにこれからも頑張っていく」と話した。 (社会部・北井寛人)
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狩野派画家の「総選挙」 静岡県立美術館 ポスター参考に投票
静岡市駿河区の県立美術館で27日まで、企画展「忘れられた江戸絵画史の本流」展に合わせたイベント「推しメンに投票! 江戸狩野派総選挙」が開かれている。 江戸狩野派の主要な画家80人の中から選ばれた10人で人気ナンバーワンを決める。会場には「破天荒の実力者!」「暴れん坊将軍推薦!」など、画家の特徴を紹介するキャッチコピーがついた選挙ポスターが並び、来館者はお気に入りの画家にシールで投票することができる。 学芸員の野田麻美さん(41)は「80人の中でもキャラが立つ10人を選んだ。親しみやすい画家が見つかるはず」と投票を呼び掛けた。 (社会部・北井寛人)
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学びの集大成 後輩へ リン回収や水素製造 課題研究次々と発表 静岡北高
理数系の教育に力を入れるスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を国から受ける静岡市葵区の静岡北高で17日、3年生が1・2年生に課題研究の成果を披露する発表会が開かれた。 同校は2007年からSSHとなり、全生徒が1年時から研究テーマを設定して学習する。発表会では3年生の132グループが、これまでの学びの集大成を後輩に説明した。 将来枯渇する恐れがある資源のリンを焼却灰から回収する方法や、茶かすと鉄イオンを使った水素製造法の検討など、今後の活用が期待される研究が続々と発表された。 ステンレスや銅の温度を変化させて、放射線の遮蔽(しゃへい)率を向上させる方法を調査した3年の望月春佑さんは
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江戸狩野派に迫る 静岡県立美術館学芸員「好きな画家見つけて」
静岡市駿河区の県立美術館で13日、美術講座「巨大組織・江戸狩野派の厚みと広がり」が開かれた。学芸員の野田麻美さん(41)が講師を務め、日本画の江戸狩野派として活躍した作家たちの特徴などを紹介した。 同館で27日まで開催されている企画展に合わせた講座。野田さんは江戸城に定期的に登城して御用を勤めた「奥絵師」の4家と、江戸城に出仕せず奥絵師を支えた「表絵師」12家の作風をたどった。作品鑑賞のこつとして「当時の将軍の好んだ薄い色合いやタッチを楽しむ」「家ごとの作風に注目する」などの着眼点も伝えた。 野田さんは「好きな画家を見つけてほしくて企画した。興味を持ったら追求してファンになってくれれば」
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サツマイモ大きくなれ 園児がつる挿し体験 静岡市葵区の麻機幼稚園【動画】
静岡市葵区の麻機幼稚園の年長園児約50人がこのほど、園近くの畑でサツマイモのつる挿しを体験した。園児たちは「おいしくなあれ。大きくなあれ」とおまじないを唱えて、約300本の苗を土に植え付けた。 あさはた東農地保全会が畑の保全や食農教育を目的に毎年行っている体験会。遊休農地を再生した畑を会場にした。園児はJA職員に苗の植え方を教わりながら、苗を畑の穴に斜めに差し込み、土をしっかりとかぶせた。園児は秋の収穫に向けて定期的に畑を訪れ、水やりや雑草抜きをするという。 (社会部・北井寛人)
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静岡・愛宕神社 早乙女姿で田植え、豊作願う
静岡市葵区沓谷の愛宕神社近くの水田で13日、恒例の「お田植え祭」が行われた。地元中学校の女子生徒2人が菅笠(すげがさ)とあかねだすきを身にまとい、早乙女として神事に臨んだ。 丸尾一芳宮司が五穀豊穣(ほうじょう)や悪疫退散を祈って祝詞を上げた後、東中2年の永嶋紗桜さんと西野心葉さんが水田に入って「イセヒカリ」を一本一本丁寧に植えた。永嶋さんは「思ったより深くて怖かったけどいい経験になった」と話し、西野さんは「泥の感触が楽しかった」と笑顔を見せた。米は秋に収穫し、伊勢神宮(三重県伊勢市)に奉納するという。 (社会部・北井寛人)
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丁寧に大切に 棚田に田植え 「大変な作業」実感 静岡学園中・高と静大生
静岡学園中・高の生徒と教員約30人、静岡大農学部1年生約20人が12日、静岡市葵区相俣の「清沢の棚田」で田植え作業を体験した。棚田保全に取り組む市民グループ清沢塾(小長谷建夫塾長)のメンバーの指導の下、10月の収穫に向けて丁寧に苗を植えた。 4月に種まきをして育った苗を植えた。ロープの結び目を目印に等間隔で、苗を指で支えて大切に扱いながら作業に汗を流した。「代かき」も体験し、水を均等に行き届かすために田んぼを平らにする重要性を学んだ。 同大1年の鈴木珠音さんは「足を取られて作業しにくかった。実際に体験することで若い人が担わないといけない重労働と改めて感じた」と話した。 同塾は2000年に結成
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静岡県「Dream授業」企画展 中学生アイデア並ぶ 静岡市駿河区
第一線で活躍する多様な分野の講師陣に学ぶ中学生向け講座「未来を切り拓くDream授業」(静岡県主催)の成果を展示する企画展が29日まで、静岡市駿河区の県立中央図書館で開かれている。 講座は学校や日常とは異なる学びを通じ、生徒たちが自らの能力をさらに伸ばすことなどを目的に2018年に開始した。これまで「理想の学校をつくってみよう」「みんな知事になって理想のまちをつくろう」をテーマに実施。授業選択制の学校「夢空中学校(夢中)」、ごみや差別をなくした「ゴミな市」など、模造紙に書かれた参加者のアイデア10点を紹介している。 県によると、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となった。
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田んぼで泥んこ遊び 「歩きにくかった」「またやりたい」 静岡市葵区・新間杉の子幼稚園
静岡市葵区の「新間杉の子幼稚園」の園児約90人が31日、同区の花村信男さん(89)の田んぼで泥んこ遊びを体験した。毎年恒例の田植え行事に代わった企画で、園児が田んぼの泥の感触を満喫した。 園児たちは田んぼの中を元気いっぱいに駆け回って大はしゃぎ。友達と競争したり、泥をつけ合ったりして楽しんだ。松井結楠ちゃん(6)は「泥が足にくっついてきて歩きにくかった」と振り返り、松場美咲ちゃん(6)は「初めて田んぼに入った。またやりたい」と笑顔で話した。 (社会部・北井寛人)
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国際コンテスト特別賞 静岡北高3年生 水素製造法 研究成果発表
静岡市葵区の静岡北高の科学部水質班水素プロジェクトチームがこのほど、世界64の国や地域の高校生ら約1800人が科学の自由研究を競ったコンテスト「リジェネロン国際学生科学技術フェア」で特別賞「エジソン・インターナショナル賞1等賞」を受賞した。 今回で72回目の同フェアは米国で毎年開催されているが、コロナ禍の影響によりオンラインで実施された。受賞したのは3年谷本里音さん、田中響さん、望月凌さんのチームで「茶かすと鉄イオンを用いた光化学的水素製造法」の研究成果を発表した。 3人は茶かすと鉄イオンを混ぜてつくる日本古来の染料が、日光に当てると気泡を発生することに着目。気泡が水素ガスであることを証明し
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しずまえ用宗 泳いで、こいで、駆けて 初のトライアスロン大会、200人熱戦 静岡・駿河区
「第1回しずまえトライアスロンin静岡」が30日、静岡市駿河区の用宗港周辺で開かれた。地元住民や家族らが沿道で見守る中、約200人が熱戦を繰り広げた。 スタートセレモニーで田辺信宏市長があいさつ。「皆さんの努力でこの大会が実現された。用宗を満喫し、素晴らしい大会になることを祈っている」と激励し、スタートの合図をすると、選手は一斉に海へと飛び出した。 用宗海岸をスタートする水泳750メートル、自転車20キロ、ランニング5キロのコース。選手はそれぞれのペースでゴールを目指し、競い合った。男性の部は定塚利心さん(16)=石川県=、女性の部は宮本真奈美さん(38)=同市葵区=が優勝した。 レー
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コロナ禍の大会要項確認 県中部説明会に8チーム【静岡県市町駅伝】
静岡市で12月4日に開催される第22回県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の第1回中部地区担当者説明会が26日、同市駿河区の市南部生涯学習センターで開かれた。 県中部7市町8チームの担当者が参加した。大会事務局が要項やスケジュール、注意事項を説明。「声を出しての応援は禁止」「写真撮影は事前申請といったルールを厳守」などと呼び掛けた。コースに変更はない。 毎日の体温記録など新型コロナウイルス対策用に導入する健康管理アプリの運用方法も紹介した。「アプリを使えない環境の人はどうすればいいか」などと質問が上がった。 (社会部・北井寛人)
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気軽に健康増進 ニュースポーツ「モルック」じわり浸透
フィンランド発祥のニュースポーツ「モルック」。子どもから高齢者まで気軽に参加できる競技として、県内でも浸透しつつある。コロナ禍で、密を避けながら屋外で楽しめるスポーツとしても注目を集めている。 モルックは木の棒を3~4メートル離れた木製のピンに向かって投げ、倒れたピンの本数やピンに書かれた数字に応じて入る点数を競うスポーツ。いずれかのチームがちょうど50点を先取した時点でゲーム終了となる。50点を超えて得点すると、25点まで減点される。 2015年から競技の普及と地元住民の健康増進に向けて練習会を企画する静岡モルックの会の坂本光男代表(70)=静岡市清水区=は「徐々に参加者が増え、認知が
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昆虫観察夢中、特徴学ぶ 親子連れ、里山を満喫 静岡で体験講座
静岡市こどもクリエイティブタウンま・あ・るは23日、同市駿河区古宿の里山体験学習施設「遊木の森」で、草木に生息する昆虫を探して観察する講座を開いた。市内を中心に8組16人の親子連れが里山の自然を満喫した。 昆虫に詳しい同区の野田祐輔さん(42)が講師を務め、昆虫の名前や特徴、生息場所を解説しながら散策した。網を使って昆虫を採集する「ビーティング」と呼ばれる手法も披露した。 子どもたちは赤褐色のチョウ「ベニシジミ」やシャクトリムシ、コメツキムシなどを見つけて観察した。住吉壮太君(8)=同区=は「好きなバッタが捕まえられてうれしい」と笑顔で話した。 野田さんは「今の子どもは自然の中で昆虫と