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工場生産のリーフレタス 袋井から出荷 世界最大級

 中部電力などが出資するツナグコミュニティーファーム(袋井市堀越)は1日、世界最大級の生産能力を見込むリーフレタスの完全人工光型植物工場「テクノファーム袋井」(同)の出荷式を実施した。

植物工場「テクノファーム袋井」の出荷式で執り行われたテープカット=袋井市堀越
植物工場「テクノファーム袋井」の出荷式で執り行われたテープカット=袋井市堀越

 工場は2021年10月に起工し、24年1月に稼働を開始。同2月25日に初出荷をした。工場ではITを活用し、光や温度などの生育環境、種まきや収穫などの生産工程が自動化され、計画的な無農薬栽培が可能。スマート農業の先進的事例、持続可能な開発目標(SDGs)の達成につながる事業として期待されている。
 式典では、ツナグコミュニティーファームの林俊弥代表が「関係者の努力と協力のおかげで出荷を迎えることができた。生育した安心・安全なレタスを届けて社会課題に応え、地元に愛される工場を目指していく」とあいさつ。出席した袋井市の大場規之市長は「世界にとどろくビジネスが袋井で始まることをうれしく思う。不安定な食料情勢が課題とされる中、産業の未来を切り開いてほしい」と期待を込めた。
 同社は中電など計3社が21年7月に設立。1日当たり10トンの生産を目指す。
 (袋井支局・北井寛人)

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