テーマ : 袋井市

静岡人インタビュー「この人」 日本茶プロデューサーとして静岡茶のPRに力を注ぐ 岡部宇洋さん(東京都)

 「日本茶プロデューサー」の肩書で活動し、国内外で茶のPRに力を注ぐ。日本文化への関心から茶道を習い始め、静岡県内自治体と連携した静岡茶のプロデュースや茶関連のイベント企画などに取り組んできた。浜松市出身。38歳。

岡部宇洋さん
岡部宇洋さん

 ―茶との出合いは。
 「学生時代にデンマークの美しい街並みに魅了され、まちづくりに関心を抱き、建設会社に入社した。スリランカに駐在して高速道路の建設事業に携わったが、年を重ねるにつれて、その土地の文化を世界に発信する仕事に興味がわいた。帰国後に同世代の茶道家と出会ったことで茶道を始め、フランスのエッフェル塔の前で茶会を開いたこともあった」
 ―その後、どのような活動をしてきたのか。
 「地元静岡で茶に関わる仕事がしたいと思った。雑誌で掛川市の茶とアートのイベント『かけがわ茶エンナーレ』の存在を知り、企画書を持って通い、イベントのPR映像を制作したのが初の仕事。現在もかけがわ茶エンナーレの企画や袋井市のほうじ茶の販路開拓などに関わり、県内茶業者と連携して、商品開発もしている」
 ―注力している事業は。
 「日本茶の魅力を伝え、新しい価値を創造するのがミッション。活動の一つに有志で一般社団法人『淹(えん)茶計画』を設立し、茶をいれる技術を競うイベントを開いている。消費者に魅力を伝えるコーヒーのバリスタやワインのソムリエのような専門職が増えていけば、茶の文化は広がると信じている」
 ―意気込みを。
 「海外販路の開拓が茶文化の発展、継承には欠かせない。新しい価値を生み出せるような活動に引き続き取り組みたい」
 (浜松総局・池田悠太郎)

いい茶0

袋井市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞