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静岡県勢女子「記念枠」逃す 東海高校駅伝

 男子第72回、女子第34回東海高校駅伝は26日、袋井市のエコパスタジアムを発着点に行った。女子の全国大会が第35回の記念大会となることに伴って県代表校を除く最上位1校に与えられる出場権は、1時間9分44秒で頂点に立った愛知2位の豊田大谷が獲得。県勢は県3位の日大三島が1時間12分39秒の4位と届かなかった。県代表校の浜松市立は1時間11分7秒で2位。
 男子は豊川(愛知)が2時間8分54秒で優勝。韮山が2時間10分21秒で2位、浜松開誠館が2時間10分32秒で3位に入った。
 男女とも各県大会の上位6校が出場。男子は7区間42・195キロ、女子は5区間21・0975キロで争った。

 4位日大三島 記録短縮 世古、長田ら快走
 女子は日大三島が昨年に続く全国出場を目指して序盤から先頭をうかがったが、及ばなかった。それでも県大会と同コースで、総合記録を1分41秒短縮。目標タイムにも近く、田中監督は「これで勝てないなら、相手が強かったということ」と選手たちの奮闘ぶりに目を向け、たたえた。
日大三島の1区世古(左)からたすきを受けて走り出す2区長田=小笠山総合運動公園
 県大会に続いて1区を担った2年の世古が「きつい、という感覚がなく前向きに走れた」と県大会より53秒も早いタイムで快走。2区の長田も県から34秒縮めた。だが、それを上回る走りを見せる豊田大谷(愛知)に、じりじりと差を広げられた。
 主将の4区武田は大学受験のため、県大会を欠場。チームも3位で県代表を逃し、都大路行きの切符をつかむ最後のチャンスとなる今大会に懸けていた。遠ざかる先頭の背中に「ふがいなかった」と目を伏せた。
 4、5区を3年生に託した田中監督は言う。「3年が後ろにいたおかげで1、2年生がのびのび走った」。願いかなわず、涙に暮れる最上級生の貢献をねぎらった。
 (市川淳一朗)

 韮山 意地の2位
 男子は韮山が意地を見せ、東海駅伝の同校最高成績となる2位でフィニッシュ。「笑顔でゴールする」とのチームの合言葉通り、アンカーの川村は両手にピースサインを作ってテープを切った。
笑顔でゴールする韮山7区の川村=エコパスタジアム
 1区の片岡が「前半に(先頭に)ついて、上げるイメージ」とプラン通りの走りで区間賞を獲得。幸先よく滑り出した。愛知1位の豊川の地力には屈する結果となったが、後続も大崩れせずに2位を死守した。
 たすきリレーには、高校生活最後のレースとなる3年生4人が加わった。その一人の川村は「良い思いで引退できるかな」と最後まで晴れやかだった。

   ◇…男子…◇
 ①愛知・豊川(蟹江、杉田、佐野、近藤、相地、伊藤、神田)2時間8分54秒②韮山(片岡、長谷川、漆原、船生、山岸、関、川村)2時間10分21秒③浜松開誠館(栗田、渡辺、辻本、岡元、金子、粟倉、河口)2時間10分32秒⑧浜松日体⑨御殿場西
 【区間賞(県内選手のみ)】1区(10キロ)片岡晴哉(韮山)30分48秒

   ◇…女子…◇
 ①愛知・豊田大谷(石川、山本、森、嵯峨崎、中馬)1時間9分44秒②浜松市立(沢田、匂坂、鈴木、大谷、鳥居)1時間11分7秒③愛知・豊川1時間11分39秒④日大三島⑤常葉大菊川⑧浜松工⑨東海大翔洋
 【区間賞(県内選手のみ)】1区(6キロ)沢田結弥(浜松市立)19分47秒

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