静岡ブルーレヴズ、今季初勝利　昨季王者東京ベイに逆転　ラグビーリーグワン１部

運動部　吉沢光隆

　ラグビーリーグワン１部第３節は２４日、大阪府のヨドコウ桜スタジアムなどで３試合が行われ、静岡は２３－１９で昨季王者の東京ベイに逆転勝ちし、今季初白星を手にした。ＢＬ東京は４６－３９で神戸に競り勝ち３連勝。東京ＳＧは３４－１６で三重を下した。

東京ベイ―静岡　ラストプレーで劇的な逆転トライを決めた静岡の家村（右から３人目）＝ヨドコウ桜スタジアム（静岡ブルーレヴズ提供）

　先制を許した静岡は前半２４分、ラインアウトモールからフッカー日野剛志がトライ。同２９分にはＷＴＢマロ・ツイタマがトライを奪い逆転した。ＳＯ家村健太の２本のペナルティーゴールも決まり、１６－７で折り返した。
　後半は２連続トライを献上し、一時は逆転を許した。だが試合終了間際のラストプレーで、ボールを受けた家村が狭いスペースを縫って絶妙な決勝トライを挙げた。

静岡（５）　２３（１６―７　７―１２）１９　東京ベイ（６）
東京ＳＧ（１１）　３４（１７―６　１７―１０）１６　三重（０）
ＢＬ東京（１４）　４６（２４―１８　２２―２１）３９　神戸（１０）

ＳＯ家村、劇的トライ　終了間際
　静岡は１６－１９の試合終了間際、２２歳のＳＯ家村が中央の密集を縫うように突破し、劇的な逆転トライを挙げた。フランカーのスミスのボール奪取から巡った最後のチャンスを仕留め「潜り込んだら行けると思って突っ込んだ。（突破コースの）線が見えた。何としても勝ちたかった」と今季初白星に酔った。
　最終学年の大学生の出場を認める制度で昨季デビューした新司令塔。２３日には母校京産大が全国大学選手権で早大を破った会場で、自分もヒーローになった。「新幹線で試合を見て、後輩に勇気をもらった。大学で磨いたフィジカルが生きた」と破顔した。