テーマ : ラグビー

2人きり「ジョセフHCが涙」 敗戦から一夜、藤井D明かす

 【ナント(フランス)共同】ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会の日本代表で強化を担当する藤井ディレクターが9日、1次リーグ敗退が決まったアルゼンチン戦から一夜明けてオンラインで記者会見し「持っているものは全て出した。次にバトンを渡したい」と語った。

ラグビーW杯でアルゼンチンに敗れた日本代表のジョセフHC=8日、ナント(共同)
ラグビーW杯でアルゼンチンに敗れた日本代表のジョセフHC=8日、ナント(共同)

 チームは9日、アルゼンチン戦が行われたナントを離れた。10日に日本へ出発する。
 今大会に向けた強化では、スーパーラグビーの日本チーム、サンウルブズが除外となり、新型コロナウイルス禍で代表活動が長期できなかった。藤井氏は国際的な実戦が不足したことを挙げて「層を厚くしていく必要はある。工夫をしながら経験を積ませてあげられる環境をつくるのが一番ではないか」と提言した。
 ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は今大会限りで退任する。「日本のラグビーをいい方向に向かわせることができたんじゃないかなという話はした。部屋で2人きりになり、その時だけ涙を流していた」と明かした。

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