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東福岡高、全部活で指導員導入へ 全国屈指の名門、働き方改革促進

 全国屈指の高校スポーツの名門、東福岡高(福岡市)が、ほぼ全てとなる計30の部などで部活動指導員の導入を目指していることが27日、学校関係者への取材で分かった。現在、携わる教職員には競技経験や指導歴がない者もおり、精通したコーチを外部から招くことで負担を軽減するのが狙い。全国的にも珍しい試みという。

「UNITED FUKUOKA」が行った、サッカーU―15のクラブチームの選考会=9月、福岡市
「UNITED FUKUOKA」が行った、サッカーU―15のクラブチームの選考会=9月、福岡市

 東福岡高はラグビー部が前回の全国大会で優勝、サッカー部も全国選手権を3度制覇し、元日本代表DF長友佑都(FC東京)らを輩出するなど体育系の部活動が盛ん。
 学校法人は今年6月に働き方改革を促進する一般社団法人「UNITED FUKUOKA」を設立。教職員が部活と教科のどちらに重点を置きたいかなど、それぞれのニーズに応じて適材適所を見据える。まずは2024年度にサッカーでU―15(15歳以下)のクラブチームを立ち上げる。U―15の監督はJ1福岡などでプレーしたOBの元プロが務め、高校のコーチも担うことで一貫した指導を行う。今後は兼任をさらに増やし、顧問の負荷を減らす。
 教職員の長時間労働は深刻な問題となっており、部活動指導員を活用することで、休日の指導や大会の引率に従事しない体制を築ける。人材確保は難題だが、強豪ならではの人脈を生かし、優秀な指導者を探す。関係者は「他の学校のモデルとなれるように」と普及を期待した。

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