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ラグビー世界的名手、涙の終幕 アイルランドのセクストン

 ラグビーのワールドカップ(W杯)で、世界的名手として鳴らしたアイルランド代表SOセクストンの最後の挑戦が終わった。引退を表明し、38歳で臨んだ4度目の大舞台。またも準々決勝の壁にはね返され「おとぎ話のような結末にはならなかったが、これも人生だ」と目を潤ませた。

準々決勝のニュージーランド戦で敗れた後、ファンにあいさつするアイルランドのセクストン=14日、サンドニ(ゲッティ=共同)
準々決勝のニュージーランド戦で敗れた後、ファンにあいさつするアイルランドのセクストン=14日、サンドニ(ゲッティ=共同)

 世界ランキング1位で開幕を迎え、初優勝が期待されたフランス大会。巧みな試合運びでチームを統率し、持ち前の正確なキックで得点を重ねた。1次リーグでは前回王者の南アフリカ戦で逆転勝利に貢献。B組首位通過に導いたが、14日の準々決勝はニュージーランドに24―28と惜敗し、テストマッチの連勝も17で止まった。
 2021年11月の日本戦で通算100キャップを達成し、今大会中にアイルランド代表最多得点を更新した。数々の記録が示すとおり、存在感は絶大だった。「リーダーとしての振る舞い、アイルランドへの愛を示した彼の姿。この先何年もチームの記憶に刻まれるだろう」。ファレル監督は敗戦後のロッカールームで長年の献身をねぎらった。
 セクストンは完全燃焼の様子だ。「ここ数年はキャリアの中で一番楽しかった。このチームは再起し、素晴らしいことを成し遂げるだろう。スタンドでビール片手にそれを見るよ」と後輩たちにバトンを託した。

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