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杭州アジア大会で「架け橋に」 韓国選手団長に在日出身

 【ソウル共同】9月に中国で開幕する杭州アジア大会の韓国選手団長に、在外同胞出身者として初めて名古屋市出身の崔潤さん(59)が就任した。31日までに共同通信のインタビューに応じ、大会で日韓の選手やスタッフが交流できるように「架け橋になりたい」と意気込んだ。

杭州アジア大会の韓国選手団長に就任した崔潤さん=ソウル(共同)
杭州アジア大会の韓国選手団長に就任した崔潤さん=ソウル(共同)

 在日3世の崔さんは30代で韓国に移住した。企業グループを築き上げ、韓国のラグビー協会会長も務める。アジア大会では「日本の団長とも会い、未来志向の話をしたい」と語った。
 「スポーツを通して(日韓)両国に恩返しをしたい」と言う崔さん。将来的に、プロとアマチュアを問わずにさまざまな種目で日韓の選手、チームが共に競う大会が増えれば、両国の関係改善やスポーツ界の活性化につながると期待している。
 前回2018年のアジア大会時は韓国と北朝鮮の関係が良く、開会式で南北が合同入場行進をした。最近の南北は対立を深めているが、崔さんは「北朝鮮(のスポーツ関係者)と直接話したい」と語り、何らかの交流が可能かどうか「これから詰めていきたい」と述べた。
 崔さんは東京五輪では選手団の副団長だった。韓国のオリンピック委員会を兼ねる大韓体育会が7月の理事会でアジア大会の団長に選出した。

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