静岡ブルーレヴズ　トヨタに快勝、７位浮上　ラグビーリーグワン１部

運動部　吉沢光隆

　ラグビーリーグワン１部第１１節は２３日、エコパスタジアムなどで２試合を行った。静岡はトヨタに２４―８で快勝し、７位に順位を上げた。

静岡―トヨタ　前半、静岡・ファリア（左）の突破が相手のハイタックルの反則を誘い認定トライとなる＝エコパスタジアム（写真部・小糸恵介）

静岡―トヨタ　前半、突進する静岡・ブナ（右から２人目）＝エコパスタジアム（写真部・小糸恵介）

静岡―トヨタ　前半、スクラムで相手の反則を誘い、雄たけびを上げる静岡・日野（左から３人目）＝エコパスタジアム（写真部・小糸恵介）

静岡―トヨタ　前半、ＰＧを決める静岡・グリーン＝エコパスタジアム（写真部・小糸恵介）

静岡―トヨタ　前半、タックルする静岡・ヴェーテー（右）＝エコパスタジアム（写真部・小糸恵介）

静岡―トヨタ　後半１０分、静岡・ファリア（左）がトライを決める＝エコパスタジアム（写真部・小糸恵介）

静岡―トヨタ　後半１０分、トライを決めて祝福を受ける静岡・ファリア（左から２人目）＝エコパスタジアム（写真部・小糸恵介）

トヨタに勝利してファンの声援に応える静岡の選手＝エコパスタジアム（写真部・小糸恵介）

　先制された静岡は前半５分、ＷＴＢキーガン・ファリアが右サイドでハイタックルの反則を受け、認定トライで逆転。さらにＳＯサム・グリーンのペナルティーゴール３本で追加点を挙げ、１６―３で折り返した。後半１０分にはラインアウトから右へ展開し、大外でファリアがトライを決め点差を広げた。守備でも失点を今季最少の８に抑え、主導権を渡さなかった。
　横浜は後半に東京ＳＧを圧倒した。

鍵の前半、理想の攻撃展開　プレーオフ進出へ望みをつなぐために負けられない一戦。静岡は藤井監督が鍵になると見ていた前半に効率良く得点し、優位な展開に持ち込んだ。後半も相手に普段通りのラグビーをさせず。リーグワン移行後トヨタに初勝利を飾り、指揮官は「天候も悪かったが関係なくボールをつないでいこうと。ミスを恐れず戦ってくれた」と会心の試合を誇った。
　静岡は「１ラウンドＫＯ」を合言葉に、前半に攻撃的な選手を入れ、先行逃げ切りのプランを立てた。狙い通りに相手に圧力をかけ、前半５分に認定トライで逆転に成功。さらにＦＷ陣の重圧が相手の反則を誘い、ペナルティーキックをＳＯグリーンが３連続で決め、点差を広げた。
　後半９分にも、自陣で相手ラインアウトのボールをフッカー日野がキャッチ。すかさず前方へ蹴り出し敵陣２０メートル付近でのマイボールラインアウトを獲得した。そこからフェーズを重ねＷＴＢファリアが飛び込み加点。「仲間が手助けしてくれたおかげ」とトライを振り返った。その後は守備を固める選手交代で今季最少失点に。全体がかみ合った理想的なラグビーだった。
（運動部・吉沢光隆）