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25年ぶり勝利へ元代表期待 ラグビー、アルゼンチン戦

 ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会で日本は2大会連続のベスト8入りを目指し、8日の1次リーグ最終戦でアルゼンチンと対決する。対戦成績は1勝5敗で、唯一勝ったのは四半世紀前の1998年。当時フッカーとして出場した薫田真広さん(57)は「日本ラグビーの未来が懸かった大一番。最高の準備で挑めば勝利を引き寄せられる」と期待を寄せた。

1998年、東京・秩父宮ラグビー場で対戦する日本代表とアルゼンチン代表。日本が勝利した(日本ラグビーデジタルミュージアム提供)
1998年、東京・秩父宮ラグビー場で対戦する日本代表とアルゼンチン代表。日本が勝利した(日本ラグビーデジタルミュージアム提供)

 初めて戦った93年のアルゼンチン遠征は2連敗した。98年は東京・秩父宮ラグビー場で故平尾誠二監督の下、44―29で勝利。キックで得点を重ね、FWも奮闘した。ロックで出場の桜庭吉彦さん(57)は「ハードにトレーニングをして自信になった。93年より力を付け、フィジカルのバトルでも戦えた」と語る。
 翌年のW杯では12―33で敗れた。CTBだった元木由記雄さん(52)は「(98年とは)全然違った」。この大会でアルゼンチンは初めて8強入りし、2007年大会で3位と躍進。12年にはニュージーランドなどと定期的に争う南半球4カ国対抗に参加した。元木さんは「先に世界のトップに仲間入りした。(当時とは)レベルが違う」と相手の強さを評する。
 日本は19年大会で初めて準々決勝に進んだ。7度目の顔合わせとなる今回の対戦は、たくましくなった姿を示すには格好の試合。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(53)とスクラム担当の長谷川慎コーチ(51)は99年大会で敗れた時の一員でもあり、桜庭さんは「選手の時に成し得なかったW杯でのアルゼンチン戦勝利をつかんでほしい」とエールを送った。

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