テーマ : ラグビー

若きタックラー、下川が初出場 追加で日本代表入り

 【トゥールーズ(フランス)共同】追加登録された24歳のタックラーが力強く一歩を踏み出した。ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会で日本代表のフランカー下川甲嗣(東京SG)は10日の1次リーグD組初戦、チリ戦でW杯初出場を果たした。「いい緊張感で迎えられた。自分の役割はやったつもり」と手応えをにじませた。

1次リーグのチリ戦でプレーする下川(上段右)=10日、トゥールーズ(共同)
1次リーグのチリ戦でプレーする下川(上段右)=10日、トゥールーズ(共同)

 味方の声がかき消されそうなほどの大歓声に「これがW杯」と実感した。得意とする防御で「ラインスピードを上げてプレッシャーをかける」と、序盤から何度も鋭いタックルを見舞った。
 福岡・修猷館高1年の時、バックスからタックル回数の多いFW第3列へ転向。もともと苦手だったが「怖さを捨てた」と覚悟を決めて体をぶつけるようになった。体格で勝る強豪の東福岡高には複数人のタックルで対抗。「一人で2人分でも3人分でも動く」と豊富な運動量の礎となった。
 代表で数少ない社員選手。早大にいた2019年のW杯は「一ファンという感じで見ていた」。代表候補となって意識を高め、リーチ・マイケル(BL東京)のプレー映像を本人に見せて手ほどきを受けるなど努力を重ねた。
 今回の遠征にはバックアップ要員で同行。「メンバーの一人として戦いたい」と諦めず汗を流し、他の選手のコンディション不良で8月下旬に入れ替わった。待ち望んでいた舞台で輝いた。

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