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迫る本番、強まる覚悟 10日初戦のラグビー日本

 【トゥールーズ(フランス)共同】ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会(8日開幕)に出場する日本代表はベースキャンプ地となるフランスのトゥールーズへ2日に入り、10日に1次リーグD組初戦のチリ戦を迎える。いよいよ本番モードで、FW姫野主将(トヨタ)の言葉は自然と熱を帯び「自分の命を懸けるくらいの覚悟が必要」と訴える。

イタリア戦に臨む日本代表=8月26日、トレビーゾ(共同)
イタリア戦に臨む日本代表=8月26日、トレビーゾ(共同)

 チームはW杯に向けた挑戦を世界最高峰エベレストの登山に例えてきた。ここから先の本番は、一歩でも足を踏み間違えれば死に直結する「デスゾーン」と呼んでいる。求められるのは内容よりも勝利。気合みなぎる姫野は「生きるか死ぬかの戦い」と位置付ける。
 8月26日のイタリア戦は21―42で敗れ、W杯イヤーの実戦を1勝5敗で終えた。順調とは言いがたいが、南アフリカから金星を挙げた2015年大会、8強入りした19年大会を経験した37歳のベテラン、フッカー堀江(埼玉)の口調は普段と変わらない。「いよいよ来たなと引き締まる。毎回のW杯がそんな感じ」と落ち着いて話す。
 これまでと同じく、日本代表の代名詞となっているW杯前の猛練習を積んできた。フランス入りする前のイタリア合宿も密度の濃い内容で仕上げ、技術、体力の準備は終わった。ジョセフ・ヘッドコーチは「W杯に集中する時が来た。メンタルを整えていきたい」と力強く決意を口にした。

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