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W杯ラグビー、「バンカー」導入 一時退場中にレッド該当か検証

 ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会で、イエローカードを受けた選手が10分間の一時退場中に担当審判員が映像検証し、レッドカードの一発退場に該当するかどうかを判定する「バンカー」システムが導入された。試合を中断せずに時間をかけて正確な判断を下せる利点はあるが、判定の一貫性を巡っては賛否が分かれている。

1次リーグの日本戦でイエローカードを受けるチリのシグレン(上、中央)。その後主審は両腕を交差させるポーズをとり(下、右)バンカーに委ねられた=10日、トゥールーズ(共同)
1次リーグの日本戦でイエローカードを受けるチリのシグレン(上、中央)。その後主審は両腕を交差させるポーズをとり(下、右)バンカーに委ねられた=10日、トゥールーズ(共同)

 主審がイエローカードを手にして両腕を交差させるポーズが目印。ビデオ判定するTMOとは別の、バンカー専任担当者が8分以内に結論を出す。日本と同じ1次リーグD組で9日、イングランドのフランカーのカリーがアルゼンチン戦でバンカーにより一時退場からレッドカードとなった。
 10日にはチリのフランカー、シグレン主将が日本のWTB松島に対する危険なプレーで一時退場となり、最終判断はバンカーに委ねられた。前日のカリーと似たような形で相手の頭部に接触したため、シグレンは「退場に変わるかもしれない」と不安もよぎったというがレッドカードは出なかった。
 近年、首や頭部への接触を伴う反則に対する判定が厳格化している。厳しすぎるという声がある一方、B組の南アフリカ―スコットランドでは危険なタックルが見過ごされて批判を集めた。バンカーを含め、判定が物議を醸す場面は今後もありそうだ。(共同)

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