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高額パック好調、ラグビーW杯 観戦、商談や接待組み合わせ

 8日に開幕するラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会で、ラウンジでの飲食などとチケットがセットになった「ホスピタリティパッケージ」の売れ行きが好調だ。高額ながら、商談や接待で活用する企業需要が高く、新たなスポーツの観戦スタイルとして浸透しつつある。

ラグビーW杯日本大会の「ホスピタリティーパッケージ」の特設会場で飲食などを楽しむ人たち=2019年9月、横浜市
ラグビーW杯日本大会の「ホスピタリティーパッケージ」の特設会場で飲食などを楽しむ人たち=2019年9月、横浜市

 JTBは、昨年3月に日本向けの取り扱いを始めた。1人1試合あたりに換算して400~2700ユーロ(約6万3千~42万円)と値が張る商品だが反響は大きく、昨年12月で目標の売上額をクリアした。追加販売に乗り出し、結果的に当初想定の2倍超が売れた。
 パッケージでは、試合前にスタジアム内や徒歩圏内のラウンジで飲食やトークショーなどを楽しみ、会場ではカテゴリーの高い席種へ案内される。試合後には再びラウンジで歓談でき、送迎や記念品などがついた種類もある。JTBは「感動体験を共有できる、ビジネスコミュニケーションの場として効果が大きい」と強調する。
 欧米ではスポーツ観戦が社交の場として定着している。日本ではなじみが薄かったが、2019年のラグビーW杯日本大会を機に、認知度が高まった。JTBなどの合弁会社「STH JAPAN」は19年大会で約13万席分を販売し、うち約7割が法人需要だった。企業イメージ向上や、取引先との関係強化につながったとの声が寄せられているという。
 来年のパリ五輪に向けたパッケージも既に販売を開始。1席で最高8千ユーロ(約126万円)に上るが、関心は高いという。国内でもホスピタリティのためのスペースや設備を整えたスタジアムが増えており、JTBの担当者は「従来の飲み会やゴルフによる接待に代わる、新たな形として広げていきたい」としている。

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