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多種多様なキーワードで一体感 W杯に臨むラグビー日本

 ラグビーの2019年ワールドカップ(W杯)日本大会で「ワンチーム」を掲げた日本代表が、9月8日開幕のW杯フランス大会に向けてキーワードを活用したチームづくりを進めている。新たなスローガンの「Our Team(私たちのチーム)」にとどまらず、多種多様な言葉を使って一体感を生み出している。

ラグビー日本代表の宮崎合宿の室内練習場に掲げられた大きな垂れ幕=7月、宮崎市
ラグビー日本代表の宮崎合宿の室内練習場に掲げられた大きな垂れ幕=7月、宮崎市

 7月、宮崎合宿の室内練習場。「絆」「勇気」「導く」といった大きな垂れ幕が掲げられ、ローマ字読みと英語も添えられていた。練習中でも自然と視界に入る場所にあり、稲垣啓太(埼玉)は「自分たちが何をしないといけないか、立ち戻れる」と効果を口にする。
 短い言葉が多く「CAGE(ケージ)」は大勢の人から見られるおりを意味し、中に入って勝負の舞台に立つ覚悟を問う単語。「磁石」は周囲とつながり続けることを意識させ、プレーの連係向上を図る狙いもある。
 15日に発表されたW杯代表30人のうち、外国出身選手は13人。ニュージーランド、トンガなどさまざまな言語と背景の選手が集まるチームで、共通言語の役割も果たしている。肩を組んで協力することを示す「SHOULDER to SHOULDER」はフィジー出身のジョネ・ナイカブラ(BL東京)のお気に入りだ。
 W杯に向けた6月の始動前には、リーダー格のリーチ・マイケル(BL東京)と坂手淳史(埼玉)がキーワードの意味を説明するミーティングを行い、理解を深めた。今年日本代表デビューを果たした長田智希(埼玉)は「全員が同じ方向を向いていく中で、いい材料になっている」と歓迎した。

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