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ラグビー日本、次世代へ W杯の躍進ストップ

 【ナント(フランス)共同】ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会の日本は8日にナントで行われた1次リーグ最終戦でアルゼンチンに27―39で敗れ、2大会連続の8強入りを果たせなかった。世界に衝撃を与えた2015年大会からの躍進の歩みはストップ。当時を知る選手は少なくなり、次世代の奮起が求められる。

1次リーグ最終戦でアルゼンチンに敗れて8強入りを果たせず、スタンドのファンにあいさつする(左から)堀江、坂手、リーチ=8日、ナント(共同)
1次リーグ最終戦でアルゼンチンに敗れて8強入りを果たせず、スタンドのファンにあいさつする(左から)堀江、坂手、リーチ=8日、ナント(共同)

 「日本のラグビーはここで終わりじゃない。学んだことをどうつなげていくか」。8日の試合後、15、19年大会で主将を務めたリーチ・マイケル(BL東京)は経験を引き継ぐ重要性を説いた。
 日本は11年大会まで1勝2分け21敗だったが、15年大会は当時優勝2度の南アフリカを破る番狂わせを起こした。前回19年大会は日本開催の後押しを受け、初の8強という快挙を達成した。
 だが、その後は欧州6カ国対抗、南半球4カ国対抗のチームと10戦全敗で今大会へ。本番は優勝経験があるイングランド、4強2度のアルゼンチンに敗れた。ラグビーは番狂わせが起きにくい競技。現実を突き付けられ、堀江翔太(埼玉)は「そんなに何回もベスト8にいけるようなものではない」と率直に語った。
 35歳のリーチと37歳の堀江は1分け3敗の11年大会から出場。歴史を変えた15年大会を知るメンバーも2人に加え、33歳の稲垣啓太(埼玉)と30歳の松島幸太朗(東京SG)だけだった。
 堀江は海外が舞台の今大会と19年日本大会を比較し「違うプレッシャーがある。周りの環境に左右されないように」と仲間に訴えていたという。後を受け継ぐ立場の26歳の斎藤直人(東京SG)は「今回の経験を伝えていくことは僕ら世代の責任」と決意した。

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