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W杯の差別発言疑惑「処分なし」 南アのムボナンビ、証拠不十分

 【パリ共同】ラグビーの国際統括団体ワールドラグビー(WR)は26日、ワールドカップ(W杯)フランス大会準決勝で南アフリカ代表の主力フッカー、ムボナンビが差別的発言をしたとの疑いの調査結果について、証拠不十分で処分なしと発表した。同選手は28日(日本時間29日)の決勝の先発メンバーに入った。

ムボナンビ(ゲッティ=共同)
ムボナンビ(ゲッティ=共同)

 準決勝で対戦したイングランド代表のカリーから申し立てを受け、WRは試合の映像や音声などを用いて検証していた。昨年行われたテストマッチでの同様の疑いについても調べたと明かし、新たな証拠が出てこない限り、問題は解決済みとして扱われるとした。
 WRは「カリーは誠実に主張したと受け止めており、悪意に基づくと示唆するものはない」とも強調した。
 南アフリカ協会は「言うまでもなく、ムボナンビは最初から疑惑を否定していた」との声明を出し、イングランド協会は「WRの決定に非常に落胆している。カリーと家族が交流サイト(SNS)で受けた許しがたい誹謗中傷を非難する」とした。

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