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山谷氏(静岡ブルーレヴズ社長)新野球場に私案 期成同盟会が浜松で講演会

 静岡県による遠州灘海浜公園篠原地区(浜松市西区)への新野球場建設早期実現を目指し、市や浜松商工会議所などでつくる「新野球場建設促進期成同盟会」は6日、ラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズの山谷拓志社長を招いた講演会を同市中区のえんてつホールで開いた。約150人が聴講し、新野球場への期待を膨らませた。

「プロスポーツによる地方創生」と題して講演する山谷社長=浜松市中区のえんてつホール
「プロスポーツによる地方創生」と題して講演する山谷社長=浜松市中区のえんてつホール

 山谷社長は「プロスポーツによる地方創生」と題して講話を進め、スポーツには「する」「みる」という二つの価値があり、どちらを目的にするかで施設構造が全く変わってくると説明した。その上で「日本では目的がぶれ、ニーズにそぐわない、使い勝手の悪い施設が多い。何のために作るのかという議論をしっかりと行うべき」と指摘した。
 「みる」スポーツによる地方創生に必要なものとしてプロチームなどのコンテンツと競技場などの施設を挙げ、「球団のない浜松にどのような施設ができるのか注目されている。スポーツで発展する伸びしろがある数少ない地域でもある。周辺を含めたまちづくりの観点も重要だ」と述べた。
 期成同盟会が求める2万2千人規模のドーム型球場については「野球もできる多目的ドーム型スタジアムとすれば、球技やイベントのニーズは集約できる。稼働率が上がり、稼げる施設になる」と私案を披露。それに伴い、再整備を行う四ツ池公園運動施設(中区)は「日本初の陸上専用スタジアムにでき、世界陸上誘致も可能」と強調した。
 新野球場を巡っては、県がドーム型や照明設備のない屋外球場などを軸に規模を絞り込む作業を進めていて、2024年6月に基本計画を公表予定。

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