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明治神宮外苑の再開発に理解を 事業者が住民説明会、周辺で抗議

 国立競技場などのスポーツ施設が集まる東京・明治神宮外苑の再開発を巡り、三井不動産などの事業者は17日、近隣住民らへの説明会を都内で開いた。樹木の大量伐採や、シンボルであるイチョウ並木への悪影響を懸念する声が上がっており、事業の必要性や緑地保全の取り組みに理解を求めた。18、19日にも行う。

住民説明会の会場近くで、明治神宮外苑の再開発に抗議する人たち=17日午後、東京都千代田区
住民説明会の会場近くで、明治神宮外苑の再開発に抗議する人たち=17日午後、東京都千代田区

 事業者側は約150人の参加者に対し、施設の老朽化などを挙げて事業の意義を説明。イチョウ並木の根を傷つける恐れがある場合は、新設する野球場からの距離を離すなどの保全策を示した。
 参加者からは、樹木移植に関し「生命を維持できるよう万全の態勢で行ってほしい」などの要望があったほか、「高層ビル2棟は必要なのか」と景観や風の影響を心配する声が上がった。参加対象者が限定されたことを疑問視する声もあった。
 会場付近では、再開発に反対する人たちが抗議活動を行った。
 三井不動産によると、参加には案内状が必要で、対象は再開発予定の敷地から約380メートル以内の約5千事業者と約8千世帯。対象外の人には、同じ内容の説明動画を特設サイト上で公開し、質問も受け付ける。
 再開発では、老朽化した神宮球場と秩父宮ラグビー場を、場所を入れ替えて新築し、高層ビル2棟を建てる。今年3月に神宮第二球場の解体工事が始まっており、全体の工事完了は2036年の見込み。

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