地域課題解決へビジネス創出 藤枝市がコンテスト開催 持続的事業で中小発展支援
藤枝市は、地域課題解決につながる新たなビジネス創出の機会を設ける。きっかけづくりとして、１月２０日に市産学官連携推進センターで先導的な事業を生み出すコンテスト「ふじえだイノベーションスタジアム２０２３」を開催する。今月２５日まで、藤枝で新しい事業に挑戦したいと考える市内と県内外の企業や個人事業者らを対象に参加を募っている。
１０月、コンテストのプレイベントとなる交流会で、市内と県内外の経営者ら計５５人が互いの事業を紹介し合ったり、名刺交換をしたりして親睦を深めた。地域産業の特徴や市の施策に関して説明を受け、実際に市内の企業と団体の取り組みも現場で視察した。
コンテストは市の委託を受けた藤枝江崎新聞店が中心に運営する。市が新たな成長戦略に位置付ける「食と農」「健康・医療」を主要テーマとし、事業計画書の作成から実装までを地元商工会議所や金融機関など関連団体が一貫して支援する。事前審査として面談とプレゼンテーションを行い、最終審査となる１月のコンテストの入賞者には賞金や特典を用意する。
都内と川根本町で日本茶ブランド会社や直営店などを経営する新谷健司さん（４５）＝藤枝市出身＝は「地域の方々や事業者と話す中で自分にも藤枝でできることがあると感じた」として、参加を予定する。茶に関連した事業計画を検討している。
市はコンテストを通じて市内で展開できる持続的な事業を創り上げ、中小企業の発展につなげる。市企画政策課の担当者は「稼げるビジネスとして地域に仕事が生まれていくのが大事。地域経済を活性化させたい」と話した。
コンテストに関する問い合わせはメールで事務局＜ｆｕｊｉｅｄａ－ｐｒｏｊｅｃｔ＠ｎｅｔｓｕｉ．ｏｒ．ｊｐ＞へ。
（藤枝支局・青木功太）
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