体の特徴、鳴き声は？ 動物の生態 描いて学ぼう 絵本作家あべ弘士さん解説 藤枝市
北海道旭川市出身の絵本作家あべ弘士さんによるイベントがこのほど、藤枝市瀬戸ノ谷の交流施設「市之瀬交流ヴィレッジおかえり」で開かれた。１９７２年から２５年間、旭山動物園の飼育員として勤務した経験談と絵描きを交え、動物の生態を紹介した。小学生と保護者ら約４０人が参加した。
あべさんはライオンやキツネなど動物の鳴き声を説明し、児童は想像とは異なる鳴き声に驚いていた。「ゾウは肉と魚を食べない。レモンを食べると耳を広げる」といった話には笑い声が上がった。
児童はＡ４判の用紙を半分に折り、片面にウサギとサルの絵を思い思いに描いた。もう一つの面には、あべさんが解説して描いた絵を模写し、自分の絵と見比べて動物の特徴を学んだ。
あべさんは過去に１カ月間にわたって北極を訪れ、実際に目にしたホッキョクグマを題材にまとめた絵本「ふたごのしろくま」の読み聞かせも行った。参加した藤枝市立高洲小３年の榎本律雄君（９）は「ウサギの耳の位置など、動物について初めて知ったことがたくさんあって楽しかった」と話した。
イベントは、「アートによる中山間地域の活性化」をテーマに活動している市地域おこし協力隊の楡木［にれき］令子さんが企画、主催した。
（藤枝支局・青木功太）
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