⚽常葉大、ベスト8の壁に挑む サッカー全日本大学選手権7日開幕 J入り過去最多5人のタレント集団
伝統の堅守に攻撃力を加えた常葉大サッカー部が7日に開幕する全日本大学選手権大会(インカレ)でベスト8の壁に挑む。主将で来季J1磐田入り内定のGK中島佳太郎(4年)=磐田ユース出=は「部の歴史と文化を継承し、上回りたい」と意欲を燃やす。
今季のチームは中島をはじめ、過去最多5人が来季J入りするタレント集団。ただ、夏の総理大臣杯は1回戦を順調に突破したが、2回戦で退場者が出たこともあって新潟医療福祉大に0―9で大敗。中島主将は「1回戦に勝ったのに自信じゃなく不安が出てしまった。トーナメント戦の先を見すぎた」と反省する。
東海学生リーグ1部上位後期は2位でインカレ出場を決めた。優勝は中京大に譲ったが、最終節で対戦して4―3で勝利を収めた。コーチ時代から含めて11年目の山西尊裕監督は「堅守をベースに、攻撃的な守備からショートカウンターにつなげる怖さが身についた」と分析する。
去年のインカレは過去最高タイのベスト8止まり。東海学生リーグ得点王でJ2大分内定のFW金賢祐(4年)は「自分の価値を証明する。万能型の特長を生かし、インカレでも得点王を目指す」と誓う。
1回戦の相手は鹿屋体育大で勝てば、シードの筑波大と対戦する。J2藤枝の特別指定選手で最終節に一足早くプロデビューを果たしたMF前田翔茉(4年)=藤枝市出身、清水桜が丘高出=は「プロ選手が何を大事にしているか後輩に伝えるとともに、持ち味のスピードで得点、アシストでチームに貢献したい」と決意を固める。
(寺田拓馬)