あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 藤枝市

保険協会が静岡県警に感謝状 不正競争でレッカー業者摘発 現場で高額請求 全国で被害深刻

 日本損害保険協会県損害保険暴力防犯対策協議会(坂井亮夫会長)は13日、藤枝市のレッカー業者を不正競争防止法違反や詐欺などの疑いで逮捕した静岡県警に対し、感謝状を贈呈した。現場で高額なレッカー代を請求する悪質なレッカー業者の存在は全国的に問題視され、坂井会長は「声を上げてくれた顧客と捜査してくれた県警は、損保事業の健全な運営に貢献してくれた」などと謝意を伝えた。

坂井亮夫会長(左)から感謝状を受け取る県警の各幹部=13日午前、県警本部
坂井亮夫会長(左)から感謝状を受け取る県警の各幹部=13日午前、県警本部
坂井亮夫会長(左)から感謝状を受け取る県警の各幹部=13日午前、県警本部
坂井亮夫会長(左)から感謝状を受け取る県警の各幹部=13日午前、県警本部
坂井亮夫会長(左)から感謝状を受け取る県警の各幹部=13日午前、県警本部
坂井亮夫会長(左)から感謝状を受け取る県警の各幹部=13日午前、県警本部

 感謝状は、合同捜査指揮室を組んだ県警交通指導課、交通機動隊、藤枝署に贈られた。交通指導課の鈴木駿介課長は「感謝状は課員、県警の励みになる。今後も同種事案の捜査に積極的に取り組む」と述べた。レッカー業者を不正競争防止法違反の疑いで摘発したのは全国初とされ、鈴木課長は「交通部門ではなじみが薄い法令。他部門にも相談して連携し、法律などを幅広く(解釈して)駆使できた」と振り返った。
 坂井会長はロードサービスの特約が使える自動車保険の特徴を強調し、「事故や故障の経験がなく、インターネットで上位に表示されるレッカー業者を手配する若い層も多い。損保業界として啓発活動に力を入れていきたい」と話した。
 藤枝市のレッカー業者と代表の男(40)は、ウェブ広告に虚偽内容を記載して顧客173人を誤認させたなどとして1月中旬、県警に逮捕などされ、2月7日に静岡地裁に追起訴された。誤認した顧客が1人当たり支払った最高額は40万円超、被害平均は約16万円で、男が逮捕されるまでの約1年半の売上金は約4500万円とされる。
 (社会部・荻島浩太)

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

藤枝市の記事一覧

他の追っかけを読む