社会部 荻島浩太
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青空の下、軽快な演奏 静岡・駿府城公園 県警音楽隊が魅了
静岡県警音楽隊は25日、静岡市葵区の駿府城公園でコンサートを開いた。青空の下、隊員らが軽快な演奏と演技を披露し、公園を訪れた親子や散歩途中の市民を魅了した。 駿府城公園を会場にしたコンサートは5回目で、今回は木管楽器を中心とした珍しい編成で臨んだ。民謡やご当地ソングなど計7曲を次々と奏で、カラーガードはフラッグなどを使った華やかな踊りで演奏をもり立てた。 合間には、県警交通企画課の担当者が5月の「自転車月間」を踏まえ、安全な自転車利用などを呼び掛ける啓発活動を行った。
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自転車利用、ルール順守を 静岡県警が一斉指導取り締まり
静岡県警は20日朝、県内全28署で一斉の自転車指導取り締まりを行った。事故発生状況を分析して各署が選定した指導啓発・抑止対策重点地区で活動を展開し、通勤通学途中の利用者に安全な運転と交通ルールの順守を求めた。 県警はPDCA(計画、実行、検証、改善)サイクルに基づき、新たなキャッチフレーズ「しずおか・自転車事故防止三つの柱+1(プラスワン)」を掲げて対策強化に乗り出している。この日の活動は全国一斉の指導取締日に合わせた。 静岡中央署は中心街の静岡市葵区両替町で実施。山本和毅本部長が立ち会う中、一時停止の標識がある交差点で一時停止しなかった利用者に「自転車指導カード」を交付し、キャッチフレ
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違反歴ある75歳以上の免許更新「運転技能検査」義務化 静岡県内教習所、高齢者の負担軽減に力
一定の交通違反歴がある75歳以上のドライバーが運転免許証を更新する際、新たに「運転技能検査」の受検が義務付けられる改正道交法が13日、施行された。県内の自動車教習所は急ピッチで準備を進め、混雑回避などに向けて受け入れ態勢を改良する動きがある。高齢ドライバー対策の柱の一つとして始まった新制度を悲惨な事故の発生防止につなげようと、関係者が周知に力を入れている。 違反歴がある75歳以上を対象とした実車試験の運転技能検査が追加されることで、各教習所では一層の混雑や受講待ち日数の長期化が予想される。静岡市葵区の古庄自動車学校は13日から、それぞれ別の日に受講してもらっていた従来の「認知機能検査」と「
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静岡人インタビュー「この人」 嶋田浩之さん ツイッターで山岳遭難や水難事故防止を呼び掛けている静岡県警の警部
地域課の企画第2課長補佐。昨年10月に専用ツイッターを開設以来、担当者として週に2~3回の更新を続ける。危険な山登りに対する注意喚起をはじめ、遭難と救助の具体的な事例紹介など内容は多岐にわたる。分かりやすくユニークなツイートが好評で、多い時は120万人以上が閲覧している。登山やマラソンが趣味で、筋トレも欠かさない。札幌市出身。45歳。 ―心掛けるツイート内容は。 「春山など季節ごとテーマを決め、山や海など自然の特徴を捉えた写真と動画を多めに掲載して閲覧者の興味を引きつけたい。山岳遭難救助隊の隊員が撮った迫力ある写真はメッセージ性が強い。自らも可能な限り現場に赴いて撮影に挑んでいる」 ―
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詐欺防止「推進地区」 静岡県警選定 高齢女性特化し対策
静岡県警は26日、特殊詐欺被害の中心になっている65歳以上の高齢女性に特化した新たな防止対策「さくらセーフティ作戦」に向け、最初の本部戦略会議を県警本部で開いた。不審電話などが多発している地域を「推進地区」の候補に選定し、県内各署に情報提供した。 戦略官の加藤悟生活安全部長は「警察の総合力を発揮し、一致団結で阻止したい。各署への情報提供は分かりやすく迅速に」と指示した。副戦略官の山下信義組織犯罪対策局長は「摘発と防止が車の両輪のごとく機能するよう、効果的な対策で目的達成を」と求めた。 新たな作戦は、対象者を「昭和32年(1957年)以前生まれの女性」と強調して呼び掛けることで当事者意識を
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詐欺防犯重点、高齢女性へ 65歳以上被害の8割 静岡県警
後を絶たない特殊詐欺被害の新たな対策として、静岡県警は5月、被害の中心になっている65歳以上の「高齢女性」に特化した防犯広報戦略を始める。PDCA(計画、実行、検証、改善)サイクルに基づいて各種対策の見直しを定期的に行い、被害が多い地区などで活動を重点展開する。 新たな対策は、65歳以上の被害者のうち8割が女性である現状に着目。女性被害者の5割が独居で、同居家族がいても被害時に単独で過ごしていた人は3割に上る。こうした実態を踏まえ、対象を特化して戸別訪問などで防犯指導を徹底する。施策名は「さくらセーフティ作戦」で、「さくら」は「詐欺から女性の暮らしを守る」の一部文言を引用した。 PDCA
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サイバー犯罪情報 迅速発信 静岡県警、専用ツイッター運用
静岡県警サイバー犯罪対策課は11日、サイバーセキュリティー対策やサイバー犯罪の最新情報などを迅速に発信するため、専用ツイッターの運用を始めた。 公式アカウント名は「@shizuoka_cyber」。同課のオリジナルキャラクターとして2017年に誕生した女性警察官「此花(このはな)あさひ巡査」を頻繁に登場させながら、対策係の担当者が月2回以上のペースでツイートしていく。 具体的には、携帯電話の利用者を偽サイトに誘導し、情報を盗み取る「フィッシング詐欺」への注意を県民に呼び掛け、企業にも身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」対策になる情報などを配信する。 初日は、「第1回サイ
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映像解析技術で捜査支援 静岡県警、巧妙化犯罪へ「分析課」発足
静岡県警は1日、巧妙化する各種犯罪に対応するため、防犯カメラやドライブレコーダーの映像分析などを担う「捜査支援分析課」の発足式を県警本部で行った。鍋田共志課長が「関係部署と緊密に連携をし、県民の安全安心に向けてまい進する」と決意表明した。 山本和毅本部長は、情報技術(IT)などの悪用で複雑、巧妙化する近年の犯罪形態を捉え「客観証拠がより強く認められるようになり、デジタル解析捜査を抜本的に強化する。部門の垣根を越えて広く、横断的に支援して解決に導いてほしい」と訓示した。 捜査支援分析課は3月28日、58人体制で刑事部内に設置された。同様の業務を行ってきた刑事企画課内の捜査支援室を格上げし、
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犯罪の不安解消 防犯カメラ「有効」8割 静岡県民調査
静岡県が1月に実施した「犯罪に対する不安解消」に関する県民モニターアンケートによると、不安解消に有効な方法について「防犯カメラや街灯などの充実」と回答した人が全体の8割を占めた。街頭防犯カメラの導入促進が犯罪抑止に有効と捉える声の高まりを受け、県警は通学路を含む県内各地の危険箇所への整備を加速し、住民による自主的な防犯活動につなげる。 アンケートは県警の依頼で1月7~20日に行われ、673人が回答した。通常の生活の中で「被害に遭う(可能性がある)と思う」と答えた人(実際に被害に遭った人も含む)に理由を聞くと、50・3%が「防犯カメラや街灯が整備されていない」と回答。有効な解決策は「カメラや
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記者コラム「清流」 新東名、避けたい“共有”
取材に出掛ける際、新東名高速道を乗用車で頻繁に走行する。全線6車線化した県内区間。必要に応じ、片側3車線のうち一番右の追い越し車線を走ることもあるが、気付くと前方に時速100キロ前後の大型トラックがいて驚くことが多い。 「大型トラックは一番左の第1通行帯を走るのがルールで、最高速度規制は80キロに据え置かれているはず」―。そんな疑問を抱きながらも十分な車間距離を保つことに注力し、中央の通行帯に戻ることもしばしば。 高速道路上を中心に、大型トラックが絡む重大事故は後を絶たない。制限速度などが異なる車同士の事故を防ぐには「すみ分け」の徹底が不可欠だ。大型トラック側の理解が広がり、交通環境が向