文武両道の秘訣 県大生に伝授 東大在学時にインカレ優勝 研修医の内山さん講演
静岡県立大は１９日、東大在学時に日本学生陸上競技対校選手権大会（日本インカレ）の三段跳び競技で優勝し、現在は藤枝市立総合病院の研修医である内山咲良さん（２６）＝神奈川県出身＝を招いた講演会を静岡市駿河区の県立大草薙キャンパスで開いた。同大薬学部の１年生約５０人が、文武両道を貫く姿勢などを学んだ。
内山さんは大学入学当初、「何でもできる自分でありたい」との思いから多数の授業を受けたり、学部と大学で別々にある陸上部に両方入ったりしたことで生活がハードになり、全てがうまく回らない状態になってしまったと説明。その反省から目標を「日本インカレに出る」「医者になる」の２点に絞り、うまくいかなくても自分の意思の結果だと受け止める気持ちで過ごすようにしたという。
その結果、日本インカレでは自己ベストの記録で優勝を飾り、医師国家試験も合格できたと話した。内山さんは「学生生活の過ごし方は無限にあり、どんな道に進んでも正解にしていくことはできる。かけがえのない大学生活を悔いのないように過ごしてほしい」とエールを送った。
講演を聞いた坂本陽菜さん（１９）は「限られた大学生活の中で、自分が本当にやりたいことは何かを見つめ直そうと思った」と話した。
（社会部・五十嵐美央）
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